スタッフブログ – 立川No.1実績|選ばれる整体・鍼灸院|メディカルジャパン立川 - Page 9
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  • 顔面神経麻痺(Bell麻痺)に対する鍼通電療法

    顔面神経麻痺とは

    顔面神経麻痺(Bell麻痺を含む)は、顔面神経の炎症や浮腫により、片側の顔面筋が動かなくなる疾患です。
    主な症状には以下のようなものがあります。

    • 片側の顔面の動きが悪い(閉眼困難、口角下垂など)
    • 味覚障害、涙や唾液の分泌低下
    • 顔面の違和感や重だるさ

    鍼通電療法とは

    鍼通電療法は、鍼を刺入した後に微弱な電流を流す治療法です。
    神経や筋肉への刺激を通じて、自然な回復力を高めることを目的としています。

    • 筋肉・神経の刺激による神経再生促進
    • 血流改善による炎症軽減と代謝促進
    • 顔面筋の廃用性萎縮(使わないことによる筋萎縮)の防止

    科学的根拠(エビデンス)

    国内外の臨床研究では、鍼通電療法を薬物療法と併用することで、回復率の向上や回復期間の短縮が報告されています。

    • 「Bell麻痺に対する鍼治療のランダム化比較試験」では、発症後7日以内に鍼通電を開始した群で、
      3〜6週時点の House-Brackmannスコア(顔面神経麻痺重症度) が有意に改善したと報告されています。
    • 日本鍼灸師会・東洋医学系大学の臨床報告でも、電気刺激を併用した群がより良好な回復率を示す結果が多く見られます。

    治療の実際

    顔面神経麻痺に対する鍼通電療法は、以下のような方法で行われます。

    • 使用経穴:陽白、四白、頬車、地倉、下関、翳風など
    • 通電方式:低周波(2〜10Hz)または混合波
    • 治療頻度:週2〜3回、3〜6週間程度が一般的
    • 注意点:急性期(発症1〜2週間以内)は強刺激を避けることが推奨されます。

    注意点・限界

    • 重度の神経断裂や発症から3か月以上経過した遅発性症例では、効果が限定的です。
    • 医学的にはステロイド療法+抗ウイルス薬が第一選択であり、鍼通電療法は補助的なリハビリ療法として位置づけられます。
    • 顔面けいれんや異常共同運動(シナキネシス)を防ぐため、刺激の強さを適切に管理することが大切です。
  • 🌿 寒暖差による体調不良の原因と対策 〜季節の変わり目に起こる“なんとなく不調”の正体〜

    朝晩は冷え込むのに、日中は汗ばむほど暑い──
    そんな「寒暖差の激しい時期」に、
    「なんとなくだるい」「頭が重い」「肩がこる」「眠りが浅い」
    と感じたことはありませんか?

    実はそれ、**寒暖差による体調不良(=寒暖差疲労)かもしれません。


    💡 寒暖差疲労とは?

    寒暖差疲労とは、気温の急激な変化に体がうまく対応できなくなることで起こる不調のことです。

    たとえば、

    • 朝晩の気温差が大きい春や秋

    • 室内外の温度差が激しい夏の冷房環境

    • 冬場の暖房と屋外の冷気の出入り
      などで、私たちの体は思っている以上にストレスを受けています。

    体温を一定に保とうと、体の中では**自律神経(交感神経と副交感神経)**がフル稼働していますが、
    急な気温変化が続くと、その切り替えが追いつかず、
    「自律神経のバランスの乱れ」が起こります。

    この乱れが、「だるさ」「頭痛」「めまい」「肩こり」「不眠」などの不調として現れるのです。


    🌡️ なぜ季節の変わり目に多いの?

    季節の変わり目は、
    ・朝晩の冷え込み
    ・日中の暑さ
    ・湿度や気圧の変化
    といった環境の変動が大きく、体温調節に大きな負担がかかります。

    また、日照時間の変化や生活リズムの乱れも重なり、
    自律神経やホルモンバランスが乱れやすくなるのです。

    特に、

    • デスクワークやスマホ時間が長い方

    • 睡眠不足・運動不足の方

    • 冷え性やストレスを抱えやすい方
      は、この「寒暖差ストレス」に敏感に反応しやすい傾向があります。


    🧠 こんなサインが出ていませんか?

    • 朝から疲れている

    • 頭が重い、集中できない

    • 肩こり・首こりがつらい

    • 手足が冷える

    • 眠りが浅い、寝てもスッキリしない

    これらはすべて、自律神経がオーバーワークになっているサインです。
    放っておくと、慢性的な疲労感や免疫低下にもつながることがあります。


    🌿 寒暖差疲労は“体からのSOS”

    「寒暖差で体調を崩すなんて大げさ…」と思うかもしれません。
    ですが、体は常に気温・湿度・光などの外的環境を感じ取り、
    それに合わせて呼吸・血流・発汗などをコントロールしています。

