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  • アキレス腱断裂はなぜ起こる?原因・症状・リハビリ・物理療法

    スポーツ中に「突然ふくらはぎの後ろを蹴られたような衝撃があった」「ブチッという音がして歩きにくくなった」といった場合、アキレス腱断裂の可能性があります。

    アキレス腱断裂は、テニス・バドミントン・バスケットボール・サッカーなど、急なダッシュやジャンプ、切り返しを伴うスポーツで起こりやすい外傷です。一方、スポーツ選手だけに起こるものではなく、加齢による腱の変化や久しぶりの運動などを背景に発症することもあります。

    アキレス腱断裂では、まず整形外科などで正確な診断を受け、保存療法または手術療法を行うことが基本です。その後は、アキレス腱を守りながら足関節の動き、ふくらはぎの筋力、歩行能力を段階的に取り戻していくリハビリが非常に重要になります。

    今回はアキレス腱断裂後のケアをお考えの方に向けて、原因・症状・検査・治療から、ES-530立体動態波、アストロン、リハビリ運動・ストレッチまで詳しく解説します。

    1.アキレス腱断裂と起こりやすい症状、起こりやすい人

    アキレス腱断裂とは?

    アキレス腱は、ふくらはぎにある腓腹筋・ヒラメ筋などの下腿三頭筋とかかとの骨(踵骨)をつないでいる太い腱です。

    歩くときに地面を蹴る、走る、ジャンプする、つま先立ちをするといった動作では、ふくらはぎの筋力をかかとへ伝える重要な役割を担っています。

    アキレス腱断裂とは、このアキレス腱が部分的または完全に切れてしまった状態です。メディカルジャパン立川の既存ページでも、歩行・走行・ジャンプなどに不可欠なアキレス腱が断裂する外傷として紹介しています。

    アキレス腱断裂で起こりやすい症状

    アキレス腱断裂では、受傷した瞬間に特徴的な感覚を訴える方が少なくありません。

    代表的なのが、

    • 後ろから誰かに蹴られたように感じる
    • ふくらはぎを棒で叩かれたように感じる
    • 「ブチッ」「パンッ」と音がした
    • アキレス腱周囲が痛む
    • 足首の後ろが腫れる
    • 内出血が出る
    • 地面を強く蹴り出せない
    • 階段を上りにくい
    • つま先立ちができない

    といった症状です。

    「歩けるから断裂していない」とは限らない

    ここは特に知っておきたいポイントです。

    アキレス腱を完全断裂すると歩けなくなるイメージがありますが、実際には時間が経つと歩ける場合があります

    アキレス腱以外の筋肉や腱も足首の動きに関わっているため、ある程度の歩行が可能になるケースがあるためです。

    一方、アキレス腱断裂では地面を強く蹴り出す能力が低下し、片脚でのつま先立ちが難しくなることが特徴の一つです。

    そのため、

    「歩けるから大丈夫」

    と自己判断しないことが大切です。

    アキレス腱断裂が起こりやすい人

    アキレス腱断裂はスポーツ選手だけのケガではありません。

    特に注意したいのは、

    • テニスやバドミントンをする方
    • バスケットボール・バレーボールをする方
    • サッカー・フットサルをする方
    • 久しぶりにスポーツを再開した方
    • 急に運動量を増やした方
    • 瞬発的な動作を繰り返す方
    • 過去にアキレス腱を痛めたことがある方
    • 体重が増加して足への負担が大きい方
    • 加齢に伴い腱の柔軟性・耐久性が低下している方

    などです。

    若年層ではスポーツ中、高齢者ではスポーツ以外の日常動作でも受傷することがあります。

    2.アキレス腱断裂の主な原因

    アキレス腱断裂では、腱に短時間で非常に大きな張力が加わることが代表的なきっかけになります。

    急なダッシュ・加速

    静止している状態から突然ダッシュすると、ふくらはぎの筋肉が急激に収縮します。

    その力がアキレス腱へ伝わることで、腱に大きな負荷がかかります。

    ジャンプ・着地

    バスケットボールやバレーボールなどでは、

    ジャンプ → 着地 → 再びジャンプ

    といった動作を繰り返します。

    特に踏み切りや着地の瞬間にはアキレス腱へ大きな負荷が加わります。

    急停止・切り返し

    テニスやバドミントン、サッカーなどでは、走っている方向を瞬間的に変える動作が頻繁にあります。

    このような、

    • 急停止
    • サイドステップ
    • 切り返し
    • 急加速

    はアキレス腱へ急激な負荷を加える代表的な動作です。

    加齢による腱の変化

    アキレス腱は強い組織ですが、年齢とともに組織の性質は変化します。

    若い頃と同じ感覚で突然激しいスポーツをすると、筋肉は動いても腱が負荷に耐えられず、断裂につながる場合があります。

    特に、

    「学生時代は運動していたが、数年ぶりに本格的なスポーツを再開した」

    というケースでは注意が必要です。

    急激な運動量増加

    これまで週1回しか運動していなかった方が突然週4~5回運動したり、短期間で練習量を大幅に増やしたりすると、腱の回復が負荷に追いつかないことがあります。

    予防では、

    運動強度 × 運動時間 × 頻度

    を一気に増やさないことが大切です。

     

    3.アキレス腱断裂の検査・診断

    アキレス腱断裂が疑われる場合は、整形外科などで状態を確認します。

    診断では、症状だけでなく身体診察や必要に応じた画像検査が行われます。

    断裂部分を触って確認する

    完全断裂の場合、アキレス腱の途中に**へこみ(陥凹)**を触れることがあります。

    ただし、受傷直後の腫れが強い場合などは、触診だけで判断しにくいことがあります。

    Thompsonテスト

    アキレス腱断裂を確認する代表的な検査です。

    うつ伏せになり、膝を曲げた状態でふくらはぎを圧迫します。

    正常であれば、ふくらはぎの筋肉からアキレス腱へ力が伝わるため、足首は自然につま先を下げる方向(底屈)へ動きます。

    アキレス腱が断裂している場合、その力がかかとへ伝わりにくくなり、足首の底屈が起こりにくくなります。

    超音波検査

    超音波検査(エコー)では、

    • 腱が連続しているか
    • 断裂部分
    • 腱の間隔
    • 周囲の状態

    などを確認できます。

    動かしながら観察できることも超音波検査の特徴です。

    MRI

    必要に応じてMRIを用いて、

    • 断裂の範囲
    • 部分断裂か完全断裂か
    • 周辺組織の状態

    などを詳しく確認する場合があります。

    4.アキレス腱断裂の治療

    アキレス腱断裂の治療は、大きく、

    保存療法
    手術療法

    に分けられます。

    どちらを選ぶかは、断裂の状態だけでなく、

    • 年齢
    • 活動レベル
    • スポーツ種目
    • 仕事
    • 基礎疾患
    • 再断裂リスク
    • 本人の希望

    などを総合的に考えて医師が判断します。

    保存療法

    手術を行わず、

    • ギプス
    • 装具

    などを使用して足首を一定の角度で保ち、断裂した腱同士が近づいた状態で治癒を待つ方法です。

    以前は保存療法では再断裂率が高いことが課題とされていましたが、現在は装具を活用しながら適切なタイミングで荷重や運動を行う機能的リハビリテーションが重要視されています。日本理学療法士協会のガイドラインでも、保存療法後の早期装具療法、荷重、可動域運動、下腿三頭筋筋力増強などが検討されています。

