日常生活動作評価
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日常生活でかかる体への負担
過度な負荷だけでなく、日常生活における小さな負荷が積み重なることで、体にはリセットし切れない負担が蓄積していきます。蓄積疲労や負担をいかに軽減させられるかが、後の怪我や不調を避けるための、有効手段とも言えます。
首・肩への負荷
成人の頭の重さは4〜6kgとされ、頚椎(首の骨)や背骨、首肩、背中の筋肉によってその重さを支えています。首の傾ける角度により、かかる負担は変わりますが、60°の角度ではおよそ27kgもの孵化がかかることになります。これは、8歳児(小学3年性)の平均体重と同じ重さとなります。
1日のスマホ利用時間だけを考えても、少なくとも1時間以上は子供を肩車して過ごしている程の負荷がかかっていることになります。
傾き0°の場合、頭部の重さは頚椎の直上にきているため、骨の安定性により筋肉にかかる負担は最小限となります。しかし、頭の位置がズレることにより、羽の安定性で支える事はできなくなり、筋肉によって頭の重さを持ち上げながら支えるという負荷がかかります。
そのため、首肩こりはもちろんのこと、頸椎自体にも強い負荷がかかり、頸椎の正しいカーブではなく湾曲のないストレートネックを引き起こす要因となります。最近では、スマホ首という呼び名が付けられるほど、身近な疾患となっています。
膝関節への負荷
通常の立位姿勢では、およそ体重分の負荷が膝にかかります。日常生活の中で、下の図のような高い所からのジャンプはあまり無いかと思いますが、運動習慣のある方などは着地動作を無意識的に行なっている可能性があります。
体重増加による膝への負担が、よく指摘されていますが、実際の体感的な物ではなく数字的に、どれほどの不可となるのか考えてみましょう。
例えば、体重50kgの方が階段を上ったとします。階段の上りにかかる負荷は4.3倍ですので、
50kg×4.3=215kg
では、この方が3kg太ったとします。すると…
53kg×4.3=227.9kg(約228kg)
では、この方が3kg太ったとします。すると…
53kg×4.3=227.9kg(約228kg)
たった3kgの体重増加だったはずが、階段を上る場合にはなんと(215kg+13kg)もの負荷を抱えて上ることになってしまうのです。
同じように、ジャンプからの着地動作を考えてみると、3kgの増加による着地時の負荷(24倍)は(1200kg+72kg)にも及ぶのです。
なんとなくのイメージで分かったような気になってしまいがちな事ですが、数字で見ると改めてどれ程のリスクになるのか分かってもらえたのでは無いでしょうか?体重増加についての内容がピックアップされる事の多い現状はありますが、逆を返せば、たった1kgの体重減少でも体への負担は大きく変わるのだという事を今一度考えてみてください。
ここで紹介した、首肩、膝関節以外にも日常生活を送るだけでかかってくる体への負担は多岐にわたります。
弊社では、トラブルが起きた場合の治療やケアはもちろんのこと、トラブルを回避するためのメンテナンスや予防対策を一貫して行うことが出来ます。
国家資格を持つ専門家だからこそ発見できる体から発せられる危険シグナルを的確に捉え、最適なケアを提案いたします。