脚気

<背景・疫学>
ビタミン欠乏症の一つであり、重度で慢性的なビタミンB1(チアミン)の欠乏によって心不全と抹消神経障害をきたす疾患である。日本では白米が流行した江戸において疾患が流行したため「江戸患い」と言われた。現代でも拘置所などでは頻繁に見られる疾患である。

原因

ビタミンB1欠乏によって起こる。リスクファクターとして、白米中心の食生活、アルコール依存症、人工透析、慢性的な下痢などがあげられる。
ビタミンB1はエネルギー代謝の補酵素として使われるため、不足すると代謝障害が起き、神経障害などを引き起こす。

一般的治療法

ビタミンB1の補充が行われる。リスクファクターがある場合にはそれらの因子を改善することが必要となる。

参考文献