    手術療法

    断裂したアキレス腱を縫合する方法です。

    競技レベルや活動性、断裂状態などを考慮して選択されます。

    手術をした場合も、腱を縫合すればすぐ元通りになるわけではありません。

    術後には、

    組織の治癒 → 荷重 → 可動域 → 筋力 → 歩行 → ランニング → スポーツ

    という段階的なリハビリが必要です。

    治療後の「リハビリ」が重要

    アキレス腱断裂では、腱がつながることだけがゴールではありません。

    長期間動かさないことで、

    • ふくらはぎの筋力低下
    • 足関節の可動域低下
    • バランス能力低下
    • 歩き方の変化
    • 左右差

    などが起こる場合があります。

    そのため、保存療法でも手術療法でも機能を取り戻すためのリハビリが重要になります。

    5.ES-530立体動態波とアストロン治療

    メディカルジャパンでは、アキレス腱断裂後の回復期に、医療機関での治療方針や組織の状態を確認したうえで、物理療法をリハビリの補助として取り入れています。

    ES-530立体動態波[マイクロカレントモード]とは?

    μA(10-6A)という微弱な電流で、損傷の治癒を促進し、スポーツ後の筋肉痛軽減に適しています。また、感覚閾値下刺激で、顔面周辺や創部周辺への治療に最適です。

    回復段階に応じて、

    • 患部周囲への電気刺激
    • 疼痛への補助的アプローチ
    • 下腿筋への刺激
    • 筋機能を取り戻すための補助
    • リハビリ運動を行いやすい状態づくり

    などを目的として用いる場合があります。

    アストロン[超音波]とは?

    聴感覚を生じさせないほど細かな周波数で振動する音波を利用し、微細振動による微小マッサージ作用(細胞レベル)と温熱作用により、筋肉・関節などのこわばり や疼痛を緩解させます。また、再生組織の活性が促され骨折なども治癒しやすくなります。

    アキレス腱断裂後では、医師から運動や物理療法を許可された回復期に、

    • アキレス腱周囲
    • ふくらはぎ
    • 足関節周囲

    などの状態に合わせて使用する場合があります。

     

    6.アキレス腱断裂後のリハビリ運動・ストレッチ

    アキレス腱断裂後のリハビリで最も大切なのは、

    「早く元に戻そうとして、無理に伸ばしたり鍛えたりしないこと」

    です。

    腱は治癒段階によって耐えられる負荷が異なります。

    そのため、医師や理学療法士などから示された治療・リハビリスケジュールを守りながら段階的に進めます。保存療法後の可動域運動や下腿三頭筋筋力増強は、理学療法ガイドラインでも重要な検討項目です。

    初期|腱を守りながら身体機能を維持する

    固定・装具期間には、患部へ許可されていない負荷を加えないことが基本です。

    一方、医師の許可範囲で、

    • 足の指を動かす
    • 膝を曲げ伸ばしする
    • 股関節を動かす
    • 体幹を鍛える

    など、患部以外の機能を維持することがあります。

    中期|足関節の動きを少しずつ取り戻す

    治癒が進み、医師から足関節運動を許可されたら、可動域を段階的に取り戻します。

    ここで重要なのは、

    背屈方向へ無理に伸ばさないこと

    です。

    治癒途中のアキレス腱を過度に伸ばすと、腱が必要以上に長くなる可能性があります。

    そのため、

    「硬いからたくさんストレッチする」

    のではなく、治癒段階に合わせます。

    ヒラメ筋ストレッチ

    ヒラメ筋はふくらはぎの深部にあり、アキレス腱へつながっています。

    一般的には、

    1. 壁に手をつく
    2. ストレッチしたい脚を後ろにする
    3. 膝を軽く曲げる
    4. かかとを浮かさず体重を前へ移す

    ことでヒラメ筋を伸ばします。

    ただし、アキレス腱断裂後は開始時期が重要です。

    腓腹筋ストレッチ

    腓腹筋はふくらはぎ表面の大きな筋肉で、ヒラメ筋とともにアキレス腱につながっています。

    一般的には、

    1. 壁へ手をつく
    2. ストレッチしたい脚を後ろへ引く
    3. 後ろ脚の膝を伸ばす
    4. かかとを床につける
    5. 身体をゆっくり前へ移動する

    という方法です。

    これも痛みを我慢して強く伸ばさないことが重要です。

    下腿三頭筋の筋力トレーニング

    アキレス腱断裂後は、固定や免荷によってふくらはぎの筋力が低下しやすくなります。

    そこで段階的に、

    軽い底屈運動 → 両脚カーフレイズ → 片脚カーフレイズ

    へ進めていきます。

    両脚カーフレイズ

    1. 両足で立つ
    2. 壁や椅子へ手を添える
    3. 両方のかかとをゆっくり上げる
    4. ゆっくり下ろす

    という運動です。

    最初から患側だけで行うのではなく、両脚で負荷を分散します。

    片脚カーフレイズ

    筋力と腱の耐久性が回復したら、片脚でのカーフレイズへ進みます。

    このときは、

    • 何回できるか
    • どの高さまで上がるか
    • 左右差があるか
    • 翌日に痛みや腫れが増えないか

    などを確認します。

    バランストレーニング

    アキレス腱断裂後には、単純な筋力だけでなく、

    • 足関節の安定性
    • 重心コントロール
    • 片脚立位
    • 着地能力

    なども取り戻す必要があります。

    そのため、

    両脚立位 → 片脚立位 → 不安定面 → ステップ → スポーツ動作

    と段階的に進めます。

    スポーツ復帰へ

    最終的には、

    通常歩行

    両脚カーフレイズ

    片脚カーフレイズ

    軽いジョギング

    ランニング

    ジャンプ

    切り返し

    競技復帰

    というように、段階的に負荷を高めていきます。

    「受傷から○か月たったから復帰」だけで判断するのではなく、

    筋力・可動域・歩行・片脚カーフレイズ・ジャンプ能力・左右差

    などを確認することが重要です。

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  • 顔面神経麻痺にお悩みの方へ|原因・症状・鍼灸治療

