寝違えを治す!3つの原因とタイプ別対処法|鍼灸の効果

1. なぜ起こる?寝違えの正体と主な3つの原因
朝起きた瞬間、首に走る激痛。「運が悪かった」「寝相が悪かった」だけで片付けていませんか? 医学的に「寝違え」とは、睡眠中に無理な姿勢が続いたことで、首や肩の筋肉・靭帯に**「急性の炎症(軽度の肉離れや捻挫)」**が起きている状態を指します。 なぜ炎症が起きてしまうのか、主な原因は以下の3つです。
① 腋窩(えきか)神経の圧迫
近年、医学番組などでも注目されている原因です。 横向きで寝ている時、枕の高さが合っていないと、下になった側の**「脇の下(腋窩神経)」**が圧迫され続けます。この神経が麻痺すると、繋がっている首や肩の筋肉が血行不良を起こし、朝起きた時にガチガチに固まって痛みが発生します。 「泥酔して寝た日」や「疲れすぎて寝返りを打たなかった日」に多いのがこのパターンです。
② 筋肉の阻血(そけつ)と冷え
冬場の寒さや、夏場のエアコンの風が首元に当たり続けることで起こります。 筋肉が冷えると血管が収縮し、酸素や栄養が届かない「阻血状態」になります。この状態で急に動かそうとすることで、柔軟性を失った筋肉繊維が傷つき、炎症(痛み)を引き起こします。いわば**「首のこむら返り」**のような状態です。
③ 内臓疲労とストレス
「胃腸の疲れ」や「精神的ストレス」も無視できません。 自律神経が乱れると、無意識のうちに首や肩に力が入ります(食いしばりなど)。日々の蓄積で限界を迎えていた筋肉が、寝ている間の些細な動きをきっかけに悲鳴を上げた状態です。
2. あなたはどれ?寝違えの3つのタイプ(種類)
一口に「寝違え」と言っても、痛んでいる場所によって治療法が変わります。 中には危険な病気が隠れているケースもあるため、ご自身の症状と照らし合わせてみてください。
① 筋膜性(きんまくせい)寝違え
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特徴: 首を特定の方向に動かすと痛い。筋肉を押すと痛い場所がある。
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状態: 筋肉を包む「筋膜」や筋肉そのものが傷ついているタイプ。最も一般的で、鍼灸治療が非常に高い即効性を発揮します。
② 関節性(かんせつせい)寝違え
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特徴: 首の奥がズキズキ痛み、少しも動かせない(ロックされた感覚)。
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状態: 首の骨のつなぎ目(椎間関節)を包む袋が炎症を起こしている、いわゆる**「首の捻挫」**です。筋肉の表面をもんでも治らず、深部へのアプローチが必要です。
③ 神経根性(しんけいこんせい)寝違え【要注意!】
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特徴: 首の痛みだけでなく、手や腕にしびれがある。上を向くと激痛が走る。
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状態: これは単なる寝違えではなく、**「頚椎椎間板ヘルニア」や「頚椎症」**の疑いがあります。
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対策: 無理に動かすのは危険です。当院(Medical Japan)では、超音波エコー検査を行い、神経や筋肉の状態を可視化して鑑別を行います。しびれがある場合はすぐにご相談ください。
3. やってはいけない!間違ったセルフケアと正しい応急処置
「痛いからストレッチで伸ばそう」「お風呂で温めよう」 これらは、発症直後(急性期)には逆効果になることがあります。
【NG】無理なストレッチと強いマッサージ
炎症が起きている筋肉(傷ついている繊維)を無理に引っ張ったり、強く揉んだりすると、傷口を広げてしまい炎症が悪化します。「痛気持ちいい」は危険です。まずは安静にしましょう。
【NG】発症直後の長湯(温めすぎ)
ズキズキと脈打つような痛みや、熱感がある場合、温めると血流が良くなりすぎて炎症物質が広がり、痛みが増すことがあります。発症から2〜3日は、シャワー程度で済ませるのが無難です。
【正解】アイシングと固定
熱を持っている場合は、保冷剤などをタオルで包み、10分ほど患部を冷やして炎症を鎮めます。 そして何より**「痛くない角度を探して安静にする」**ことが最強の薬です。
4. 薬より早い?寝違えに「鍼灸」が効く医学的理由
「湿布を貼って様子を見る」のも一つですが、早く治したい場合には**鍼灸(しんきゅう)**が選ばれています。なぜ鍼が寝違えに効くのでしょうか?
理由① 手では届かない「深層筋」に届く
湿布やマッサージは表面の筋肉にしか作用しません。 しかし、寝違えの多くは、首の奥深くにある筋肉(板状筋など)や関節周辺で起きています。鍼(はり)であれば、痛みの震源地にダイレクトにアプローチし、筋肉の緊張を内側から緩めることができます。
理由② 「鎮痛物質」で痛みをブロック
鍼の刺激が神経を通って脳に伝わると、モルヒネのような鎮痛作用を持つホルモン(エンドルフィンなど)が分泌されます。これにより、その場で痛みが緩和されるケースが多く見られます。
理由③ 炎症物質を洗い流す
鍼を打つと、その部分に血流が集まります。新鮮な血液が流れ込むことで、痛みの原因となっている「発痛物質」や「老廃物」が洗い流され、組織の修復スピードが格段に上がります。
5. 繰り返さないために!根本改善と予防法
寝違えを繰り返す人は、運が悪いのではなく**「寝違え予備軍」**の状態(慢性的な首肩こり)になっています。一度痛みが引いても、以下の対策を行わないと再発のリスクが高いままです。
枕の高さを見直す
理想は「横向きに寝た時に、首の骨が真っ直ぐになる高さ」です。高すぎても低すぎても首に負担がかかります。タオルを使ってミリ単位で調整してみましょう。
「慢性肩こり」の治療
寝違えを起こす人の9割は、日常的にひどい肩こりを持っています。痛くない時期にこそ、鍼灸や整体で首肩の柔軟性を作っておくことが、最大の予防になります。
水分補給をして寝る
寝ている間は汗をかき、血液がドロドロになりがちです。血行不良を防ぐため、就寝前にコップ1杯の常温水を飲む習慣をつけましょう。
「たかが寝違え」と放置すると、痛みが慢性化したり、ヘルニアへ移行したりするリスクがあります。 メディカルジャパンでは、エコー検査で痛みの原因を可視化し、国家資格者が医学的根拠に基づいた鍼治療を行います。「今日中に何とかしたい」という方は、我慢せずご相談ください。
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