    つまり寒暖差疲労は、体が環境変化に耐えきれずに出しているSOSサインなんです。


    🧩 なぜ寒暖差で体調を崩すのか? 〜体のメカニズムをやさしく解説〜

    🔸 自律神経の乱れ

    人の体は、交感神経副交感神経という2つの神経がバランスを取りながら、
    体温・血圧・呼吸・内臓の働きをコントロールしています。

    寒い時は交感神経が働いて血管を収縮させ、体温を逃がさないようにし、
    暑い時は副交感神経が働いて血管を広げ、汗を出して体を冷やします。

    しかし、気温の変化が激しいとこの切り替えがうまくいかず、
    自律神経が疲れてしまうのです。


    🔸 血流の乱れと筋肉のこわばり

    寒暖差によって血管が頻繁に縮んだり広がったりすることで、
    血流の流れが悪くなり、体の深部まで酸素や栄養が届きにくくなります。

    その結果、

    • 肩こり

    • 頭痛

    • 手足の冷え

    • だるさ
      などが生じやすくなります。

    特に、デスクワークなどで体を動かさない時間が長い人は要注意です。


    🔸 ホルモン・免疫の乱れ

    自律神経とホルモン分泌は密接に関係しています。
    寒暖差のストレスが続くと、ホルモンのバランスも崩れやすく、
    免疫機能の低下や肌荒れ、睡眠の質低下などにもつながります。


    💫 寒暖差による主な症状

    • 慢性的な疲労感

    • 頭痛・めまい・耳鳴り

    • 肩こり・腰痛

    • 不眠・寝つきの悪さ

    • 手足の冷え・むくみ

    • 胃腸の不調

    • 気分の落ち込み・イライラ

    これらはどれも、寒暖差による自律神経の乱れが引き金となるケースが多いです。


    🌸 日常でできる寒暖差対策

    🧥 衣服で温度調整を

    • 重ね着でこまめに調節する

    • 首・手首・足首を冷やさない

    • 冷房の効いた室内ではストールなどを活用


    🛁 入浴・温熱ケア

    • 38〜40℃の湯船に10〜15分浸かる

    • 寝る前に足湯で体を温める

    • シャワーだけで済ませない

    温めることで副交感神経が優位になり、睡眠の質も向上します🌙


    🥗 栄養・食事の工夫

    • タンパク質・ビタミンB群・ミネラルを意識的に摂取

    • 温かいスープや根菜類で体を中から温める

    • 水分補給を忘れずに(冷たい飲み物より常温がおすすめ)


    🚶‍♀️ 軽い運動・ストレッチ

    • 朝のウォーキングや深呼吸で自律神経をリセット

    • 肩回し・首ストレッチで血流改善

    • 筋肉を動かすことで体温調節力も高まります


    🧘‍♀️ リラックス習慣を取り入れる

    • 深呼吸や瞑想で副交感神経を優位に

    • 寝る前のスマホ・PC使用を控える

    • ハーブティーやアロマでリラックス


    ⚠️ 注意したいポイント

    • 急な温冷刺激(冷房の強風、サウナ直後の冷水など)は避ける

    • 強い疲労や発熱があるときは無理をしない

    • 体調不良が長引く場合は、医療機関へ相談を


    🪡 鍼灸・温熱療法でのアプローチもおすすめ

    鍼灸治療では、
    ・自律神経のバランス調整
    ・血流改善
    ・筋肉の緊張緩和
    などを目的に施術を行います。

    特に寒暖差で自律神経が乱れた方には、
    ツボ刺激や温灸による温熱刺激が有効です。


    🌿 まとめ 〜寒暖差に負けない体をつくる〜

    寒暖差による不調は、体が環境変化に必死で適応しようとしているサインです。
    自律神経・血流・生活習慣を整えることで、少しずつ改善していきます。

    • 衣服・入浴・食事・運動の4つのバランスを意識

    • 日常の小さな工夫で、自律神経を守ることができます✨

    • 不調が続く場合は、鍼灸や理学療法など専門的ケアも検討しましょう。

    季節の変わり目を上手に乗り越えて、心も体も快適に過ごしましょう🌸

  • エコー検査を用いた鍼灸治療

    エコー検査とは

    エコー(超音波)検査は、身体の内部をリアルタイムで画像化できる安全な検査方法です。放射線を使用せず、痛みや負担もなく、筋肉・腱・靭帯・血流の状態などを詳しく観察することができます。

    なぜエコー検査が必要か

    従来の鍼灸治療は、触診や経験に基づいてツボや患部を判断してきました。
    しかし、症状の原因は人によって異なり、目に見えない深部の状態を把握することは難しい場合があります。

    エコーを使用することで…
    ・炎症や腫れの有無
    ・筋肉や腱の損傷の程度
    ・血流の状態
    ・神経に近い部位の確認

    上記を正確に把握でき、安全かつ効果的に鍼を打つ位置を決めることが可能になります。

    エコーを使用するメリット

    ・安全性の向上 : 神経や血管を避け、安心して施術を受けられます。

    ・効果の最大化 : 本当に必要な深さ・場所へ鍼を届けられるため、症状改善が期待できます。

    ・客観的な説明 : 画像を患者様と一緒に確認でき、納得して治療を受けていただけます。

    対応できる症例

    ・慢性的な肩こり、腰痛
    ・スポーツによる筋肉や腱の障害
    ・五十肩(肩関節周囲炎)
    ・膝や足首の痛み
    ・神経圧迫によるしびれ

    寝違えやギックリ腰など痛みの強い症状も安全かつ効果的に治療できますのでご安心ください

  • 正しい靴選びが「健康」につながる〜シューズフィッティングの重要性〜

    なぜシューズフィッティングが必要なのか

    私たちの足は、1日で数千歩から数万歩も歩いています。
    その土台となる「足」に合わない靴を履き続けると、姿勢や歩き方の乱れ、ひいては全身の不調につながることがあります。