    「朝起きたら顔の片側が動かしにくい」「口から水がこぼれる」「片目が閉じにくい」などの症状が突然現れた場合、顔面神経麻痺の可能性があります。

    顔面神経麻痺には、ベル麻痺やラムゼイハント症候群などの末梢性顔面神経麻痺のほか、脳梗塞などが原因となる中枢性の顔面麻痺もあります。

    そのため、顔の動きに急な異常が出た場合は自己判断せず、まず医療機関で原因を確認することが重要です。

    1.顔面神経麻痺とは

    顔面神経麻痺とは、顔の表情を作る「顔面神経」の働きが低下し、顔の一部が動かしにくくなる状態です。

    顔面神経は、

    • 額にしわを寄せる
    • まぶたを閉じる
    • 口角を上げる
    • 頬をふくらませる
    • 笑顔を作る

    といった表情筋の動きをコントロールしています。

    さらに、顔面神経は表情だけではなく、味覚・涙・唾液の分泌・音の聞こえ方などにも関係しています。

    そのため顔面神経が障害されると、単に「顔が動きにくい」だけではなく、さまざまな症状が現れることがあります。

    2.顔面神経麻痺の主な原因

    顔面神経麻痺にはいくつかの原因があります。

    ベル麻痺

    末梢性顔面神経麻痺で最も多いタイプです。

    突然、顔の片側が動きにくくなることが特徴で、単純ヘルペスウイルスなどの再活性化によって顔面神経に炎症やむくみが起こることが原因の一つと考えられています。

    ラムゼイハント症候群

    水痘・帯状疱疹ウイルスが再活性化することで起こります。

    顔面麻痺に加えて、

    • 耳の強い痛み
    • 耳周辺の水疱
    • 耳鳴り
    • 難聴
    • めまい

    などを伴うことがあります。

    脳梗塞・脳出血

    脳に原因がある中枢性顔面神経麻痺です。

    顔の麻痺に加えて、手足の麻痺やろれつが回らないなどの症状を伴う場合があります。

    そのほかにも、外傷、腫瘍、感染症などが原因となることがあります。

    3.顔面神経麻痺で起こりやすい症状

    顔面神経麻痺では、次のような症状が現れることがあります。

    • 額にしわを寄せにくい
    • 片目が閉じにくい
    • 目が乾きやすい
    • 口角が下がる
    • 笑ったときに顔が左右非対称になる
    • 頬をふくらませにくい
    • 飲み物が口からこぼれる
    • 食事がしにくい
    • 発音しにくい
    • 味を感じにくい
    • 音が大きく響いて感じる
    • 耳の痛み
    • めまい・耳鳴り

    症状の出方や程度は、顔面神経が障害されている場所や重症度によって異なります。

    4.ベル麻痺とラムゼイハント症候群の違い

    顔面神経麻痺で代表的なのが、ベル麻痺とラムゼイハント症候群です。

    ベル麻痺では、突然の片側顔面麻痺を中心に、目が閉じにくい、口角が下がる、味覚が低下するといった症状がみられます。

    一方、ラムゼイハント症候群では、顔面麻痺に加えて、

    • 耳の強い痛み
    • 水疱
    • 難聴
    • 耳鳴り
    • めまい

    などを伴うことがあります。

    ただし、水疱が目立たないケースもあるため、症状だけで自己判断することはできません。

    5.顔面神経麻痺の検査・評価

    顔面神経麻痺では、顔のどの部分がどの程度動いているかを確認します。

    例えば、

    • 額にしわを寄せる
    • 目を強く閉じる
    • 歯を見せる
    • 口をすぼめる
    • 頬をふくらませる

    などの動きを確認します。

    顔面神経麻痺の程度を評価する方法として、日本では**柳原法(40点法)**がよく用いられます。

    そのほか、

    • House-Brackmann法
    • Sunnybrook法
    • ENoGなどの電気生理学的検査
    • MRI・CT
    • 血液検査

    などが必要に応じて行われます。

    評価することで、麻痺の程度や回復経過を確認しやすくなります。

    6.顔面神経麻痺の治療とリハビリ

    ベル麻痺やラムゼイハント症候群では、発症後できるだけ早い段階での医療機関受診が重要です。

    ベル麻痺では、ステロイドなどによる薬物治療が行われることがあります。

    ラムゼイハント症候群では、ステロイドに加えて抗ウイルス薬が使用されることがあります。

    また、目が閉じにくい場合には角膜を守るためのケアも重要です。

    回復期には表情筋のリハビリを行いますが、顔面神経麻痺では「強くたくさん動かせば良い」というわけではありません。

    無理な表情筋運動を繰り返すことで、

    • 口を動かすと目が閉じる
    • 目を閉じると口元も動く

    といった病的共同運動が起こる場合があります。

    そのため、鏡を見ながらゆっくりと正確に動かすことが重要です。

    7.顔面神経麻痺に対する鍼灸とは

    顔面神経麻痺に対する鍼灸では、医療機関での診断・治療を受けたうえで、回復期の症状に合わせた補助的な施術として行われることがあります。

    鍼灸では、

    • 顔面周囲の筋緊張へのアプローチ
    • 表情筋を動かしやすい状態づくり
    • 首や肩周囲の緊張へのアプローチ
    • 回復期のコンディション調整
    • 後遺症に対するケア

    などを目的として施術を組み立てます。

    顔面だけではなく、首・肩・頭部や手足など、身体の状態に合わせて施術部位を選択します。

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  • 肘の内側・外側が痛い方へ|ゴルフ肘・テニス肘の原因・症状・治療法・再発予防

    「ラケットを振ると肘の外側が痛い」「ゴルフのスイングで肘の内側に痛みが走る」「ペットボトルを持つだけでも肘が痛い」といった症状に悩んでいませんか。

    一般に、テニス肘は肘の外側に起こる上腕骨外側上顆炎(外側肘腱障害)、**ゴルフ肘は肘の内側に起こる上腕骨内側上顆炎(内側上顆症)**を指します。名前に「テニス」「ゴルフ」と付いていますが、スポーツをしていない方でも、仕事・家事・育児などで手首や前腕を繰り返し使うことで発症することがあります。日本整形外科学会では、テニス肘では特に短橈側手根伸筋の腱付着部が障害されることが多く、物を持ち上げたりタオルを絞ったりする際に肘外側から前腕へ痛みが出ると説明しています。

    メディカルジャパンでは、肘の痛みだけを見るのではなく、前腕の筋肉や腱、手首の使い方、スポーツフォームなどを確認し、状態に応じて鍼、2Dエコー、超音波・低周波を組み合わせた「アストロン」、運動療法などを行っています。

