文部科学省が実施した「学校保健統計調査」によると、視力1.0未満の子どもの割合は、過去最高に達しています。この調査は全国の5歳から17歳までの子どもたち、約320万人を対象に行われ、**小学生で約36%、中学生で約60%、高校生では約71%**が裸眼で視力1.0未満という結果が出ました。特に高校生では、7割以上の子どもたちが視力1.0未満という現実は非常に深刻です。
視力1.0未満の子どもが過去最高に高校生は7割超…視力低下止まらず 文科省)
現代の子どもたちは、スマートフォン、タブレット、コンピュータなど、近くで画面を見ることが多くなっています。これらの電子機器を長時間使用することは、目の筋肉に負担をかけ、近視を引き起こす原因となります。
近くを見る時間が長くなると、目のレンズを調整する筋肉が疲れてしまいます。目の筋肉が硬直することで、遠くを見るときにピントを合わせにくくなり、視力が低下します。スクリーンから発生するブルーライトが目の疲れを増し、目の調整機能を損なうとも言われています。特に小学生から高校生にかけて、学校での授業や宿題のため、また遊びのためにスクリーンを長時間見続けることが多いです。このような習慣が視力に悪影響を与えるのです。
屋外で過ごす時間が少なくなったことも、視力低下の大きな要因です。屋外活動は、目の健康を維持するために非常に重要です。自然光の下で過ごすことは、近視の進行を遅らせる効果があります。
研究によると、屋外での活動は、眼球の成長を適切に調整し、近視の進行を抑えることができるとされています。 逆に、屋内にこもりがちな生活は目の負担を増し、視力低下を加速させます。特に、外遊びを減らし、室内でのゲームや勉強が増えることで、視力が低下しやすくなります。
>規則な睡眠や偏った食生活も視力に悪影響を及ぼすことがあります。十分な睡眠をとらないと、目の疲れが回復せず、視力低下が進行する可能性があります。 栄養不足も原因となることがあります。例えば、ビタミンAやルテインなど、目の健康をサポートする栄養素が不足していると、視力の低下が早まることがあります。
近視は遺伝的要因が大きいことが知られています。親が近視である場合、子どもも近視になる可能性が高くなります。このため、遺伝的な背景が視力低下に影響を与えることもあります。
特に、両親が強度近視である場合、子どもも早い段階で近視に悩む可能性があります。
視力の低下が遺伝的な要因によるものであれば、生活習慣の改善だけでは完全に予防できないこともあります。
弱視は、眼鏡やコンタクトレンズを使用しても視力が十分に出ない状態を指します。視力は生まれたばかりの赤ちゃんには通常ぼんやりとしており(1歳ごろには約0.1)、成長するにつれて周囲の物を見て網膜に刺激を与えることで、徐々に1.0以上に発達していきます。しかし、この視力の成長段階に何らかの障害が入ると、視力の発達が妨げられ、弱視となってしまいます。
視力の発達にはタイムリミットがあり、通常は生後1歳半頃までが最も視覚の感受性が高いとされています。その後は徐々に感受性が下がり、8歳から10歳頃までが視力の発達において重要な期間です。この期間を過ぎると、視力の改善が難しくなると言われています。
弱視について詳しい内容は、以下をご覧ください。
ビジョントレーニングとは、目の見るチカラ「視覚機能」を高めるためのトレーニングです。ビジョントレーニングには、眼球を動かす筋肉、眼筋を鍛えることで両目を使って目標物を正確に捉えたり、目からの情報を脳で処理して体を動かす運動機能を向上する効果があります。
メディカルジャパンが行う4つのビジョントレーニングご自身で簡単にできるトレーニングになります。当院ではその方の評価を基に適したアプローチを行いますのでご相談ください。
3次元の中周波による立体的な刺激、高電圧による深部刺激、微弱電流による鎮痛・消炎効果・血流促進など、9種類のモードを症状に合わせて選ぶことができます。当院で使用している立体動態波とは、3次元空間をそれぞれ異なった方向に3つの中周波が流れ立体的に波のような電流が干渉し合い、その結果生じる動態干渉効果によって、立体動態波が生まれます。 電流の浸透している範囲で3次元的に深く広範囲の細胞を刺激します。 筋肉・靭帯・神経に対する鎮痛効果だけでなく、血行を改善し筋肉トレーニングの効果も上げる最新物理療法です。
弱視は急激に悪くなる病気ではなく、一方の目がよく見えている場合が多かったり、子供なので自分が見えてないことに気付かなかったりすることもあり、成人するまで気付かれないまま過ごしてしまうこともあります。その大部分は適切な時期に治療を行うと視力の向上が期待できるため、早期発見・早期治療を徹底していきたいと考えています。