枕診断で眠りの質を改善!浅い眠りの原因と正しい枕の見つけ方
「朝起きても疲れが取れない」「夜中に何度も目が覚める」──
そんな“浅い眠り”の原因が、実は“枕”にあることをご存じですか?
睡眠の質は、寝具の中でも特に「首と頭を支える枕」が大きく関係しています。
高さや硬さが合わない枕を使うと、首や肩に負担がかかり、筋肉が緊張したままになってしまいます。
その結果、深い眠り(ノンレム睡眠)に入りにくくなり、疲労が抜けにくくなるのです。
特に現代人は、スマホやパソコンで前かがみ姿勢が多く、首のカーブ(生理的湾曲)が失われがち。
その状態で一般的な高さの枕を使うと、首が詰まり、呼吸も浅くなります。
「合っていない枕」は、ただ寝づらいだけでなく、睡眠の質を根本から下げてしまうのです。
1. 眠りが浅くなる原因
眠りが浅くなる理由は一つではなく、体・環境・習慣が複合的に関係しています。
その中でも、枕が影響する要素は次のようなものです。
▪ 首や肩の筋肉が常に緊張している
枕が高すぎたり低すぎたりすると、首や肩の筋肉が不自然に引っ張られます。
筋肉が緊張したままだと、寝ても身体がリラックスできず、眠りが浅くなります。
▪ 呼吸が浅くなる
あごが引きすぎる姿勢や、逆に上を向きすぎる姿勢では、気道が狭くなり呼吸が浅くなります。
睡眠中の酸素不足は、脳が“危険信号”を感じて眠りを浅くしてしまう原因にもなります。
▪ 寝返りが打ちにくい
枕が沈みすぎる・頭が動きにくい形状だと、寝返りが妨げられます。
寝返りは、体圧を分散させて血流を保つ大切な動作。これがスムーズでないと体がこわばり、熟睡しづらくなります。
▪ 睡眠環境・生活習慣の影響も
エアコンの乾燥、夜更かし、ストレス、飲酒なども浅い眠りを招きます。
しかし「環境を整えても良くならない」場合、真っ先に見直すべきは枕の高さと形状です。
2. 枕診断とは?その目的と診断の前提
「枕診断」とは、あなたの体格や寝姿勢、首のカーブ、呼吸のしやすさを総合的にチェックし、
“本当に合った枕”を見つけるための専門的な確認方法です。
◆枕診断で見るポイントの一例
・首の湾曲(ストレートネック気味かどうか)
・肩幅・頭の形・体格
・仰向け・横向き時の姿勢の角度
・呼吸の深さ(気道の確保具合)
・マットレスとのバランス
一般的に「高すぎる枕」や「柔らかすぎる枕」は、気道を圧迫しやすく、眠りを浅くします。
正しい枕診断を行うことで、睡眠の質を大きく改善できる可能性があります。
3. 枕診断で見るべきポイント
睡眠の専門家や整体師が診断時に注目するポイントは、次の5つです。
① 首と枕のすき間
首と枕の間に“こぶし1つ分”のすき間があると、頭と首が支えられず筋肉が緊張します。
診断では、仰向けの際に首が自然なカーブを保てる高さをチェックします。
② 頭の沈み込み
頭が沈みすぎると呼吸が浅くなり、肩こりの原因になります。
素材によって沈み込み方が違うため、「素材の特性」も診断の大事なポイントです。
③ 横向きの姿勢
横向き寝が多い方は、肩幅分の高さを確保できているかを確認します。
頭から背骨まで一直線になっていることが理想です。
④ 呼吸のしやすさ
呼吸がスムーズにできる姿勢かどうかを、寝たまま確認します。
気道を圧迫する角度では、無意識のうちに“浅い呼吸”になり、脳が休まりません。
⑤ 寝返りのしやすさ
寝返りがスムーズにできる枕は、体への圧力を分散し、血流を保ちます。
「寝返りが減る=深い眠り」とは限らず、自然な寝返りができる環境が大切です。
4. 枕が合っていないと起こる睡眠トラブル
枕が合っていないと、眠りが浅くなるだけでなく、さまざまな体の不調を招くことがあります。
▪ 首こり・肩こり・頭痛
首の角度が不自然なまま長時間過ごすことで、筋肉が固まり、血流が悪くなります。
朝起きて首が重い・肩がこっている場合、枕の高さが合っていない可能性が高いです。
▪ いびき・口呼吸
枕が高いと気道が狭まり、いびきや口呼吸の原因になります。
これが続くと喉が乾燥し、免疫力の低下や睡眠の質の低下にもつながります。
▪ 寝起きのだるさ・集中力の低下
浅い眠りは、体の疲労回復やホルモン分泌を妨げます。
その結果、朝スッキリ起きられず、一日中ぼんやりすることもあります。
▪ 美容面への影響
寝姿勢の歪みは、顔のむくみや肌のくすみ、フェイスラインの左右差などにも関係します。
“良い枕”は、睡眠だけでなく美容・健康にも大きな影響を与えるのです。
5.枕を変えるだけで、眠りは変わる
「眠りが浅い」「朝スッキリしない」と感じているなら、まずは枕を見直してみましょう。
枕診断であなたの首や肩に合った高さ・硬さを知ることで、
今まで感じていた不調が嘘のように軽くなることがあります。
整体院や鍼灸院などでは、専門家による枕診断や寝姿勢チェックを行っているところもあります。
「自分に合う枕を知ること」は、“最高の睡眠”への第一歩です。
★枕診断に関する詳細はこちら