    1.ゴルフ肘・テニス肘とは

    ゴルフ肘とテニス肘は、どちらも肘周辺の筋肉から続く「腱」に繰り返し負担が加わることで痛みが起こる代表的な肘の障害です。

    ただし、痛む場所と負担がかかりやすい筋肉が異なります。

    テニス肘とは

    テニス肘は、正式には上腕骨外側上顆炎と呼ばれます。

    肘の外側には、手首や指を伸ばす筋肉が付着しています。

    代表的な筋肉は、

    • 短橈側手根伸筋
    • 長橈側手根伸筋
    • 総指伸筋

    などです。

    特に短橈側手根伸筋の付着部に負担が集中しやすいと考えられています。

    そのため、

    「肘そのものを使いすぎた」

    というよりも、

    手首・指を繰り返し使った結果、その筋肉の付け根である肘外側へ負荷が蓄積した

    と考えると分かりやすいでしょう。

    ゴルフ肘とは

    ゴルフ肘は、正式には上腕骨内側上顆炎などと呼ばれ、肘の内側に痛みが生じます。

    肘の内側には、

    • 手首を曲げる筋肉
    • 指を曲げる筋肉
    • 前腕を内側へ回す筋肉

    などの腱が集まっています。

    ゴルフのスイングだけでなく、強く握る動作や手首を曲げる動作を何度も繰り返すことで負担が蓄積する場合があります。

    2.ゴルフ肘とテニス肘の違い

    最も分かりやすい違いは、痛む場所です。

    テニス肘

    肘の外側が痛む

    手首を反らす、指を伸ばす、物を持ち上げるなどの動作で痛みやすくなります。

    ゴルフ肘

    肘の内側が痛む

    手首を曲げる、強く握る、前腕を回すなどの動作で痛みやすくなります。

    つまり、

    外側=テニス肘
    内側=ゴルフ肘

    と覚えると分かりやすいでしょう。

    ただし、痛む場所だけで自己診断することはおすすめできません。

    肘周辺には神経や靱帯も通っているため、別の疾患でも似た痛みが起こります。

    特に肘の内側の痛みとともに、

    • 小指がしびれる
    • 薬指がしびれる
    • 手に力が入りにくい

    といった症状がある場合は、尺骨神経が関係する肘部管症候群などを確認する必要があります。

    3.ゴルフ肘・テニス肘で起こりやすい症状

    テニス肘の代表的な症状

    テニス肘では、安静にしているときは比較的痛みが少なくても、手や手首を使った瞬間に痛みが出ることがあります。

    代表的なのは、

    • 物をつかんで持ち上げると痛い
    • ペットボトルを持つと痛い
    • タオルや雑巾を絞ると痛い
    • ドアノブを回すと痛い
    • フライパンを持つと痛い
    • パソコンのマウス操作で痛む
    • 手首を反らすと痛い
    • 指を伸ばすと痛い

    などです。

    ゴルフ肘で起こりやすい症状

    ゴルフ肘では、

    • 肘の内側を押すと痛い
    • ゴルフクラブを握ると痛い
    • スイングのインパクトで痛む
    • 手首を曲げると痛い
    • 荷物を強く握ると痛い
    • 重い物を持つと痛い
    • 前腕を内側へひねると痛い

    といった症状がみられます。

    痛みを我慢して使い続けると

    最初は競技や重い作業のときだけ痛かったものが、

    スポーツ → 家事 → 軽い物を持つ → 日常動作

    というように、少ない負荷でも症状が出るようになる場合があります。

    4.ゴルフ肘・テニス肘の主な原因

    ゴルフ肘・テニス肘の大きな特徴は、一度の大きな外傷よりも、小さな負荷の繰り返しが関係しやすいことです。

    オーバーユース

    代表的な原因・関連要因です。

    何度も、

    • 握る
    • 手首を反らす
    • 手首を曲げる
    • 指を伸ばす
    • 前腕を回す

    といった動作を繰り返すことで、筋肉から腱へ負荷が加わります。

    テニスのフォーム

    テニスでは、特にバックハンドストロークなどで手首を適切に使えていないと、肘外側へ負担が集中する場合があります。

    また、

    • ラケットを強く握りすぎる
    • ラケットが重すぎる
    • 練習量が急に増えた
    • 打点が安定しない
    • 腕だけでボールを打つ

    なども負担を増やす要因になります。

    ゴルフのスイング

    ゴルフでは、

    • クラブを強く握りすぎる
    • 腕だけで振る
    • ダフる
    • インパクトで強い衝撃が入る
    • 練習場で大量に打つ
    • 急に練習量を増やす

    などによって前腕屈筋群へ負担が集中することがあります。

    家事・仕事でも起こる

    「テニスをしていないからテニス肘ではない」とは限りません。

    例えば、

    • フライパンを繰り返し持つ
    • 包丁を使う
    • 掃除機をかける
    • 雑巾を絞る
    • 工具を使用する
    • 荷物を運ぶ
    • 赤ちゃんを抱く
    • 美容師としてハサミを使う

    など、日常生活や仕事でも発症する可能性があります。

    年齢と腱の変化

    日本整形外科学会では、テニス肘は中年以降でみられやすく、加齢とともに腱が傷んで発症すると考えられていることも説明されています。

    そのため、

    同じ運動をしていても以前より回復しにくくなった

    ということも、発症の背景になり得ます。

    5.ゴルフ肘・テニス肘に対する鍼とは

    ゴルフ肘・テニス肘に対する鍼では、痛みがある肘だけを見るのではなく、負担のかかっている前腕筋も確認します。

    テニス肘で確認する筋肉

    • 短橈側手根伸筋
    • 長橈側手根伸筋
    • 総指伸筋
    • 前腕伸筋群

    などです。

    ゴルフ肘で確認する筋肉

    • 橈側手根屈筋
    • 尺側手根屈筋
    • 円回内筋
    • 浅指屈筋など

    前腕屈筋・回内筋群を中心に確認します。

    鍼で目指すこと

    鍼では、

    • 前腕筋の過緊張を和らげる
    • 肘周囲の痛みを軽減する
    • 手首・肘を動かしやすくする
    • ストレッチや運動療法を行いやすい状態をつくる

    といったことを目的に行う場合があります。

    6.超音波・低周波「アストロン」とは

    メディカルジャパンでは、ゴルフ肘・テニス肘に対して、超音波と電気刺激を組み合わせられる複合治療器**「アストロン」**を使用しています。

    超音波と低周波を組み合わせる

    アストロンでは、

    超音波による物理刺激+電気刺激

    を症状に応じて組み合わせます。

    アストロンは、超音波(1MHz、3MHz)と低〜高周波の電気刺激を、症状や部位に応じて自由に組み合わせて出力できる最新の複合治療器です。深部組織へのアプローチと神経・筋肉の刺激を同時に行うことが可能です。