    靴は単なるファッションではなく、「体を支える医療的な道具」としての役割も担っています。

    合わない靴で起こるトラブル

    サイズや形が合っていない靴を履くことで、以下のような症状を引き起こすことがあります。

    外反母趾・内反小趾

    巻き爪・陥入爪

    タコ・魚の目

    足底筋膜炎(かかとの痛み)

    膝・腰・股関節の痛み

    一見「靴の問題」と思われがちですが、実は全身のバランスや姿勢に影響していることも少なくありません。

    正しいシューズフィッティングのポイント

    足の長さだけでなく「幅」も測る
    足囲(ワイズ)を計測することで、足の形に合った靴を選べます。

    かかとをしっかり固定できるか
    歩行時に足が靴の中で前後に動かないことが重要です。

    つま先に適度なゆとりがあるか
    1cmほどの余裕があることで、指先の圧迫や変形を防ぎます。

    土踏まずのサポートを確認
    足のアーチに合ったインソールや中敷きを使用することで、疲労軽減や姿勢の安定につながります。

    専門家によるシューズフィッティングのメリット

    足の形・歩行のクセを分析
    一人ひとりの足の特徴を評価し、最適な靴を提案します。

    オーダーインソールの作成が可能
    足の不調(外反母趾・扁平足・足底痛など)を軽減し、快適な歩行をサポートします。

    ライフステージに応じた提案
    成長期のお子さまや高齢の方など、年齢・生活環境に合わせた靴選びを行うことで、将来的な身体のトラブルを予防します。

    正しい靴選びで、姿勢と健康を守る

    「歩くたびに足が痛い」「長時間立っていると疲れる」
    その原因は、靴のフィット感や足のサポート不足にあるかもしれません。

    専門家によるシューズフィッティングは、
    痛みを改善するだけでなく、姿勢や全身バランスを整える第一歩です。

    正しい靴選びにお困りの方、
    または足や歩行にお悩みのある方は、ぜひ一度ご相談ください。
    あなたの足に合った一足が、毎日の快適さと健康を支えます。

  • 脊柱管狭窄症と鍼治療

    脊柱管狭窄症とは

    脊柱管狭窄症(せきちゅうかんきょうさくしょう)は、背骨の中を通る神経の通り道(脊柱管)が狭くなることで、
    神経や血流が圧迫されて起こる病気です。

    主な症状には、

    腰や脚の痛み・しびれ

    間欠性跛行(かんけつせいはこう):歩くと症状が出て、休むと楽になる
    といった特徴的なものがあります。

    高齢化や長時間の姿勢不良、加齢による変性が主な原因とされ、
    日常生活や歩行の制限につながることも少なくありません。

    鍼治療の位置づけ

    鍼灸治療では、痛みの緩和・血流改善・筋緊張の緩和を目的に施術を行います。

    脊柱管自体を「物理的に広げる」ことはできませんが、
    周囲の筋肉の硬さをゆるめ、神経や血管への圧迫を減らすことで、
    症状の軽減や生活の質(QOL)の向上に役立つことがあります。

    また、リハビリ・薬物療法・神経ブロック・手術などの
    西洋医学的治療との併用も可能です。
    慢性症状の補助療法として、鍼灸を取り入れるケースも増えています。

    鍼治療による主な効果

    鍼治療を継続的に行うことで、以下のような効果が期待できます。

    腰や下肢の痛み・しびれの軽減

    歩行距離の延長・間欠性跛行の改善

    腰部や殿部(お尻)の筋緊張緩和

    睡眠や活動量の改善による生活の質向上

    痛みが軽減することで外出や運動の意欲が高まり、
    体全体の血流や代謝も改善されやすくなります。

    注意点

    脊柱管狭窄症は、進行すると排尿障害や強い麻痺を引き起こす場合があります。
    このような症状が見られる際は、早急に医師の診断を受けることが大切です。

    鍼灸はあくまで補助的・保存的な療法であり、
    医師の治療方針と併用することでより安全かつ効果的な改善が期待できます。

    鍼灸を取り入れた新しい選択肢

    「手術や薬だけに頼らず、少しでも症状を和らげたい」
    そんな方にとって、鍼治療は身体への負担が少ない自然療法のひとつです。

    医師による正確な診断と、国家資格を持つ鍼灸師によるケアを組み合わせることで、
    日常生活の快適さを取り戻すサポートが可能です。

    脊柱管狭窄症の痛みやしびれに悩む方へ――
    鍼治療は、あなたの生活を少しずつ前向きに変えるための一歩となるかもしれません。