背景・疫学

ぐるぐる回転するめまい、それと一緒に難聴・耳鳴りが起こる病気。それを何回も繰り返しますことが特徴。メニエール病のめまいは、大抵は数時間続く。短くても10分以上、長くても1日続くことはあまりないとされる。
その発作は繰り返しおこり、その頻度は、週一回から、年に数回とさまざま。
聞こえはかならずしも元に戻るとは限らず、めまいの発作を繰り返すうちにだんだんと聞こえが悪くなってしまうことが多いようである。
平均発症年齢は男性48.5歳、女性51.4歳、直近の国勢調査結果で補正した階層別年齢で60歳以上の発症割合は男性19.8%、女性30.2%。
ちなみに1975年当時の調査では、平均発症年齢は男性42.2歳、女性41.4歳、60歳以上の発症割合は男性10.7%、女性13.2%であり、平均年齢は約10歳、60歳以上の発症割合は約2倍に増加しており、近年のメニエール病発症年齢の高齢化を示す結果となっている。
また、性別では男性33.5%、女性66.5%と女性優位の結果となった。

原因

内耳は「内リンパ」という液体で満たされている。その液体が増えすぎると内耳がむくみ、めまいが起こる。この「内リンパ」が増えすぎた状態を内リンパ水腫と呼ぶ。
メニエール病ではめまいのほか、難聴や耳鳴り、耳が詰まったような症状が起こる。
また、メニエール病が発症するきっかけとして、精神的ストレス、肉体的過労、睡眠不足などが知られている。家庭内の不和、転職などの環境の変化、職場におけるさまざまな問題、受験勉強など、ストレスの原因は多岐にわたる。

一般的治療法

めまいの発作がひどいときは、抗めまい薬(めまいをとる薬)や吐き気止めが、また、不安感が大きいときは、抗不安薬(不安を和らげる薬)が用いられる。
発作が治まっても今後も同様の症状を繰り返しやすいと考えられている。
メニエール病にかかったり、その症状が長引いたりする原因として、日常生活のストレスが関連しているため、ストレスを軽くすることも指導される。
それ以外に、水分摂取や有酸素運動も治療に有効であると、最近の研究では報告されている。

メディカルジャパン東洋医学的アプローチ

内耳や脳内循環の改善(椎骨動脈や内・外頸動脈の循環改善を中心に)
【処方例】耳周囲などのつぼや反応点に施術します。
耳周囲:和髎(わりょう)、完骨、頭竅陰(あたまきょういん)、翳風(えいふう)
肩背部:肩井
後頸部:風池
頭皮浮腫が見られる場合には、四神総も有効です。

耳周囲
肩背部
後頸部

メニエール病と関係するメディカルジャパンにしか出来ない脳血流量改善の介入

新型コロナウィルス流行によるワクチン接種や、マスク着用による身体の緊張が高まることによる不定愁訴(※1)が増えてます。

(※1)診察や検査を受けても、はっきりとした疾患が特定できず、様々な症状を訴える状態。

特にマスク着用時、口呼吸になることにより「胸鎖乳突筋」の筋緊張が常時高くなります。この筋肉が緊張してしまうと、疲労が溜まり、血行不良を起こします。血流循環に障害が起きると疲労物質が溜まり痛みや痺れを発生する原因となります。また副交感神経の働きが悪くなり、自律神経の失調にも影響があります。
胸鎖乳突筋の筋緊張が常時高くなると、下を走行する頚動脈の絞扼障害が発生します。

頚動脈の絞扼障害が発生すると、大脳や聴覚器に送られる血流のスムーズさがなくなります。

脳は各部位が様々な領域に細分類され、それぞれ異なった機能を担っています。例えば大脳皮質は、細胞構築の差により52領域に細分類されています。このような機能局在は中枢神経の全領域に存在し、脊髄においては、分節ごとに手や足の体性感覚や運動機能を有する体部位局在を有しています。
脳への酸素供給が減少すると、各細胞への栄養が滞り、機能低下を起こしかねません。

メディカルジャパンでは、エコー、超音波医療器、徒手、リハビリ体操などをプログラムし、その方のメニエール病の改善に取り組んでいます。

2Dエコー(超音波検査)を用いて検査

エコーを用いて出た数値は医療的な治療の指標となります。元となる数値と比較することでより的確な治療が可能です。

2Dエコー(超音波検査)を用いて検査をします。2Dエコーは筋肉、腱、靭帯などの軟部組織の観察に優れています。 レントゲンやCTには映らない痛みの原因、つまり観察が不可能なトリガーポイント、筋線維、靭帯、腱などの軟部組織が原因の場合、この2Dエコー(超音波検査)が大変有効です。

胸鎖乳突筋のアプローチ手技治療

首には、筋肉と神経が複雑に入り組み、そこに、脳に栄養を送る太い血管が通っています。呼吸法や姿勢矯正を行うことで、可動範囲の拡大や柔軟性の向上を目指します。早期の改善をめざすため、一人一人に合わせたカウンセリング、カスタマイズ施術、オーダーメード施術をご提供します。

胸鎖乳突筋のアプローチ超音波治療

ピンポイントで超音波を非温熱効果もしくは温熱効果のどちらかで照射します。
超音波→深部熱による脊髄動脈及び動脈叢の血流増大。

さらに高周波治療器・超音波治療器組合せ理学療法機器(アストロン)を使用し、高周波で筋肉の緊張の緩和し、痛みの伝達を抑制する効果を期待できます。

自宅での胸鎖乳突筋ケア:緊張と痛みを緩和する方法

セルフケアを自宅で行う際には以下の注意事項を守ることが重要です。

※効果の変化: 痛みが増えたり、新たな症状が出た場合は、すぐに停止し、医療専門家に相談してください。
※時間をかける: 時間をかけて行うことが重要です。急いで行うと筋肉が適切にリラックスできず、効果が得られません。
※適度な強度: 強度が強すぎるケアは筋肉にダメージを与える可能性があります。痛みを感じる場合は、強度を下げるか中止してください。

リハビリ体操+呼吸法

リハビリ体操と呼吸法

バランスは筋肉や骨の問題だけでなく緊張したカラダは呼吸を浅くし、全身の代謝を下げてしまい、不定愁訴や難病の原因ともなるといわれてます。ご自宅で簡単にできる体操をしっかりと指導します。

befor→after

リハビリ体操+呼吸法

before
after

参考文献

所属団体


感覚器系

聴覚に関連する症状

視覚に関連する症状

嗅覚および鼻に関連する症状

婦人科系

妊娠・出産に関する症状

月経・ホルモン関連