    7.ゴルフ肘・テニス肘の再発予防

    症状が落ち着いても、以前と同じフォーム・練習量・仕事の使い方へ戻れば、再び肘へ負担がかかる可能性があります。

    練習量を急に増やさない

    例えば、

    「久しぶりにテニスを3時間」
    「ゴルフ練習場で突然200球」

    など、身体が慣れていない状態で負荷を急増させることは避けましょう。

    大切なのは、

    負荷 × 回数 × 頻度

    を徐々に増やすことです。

    ウォーミングアップ

    競技前に、

    • 肩を回す
    • 肘を曲げ伸ばしする
    • 手首を動かす
    • 軽い素振りをする

    など、段階的に身体を競技動作へ慣らします。

    グリップを強く握りすぎない

    テニスでもゴルフでも、必要以上に強く握り続けると前腕筋が緊張し続けます。

    道具を見直す

    テニスでは、

    • ラケット重量
    • グリップサイズ
    • ガット
    • ラケットバランス

    などが腕への負担に影響します。

    ゴルフでも、

    • クラブ重量
    • シャフト
    • グリップ
    • 練習マット

    などを確認します。

    フォームを見直す

    テニスでは腕だけで打たず、身体の回旋や下半身を使います。

    ゴルフでも手打ちを減らし、

    下半身 → 体幹 → 肩 → 腕 → クラブ

    と全身で力を伝えることが肘への負担分散につながります。

    日常生活の負荷も見直す

    競技を週2回しか行っていなくても、

    毎日の仕事で、

    • マウスを操作する
    • 重い工具を使う
    • 荷物を持つ
    • フライパンを持つ

    などを繰り返していれば、前腕への総負荷は高くなります。

    再発予防ではスポーツだけでなく、1週間全体で肘をどのくらい使っているかを見ることが重要です。

  • 急性腰痛・ぎっくり腰にお悩みの方へ|症状・原因と超音波・鍼灸を解説

    「朝起きたら突然腰が痛くなった」「重い物を持ち上げた瞬間に腰へ激痛が走った」「ぎっくり腰で立ち上がれない」といった急性腰痛は、日常生活の中で突然起こることがあります。

    一般的に「ぎっくり腰」と呼ばれていますが、ぎっくり腰は正式な病名ではありません。日本整形外科学会では、急に起こった強い腰痛を指す一般的な呼び方とされており、腰の関節や椎間板、筋肉、腱、靱帯など、さまざまな組織が関係する可能性があります。

    メディカルジャパンでは、急性腰痛に対して身体の状態や発症した動作を確認し、必要に応じて2Dエコーによる軟部組織の評価、超音波治療、鍼灸、運動療法などを組み合わせています。

    1.急性腰痛とは

    急性腰痛とは、比較的短い期間に突然発症した腰痛の総称です。

    代表的なものが、一般に「ぎっくり腰」と呼ばれる状態です。

    重い荷物を持ち上げた瞬間や、身体をひねったときに起こるイメージがありますが、実際には、

    • 朝起き上がったとき
    • 顔を洗おうと前かがみになったとき
    • 靴下を履こうとしたとき
    • 咳やくしゃみをしたとき
    • 椅子から立ち上がったとき

    など、日常的な動作でも起こることがあります。日本整形外科学会も、物を持ち上げる・腰をねじる動作だけでなく、起床直後や特にきっかけがなく発症するケースがあるとしています。

    ぎっくり腰は「筋肉を痛めた」とは限らない

    ぎっくり腰になると、「筋肉の肉離れを起こした」と考える方もいます。

    しかし、急性腰痛では、

    • 腰背部の筋肉
    • 筋膜
    • 靱帯
    • 椎間関節
    • 関節包
    • 椎間板

    など、複数の組織が痛みに関係する可能性があります。

    そのため、痛みの場所だけを見て「○○筋が原因」と決めるのではなく、どのような動作で発症したか、どの方向へ動かすと痛むのか、脚の症状があるかなどを総合して評価することが重要です。

    急性腰痛は多くの場合、時間とともに改善する

    急性・亜急性の非特異的腰痛は、治療の有無にかかわらず時間とともに改善するケースが多いとされています。

    ただし、「自然に治ることが多い=すべての腰痛を放置してよい」という意味ではありません。

    脚の麻痺や排尿障害、発熱などを伴う場合には、別の病気が隠れている可能性があります。

    2.急性腰痛で起こりやすい症状

    急性腰痛では、腰の強い痛みに加えて、日常のさまざまな動作が困難になります。

    突然腰に強い痛みが走る

    「腰に電気が走ったような痛み」「ピキッとした」「その場から動けなくなった」など、発症の仕方はさまざまです。

    痛む場所も、

    • 腰の中央
    • 左右どちらか
    • 骨盤の上
    • 腰から臀部

    など人によって異なります。

    前かがみになると痛い

    洗顔、靴下を履く、床の物を拾うなど、身体を前へ曲げる動作で痛みが強くなることがあります。

    腰を伸ばすと痛い

    反対に、前かがみの姿勢から身体を起こす際や、腰を反らしたときに強く痛むケースもあります。

    急性腰痛では「前屈が痛い」「伸展が痛い」だけで原因組織を確定することはできません。

    寝返り・起き上がりがつらい

    寝返りやベッドからの起き上がりでは体幹に力が入り、腰へ負担が加わります。

    「横になっていると大丈夫だが、寝返りの瞬間だけ激痛が走る」という方も少なくありません。

    椅子から立ち上がると痛い

    長時間座った後の立ち上がりや、車から降りる際に痛みが強くなることがあります。

    咳やくしゃみで痛む

    咳やくしゃみによって腹圧が急激に上がるため、腰痛が強くなることがあります。

    ただし、咳やくしゃみに伴って脚へ強い痛みやしびれが走る場合には、椎間板ヘルニアなど神経への影響も考える必要があります。

    臀部・脚に痛みやしびれが出る場合

    急性腰痛でも臀部まで痛みを感じることはあります。

    一方で、

    • 太もも
    • ふくらはぎ
    • 足先

    まで痛みやしびれが広がる場合、椎間板ヘルニアなどによる神経症状の可能性があります。さらに、脚に力が入りにくい場合も医療機関での評価が必要です。

    3.急性腰痛の主な原因・関連要因

    急性腰痛では、「この筋肉が原因」と一つに特定できないケースも少なくありません。

    日本整形外科学会では、椎間板や関節、筋肉・腱・靱帯などの軟部組織へ大きな力が加わった結果、急性の腰痛が起こると考えられています。

    腰の筋肉・筋膜への急激な負荷

    腰を支える脊柱起立筋や多裂筋などへ急激な負荷が加わると、筋緊張や痛みが生じる場合があります。

    特に、

    • 長時間同じ姿勢を続けた後
    • 疲労がたまっているとき
    • 運動不足の状態から急に動いたとき

    などは、身体が急な負荷へ対応しにくくなります。

    椎間関節へのストレス

    腰椎の後方には「椎間関節」と呼ばれる関節があります。

    身体を反らす、ひねるなどの動作で腰椎へ急激な力が加わると、椎間関節周辺へ負担がかかることがあります。

    椎間板への負荷

    椎間板は、背骨と背骨の間でクッションのような役割を果たしています。

    前かがみの状態で重い物を持つなど、椎間板へ大きな力が加わる動作は腰痛のきっかけになることがあります。

    靱帯・関節包への負荷

    腰椎を支えている靱帯や関節包も、急激なひねりや過剰な動きによって刺激される可能性があります。

    長時間のデスクワーク

    デスクワークそのものが直接ぎっくり腰を引き起こすわけではありません。

    しかし、長時間同じ姿勢を続けた後に急に立ち上がったり、前かがみで物を持ったりすると、腰へ急な負荷が加わる場合があります。

    運動不足・体幹や下肢の機能低下

    腰だけで身体を動かしている方では、股関節や臀部を十分に使えず、腰部へ負担が集中することがあります。

    そのため、急性腰痛の再発予防では腰だけでなく、股関節・臀部・体幹の機能を確認することが重要です。

    4.ぎっくり腰になりやすい動作

    ぎっくり腰は、特別な運動をしたときだけ起こるわけではありません。

    むしろ日常生活の何気ない動作がきっかけになることがあります。

    重い物を持ち上げる

    床にある荷物を前かがみのまま持ち上げると、腰へ大きな負担が加わります。

    特に、荷物が身体から遠い位置にあるほど腰への負担は大きくなります。

    前かがみから身体を起こす

    洗顔、掃除、ガーデニングなどで前かがみを続けた後、急に身体を起こすことで痛みが出る場合があります。

    腰をひねる

    ゴルフ、テニス、荷物を横へ移す動作などでは、腰に回旋方向のストレスが加わります。

    子どもを抱き上げる

    子どもを床やベッドから持ち上げる際は、中腰・前かがみ・ひねりが組み合わさりやすく、急性腰痛のきっかけになることがあります。

    朝起きる

    睡眠後に腰回りが動かしにくい状態で急に起き上がると、痛みが生じる場合があります。

    咳・くしゃみ

    咳やくしゃみの瞬間には腹圧が高まるため、もともと腰に負担が蓄積している場合には痛みのきっかけになることがあります。

    荷物を持つときのポイント

    腰だけを曲げるのではなく、

    1. 荷物に身体を近づける
    2. 股関節と膝を曲げる
    3. 荷物を身体の近くで持つ
    4. 股関節・膝を伸ばしながら立つ

    といった「ヒップヒンジ」を意識すると、腰だけへ負担を集中させにくくなります。

    5.急性腰痛に対する超音波治療とは

    メディカルジャパンでは、急性腰痛の状態に応じて超音波を利用するケースがあります。

    超音波とは

    超音波は、超音波による機械的な振動エネルギーを身体へ加える物理療法です。

    設定によって、

    • 温熱作用
    • 非温熱作用

    を使い分けます。

    急性期では非温熱的に使用する場合も

    急性期では、組織を強く温めることを目的とせず、パルス設定などを用いて非温熱的な刺激として使用する場合があります。

    6.急性腰痛に対する鍼灸とは

    急性腰痛に対する鍼灸では、痛みのある腰へ強い刺激を入れることが目的ではありません。

    発症した動作や痛みの場所、身体の動き、神経症状の有無などを確認したうえで、筋緊張や痛みに対する補助的な施術として行います。

    鍼で目指すこと

    急性腰痛に対する鍼では、

    • 腰周囲の筋緊張を和らげる
    • 痛みを軽減する
    • 身体を動かしやすくする
    • 歩行・起き上がりを行いやすくする
    • 運動療法へ移行しやすい状態をつくる

    といったことを目指します。

    7.ぎっくり腰の再発予防

    一度ぎっくり腰になった方は、「もう二度と起こしたくない」と考える方が多いでしょう。

    再発予防では、「腰を硬くしない」だけでなく、身体全体の使い方を見直すことが重要です。

    安静にしすぎない

    痛みが非常に強いときは無理をする必要はありません。

    一方、長期間ベッドで寝続けることは推奨されておらず、症状に合わせて可能な範囲で日常活動へ戻ることが重要です。

    股関節を使えるようにする

    物を拾う、荷物を持ち上げるときに腰だけを曲げる癖がある方は、股関節を使ったヒップヒンジを練習します。

    臀筋を鍛える

    大臀筋や中臀筋は、立ち上がりや歩行、荷物を持つ動作で重要な筋肉です。

    臀部が十分に働くことで、腰だけへ力が集中するのを抑えやすくなります。

    体幹を安定させる

    腹横筋、多裂筋などを含む体幹筋を使い、動作中に腰椎が過度に動かないようにすることも重要です。

    同じ姿勢を長時間続けない

    30~60分を目安に姿勢を変えたり、短時間立って歩いたりします。

    「良い姿勢をずっと維持する」より、同じ姿勢を長時間続けないことがポイントです。

    急に高負荷運動をしない

    痛みがなくなった直後に、

    • デッドリフト
    • 高重量スクワット
    • ゴルフ
    • テニス
    • 激しいランニング

    などへ急に戻ると再発する場合があります。

    軽い運動から段階的に負荷を戻します。

    姿勢・歩行・身体の使い方を確認する

    メディカルジャパンでは、急性期の痛みが落ち着いた後、姿勢や歩行、筋バランスを確認し、ホームエクササイズやリハビリへ移行する方針を紹介しています。

    再発予防では「痛い部分だけ治療する」のではなく、

    なぜ腰へ負担が集中したのか

    を確認することが重要です。

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  • 巻き爪はなぜ起こる?原因とペディグラス・ドイツ式巻き爪治療

    「足の親指の爪が内側に巻いている」「靴を履くと爪の横が痛い」「何度切ってもまた食い込む」といった悩みはありませんか。

    巻き爪は、爪そのものが横方向に強く湾曲した状態です。一方、爪の端が皮膚に食い込んで痛みや赤み、腫れなどを起こした状態は「陥入爪」と呼ばれます。両者は同時に起こることもありますが、医学的には別の状態として区別されています。

    巻き爪は、深爪や合わない靴だけでなく、歩き方、足趾への荷重、スポーツ、爪の変形、爪白癬など、複数の要因が関係します。

    1.巻き爪とは

    巻き爪とは、爪の両端が内側へ強く湾曲した状態です。

    特に足の親指に起こりやすく、軽度の場合は見た目の変化だけで痛みがないこともあります。

    しかし、爪の湾曲が強くなると、爪の端が周囲の皮膚を圧迫し、歩行や靴を履いた際に痛みを感じるようになることがあります。

    巻き爪と陥入爪の違い

    巻き爪と陥入爪は混同されやすいですが、少し意味が異なります。

    巻き爪は、爪そのものが内側へ巻いた「爪の変形」です。

    一方、陥入爪は、爪の端が皮膚へ食い込み、炎症を起こしている状態です。

    陥入爪では、

    • 痛み
    • 赤み
    • 腫れ
    • 出血
    • 化膿
    • 肉芽

    などがみられることがあります。日本創傷外科学会でも、巻き爪と陥入爪は異なる状態であるものの、互いに影響し合う場合があると説明されています。

    巻き爪は見た目だけの問題ではない

    巻き爪が進行すると、爪の端が皮膚を圧迫することで痛みが出る場合があります。

    その痛みを避けようとして、

    • 親指に体重をかけない
    • 足の外側で歩く
    • 歩幅が小さくなる
    • 運動量が減る

    といった変化が起こることもあります。

    そのため、爪だけを見るのではなく、足趾の使い方や靴、歩行も含めて確認することが重要です。

    2.巻き爪で起こりやすい症状

    巻き爪の症状は、爪の湾曲の程度や周囲の皮膚への圧迫によって異なります。

    爪の横が痛い

    代表的なのは、足の親指の爪の左右に出る痛みです。

    最初は「靴を履いたときだけ痛い」という程度でも、爪の巻き込みが強くなると、歩行時や指先へ力が入ったときにも痛みを感じることがあります。

    靴を履くと痛い

    つま先が狭い靴やサイズの合っていない靴では、爪や足趾が横から圧迫されます。

    その結果、

    • 通勤時に痛む
    • 長く歩くと痛む
    • パンプスを履けない
    • スポーツシューズで痛む

    といった症状が出る場合があります。

    歩くと痛い

    足の親指は、歩行時に地面を蹴り出すための重要な部分です。

    巻き爪による痛みがあると、親指への荷重を避けるようになり、足の外側へ体重を逃がすような歩き方になることがあります。

    爪の周囲が赤くなる・腫れる

    爪の端が皮膚へ食い込み続けると、陥入爪を併発し、爪周囲に炎症が起こることがあります。

    赤みや軽い腫れだけでなく、症状が進行すると強い痛みが出る場合があります。

    肉芽ができる

    皮膚への刺激が長期間続くと、爪の横に赤く盛り上がった組織ができることがあります。

    これを肉芽と呼びます。

    肉芽がある場合は、単純な巻き爪補正だけではなく、皮膚科や形成外科などでの評価が必要になることがあります。

    膿や出血が出る

    傷口から細菌感染が起こると、膿や出血がみられることがあります。

    この状態で自己判断による爪切りや強い補正を行うと悪化する可能性があります。

    痛みをかばって歩き方が変わる

    巻き爪の痛みを避けるために、

    • 親指を使わない
    • 足の外側で歩く
    • 歩幅を小さくする
    • 片側へ体重をかける

    といった代償動作が起こる場合があります。

    爪の状態だけでなく、歩き方や姿勢への影響を考えてケアすることが大切です。

    3.巻き爪の主な原因・関連要因

    巻き爪は、一つの原因だけで起こるとは限りません。

    深爪

    巻き爪・陥入爪で特に注意したいのが深爪です。

    爪を短く切りすぎたり、爪の角を深く切ったりすると、周囲の皮膚が爪より盛り上がりやすくなります。

    その状態で爪が伸びてくると、爪の角が皮膚へ刺さり、痛みや炎症につながることがあります。

    「痛い部分を切れば楽になる」という理由で繰り返し深爪をすると、症状を繰り返す悪循環になる場合があります。

    間違った爪の切り方

    爪の左右を大きく丸く切る方法も、陥入爪の原因になります。

    基本的には、指先と同じ程度の長さを残し、爪の先端をほぼ真っ直ぐに整えるスクエアオフが推奨されます。

    つま先の狭い靴

    幅の狭い靴やハイヒールによる足趾への圧迫が、巻き爪の原因の一つとされています。

    つま先が狭い靴では、親指が外側から押され、爪にも横方向の力が加わります。

    サイズの合っていない靴

    小さすぎる靴だけでなく、大きすぎる靴にも注意が必要です。

    靴の中で足が前へ滑ると、歩くたびに足趾が靴の先端へぶつかり、爪への圧迫や外傷につながる場合があります。

    ハイヒール

    ヒールの高い靴では、体重が前足部へ集中しやすくなります。

    さらに、つま先が細いデザインでは、足趾や爪が左右から圧迫されやすくなります。

    足趾への荷重不足

    歩行時に親指へ適切な荷重が加わることは、爪と足趾のバランスを保つうえで重要です。

    浮き指や歩行量の低下などによって足趾への刺激が少なくなることが、巻き爪に関連する要因の一つと考えられます。

    ただし、「歩いていないから巻き爪になる」「歩き方を変えれば必ず治る」と断定することはできません。

    スポーツ・長時間歩行

    ランニング、サッカー、登山などでは、爪へ繰り返し圧力が加わります。

    シューズのサイズや走り方によっては、爪への慢性的な刺激が巻き爪や爪の変形に関係する場合があります。

    爪白癬・肥厚爪

    爪白癬などによって爪が厚くなると、爪の形が変化し、巻き込みが強くなる場合があります。

    爪の変色、厚み、ボロボロした変化がある場合は、巻き爪補正だけでなく皮膚科で爪白癬の確認を受けることが重要です。

    外傷

    足の指をぶつけた、爪が剥がれた、スポーツで強く踏まれたなどの外傷をきっかけに、爪の生え方や形が変化することがあります。

    先天的な爪の形

    もともとの爪の幅、厚さ、湾曲の強さなども、巻き爪のなりやすさに関係します。

    つまり、巻き爪は「自分の爪の切り方が悪かったから」と一つの原因に決めつける必要はありません。

    4.巻き爪を放置するとどうなる?

    軽度の巻き爪では痛みがない場合もありますが、爪の湾曲や皮膚への圧迫が強くなると症状が進む可能性があります。

    歩行時の痛みが強くなる

    爪が皮膚へ圧迫を加え続けると、最初は靴を履いたときだけだった痛みが、歩行時や安静時にも出る場合があります。

    陥入爪を併発する

    巻き込んだ爪の端が周囲の皮膚へ食い込むことで、陥入爪になることがあります。

    巻き爪と陥入爪は別の状態ですが、同時にみられることもあります。

    赤み・腫れ・炎症

    爪による刺激が続くと、周囲の皮膚に炎症が起こり、赤みや腫れが出る場合があります。

    肉芽・化膿

    炎症が強くなると肉芽が形成されたり、傷口から感染して化膿したりすることがあります。

    この場合は、自費の補正施術だけでなく、皮膚科・形成外科などの医療機関への相談が必要です。

    歩く量が減る

    「歩くと痛い」という状態が続くと、外出や運動を避けるようになることがあります。

    特に中高年・高齢者では、活動量の低下につながる可能性があるため、痛みを我慢し続けないことが重要です。

    歩き方が変わる

    親指の痛みを避けると、足の外側へ体重を逃がすような歩き方になる場合があります。

    ただし、「巻き爪が腰痛や膝痛を直接引き起こす」と断定するのではなく、痛みによる歩行パターンの変化が身体への負担につながる可能性があると説明するのが適切です。

    5.ペディグラステクノロジーとは

    ペディグラステクノロジーは、日本で開発された巻き爪補整技術です。

    専用の補正器具を爪に装着し、器具の弾性や復元力を利用して、内側へ巻き込んでいる爪を少しずつ持ち上げることを目的とします。

    爪を切除する手術とは異なる

    ペディグラスは、爪母を切除したり、爪そのものを大きく切り取ったりする外科手術とは異なる保存的な補正方法です。

    巻き爪に対しては、形成外科学会のガイドラインでも初期には保存的治療が推奨されています。

    補正器具の力で爪を持ち上げる

    爪に装着した専用器具が元の形へ戻ろうとする力を利用して、巻き込んだ爪端を徐々に持ち上げます。

    爪の状態に合わせて、

    • 巻き具合
    • 爪の厚さ
    • 爪の長さ
    • 左右差
    • 皮膚の状態

    などを確認して補正します。

    見た目が目立ちにくい

    ペディグラスでは透明性のある器具が使用されるため、装着後も比較的目立ちにくいことが特徴の一つです。

    痛みが軽減する場合がある

    爪の端が皮膚へ強く圧迫している場合、補正によって爪端が持ち上がることで、圧迫感や痛みが早期に軽くなる場合があります。

    ただし、効果や痛みの変化には個人差があり、「1回で必ず痛みが消える」とは限りません。

    定期的な調整が必要

    爪は少しずつ成長するため、1回補正器具を装着すれば終了というわけではありません。

    爪の成長や形を確認しながら、定期的に器具を交換・調整します。

    必要な期間は、巻き爪の程度、爪の厚さ、成長速度などによって異なります。

    6.ドイツ式巻き爪治療とは

    「ドイツ式巻き爪治療」という言葉で検索されることが多いですが、実際にはドイツ式巻き爪補正と表現した方が正確です。

    ドイツでは、巻き爪を爪の上から持ち上げる「スパンゲ」「ブレイス」と呼ばれる補正技術が発展しています。

    スパンゲとは

    スパンゲは、爪の表面へ装着する薄い補正器具です。

    スプリングのような弾性を持ち、その反発力を利用して巻き込んだ爪を徐々に広げます。

    爪を切る手術ではない

    ドイツ式巻き爪補正も、基本的には爪の表面から力を加える保存的な方法です。

    爪を切開したり爪母を除去したりする手術とは異なります。

    どちらがよいかは爪の状態で判断する

    一概に「ペディグラスの方が良い」「ドイツ式の方が良い」とはいえません。

    次のような条件を確認して選択します。

    • 爪の巻き具合
    • 爪の厚み
    • 爪の長さ
    • 左右差
    • 痛み
    • 炎症
    • 爪白癬の有無
    • 過去の補正歴
    • 日常生活やスポーツ

    7.巻き爪の再発を防ぐために大切なこと

    巻き爪は、補正によって形が整っても、爪への負担が続けば再び巻いてくる可能性があります。

    そのため、補正と同時に生活習慣を見直すことが重要です。

    深爪をしない

    爪を短く切りすぎないことが基本です。

    足の爪は、指先とほぼ同じ長さを目安にします。

    スクエアオフに整える

    爪の先端はほぼ真っ直ぐに切り、角だけをヤスリで軽く整えます。

    爪の左右を深くえぐるように切るのは避けます。日本創傷外科学会もスクエアオフカットを予防法として紹介しています。

    靴のサイズを確認する

    靴選びでは、

    • つま先に適度な余裕がある
    • 横幅がきつすぎない
    • かかとが大きく浮かない
    • 歩いても足が前へ滑らない

    といった点を確認します。

    長時間のつま先圧迫を避ける

    ハイヒールや先端の細い靴を長時間履く場合は、使用時間や頻度を見直します。

    足趾を使って歩く

    歩行時に足趾が地面へ適切に接地しているかを確認します。

    ただし、無理に親指へ力を入れて歩くのではなく、足首や股関節を含めた自然な歩行を目指します。

    足趾・足首の動きを確認する

    足首が硬い、足趾が曲げ伸ばししにくい場合は、歩行時の足への負担が偏ることがあります。

    必要に応じて、

    • 足趾運動
    • 足首のストレッチ
    • カーフレイズ
    • 歩行練習

    などを行います。

    爪白癬を放置しない

    爪が白い、黄色い、厚い、ボロボロするといった変化がある場合は、爪白癬の可能性があります。

    巻き爪補正だけを繰り返さず、皮膚科で確認してください。

    定期的に爪と皮膚をチェックする

    巻き爪は、強い痛みが出る前に形の変化が始まっていることがあります。

    定期的に、

    • 爪の巻き具合
    • 左右差
    • 赤み
    • 腫れ
    • 靴ずれ
    • タコ・魚の目
    • 爪の変色

    などを確認しましょう。

    医療機関への受診を優先したいケース

    次のような場合は、巻き爪補正よりも先に皮膚科・形成外科などへ相談してください。

    • 強い赤み・腫れ
    • 膿が出ている
    • 出血している
    • 肉芽が大きくなっている
    • 強い安静時痛がある
    • 発熱がある
    • 爪白癬が疑われる
    • 外傷後に爪が大きく変形した
    • 糖尿病がある
    • 足の血流障害がある
    • 足の感覚が低下している

    巻き爪の改善を目指す場合、ペディグラステクノロジーやドイツ式巻き爪補正など、爪を切除せずに徐々に形を整えていく保存的な方法が選択肢になります。

    ただし、補正だけで終わるのではなく、正しい爪切り・靴選び・足趾の使い方・歩行を見直すことが再発予防には重要です。

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