夏こそ「冷え」にご用心!

「冷え」といえば冬、と考えている方が多いのでは? 実は、夏に「冷え」を感じている女性が意外に多いのはご存じでしょうか。大きな原因は冷房。オフィスなど、冷房の効いた部屋に長時間いることで、手足が冷たい、だるい、などの症状が起こりやすくなるのです。

 通常、私たちの身体は、汗をかくことで体温を調節したり、老廃物を排出したり、防衛したりします。これらは自律神経の働きによるもの。ところが、冷房の効いた部屋に長く居ると、汗をかく機会を失い、これらの機能がダウンします。そして、血流が滞り、老廃物などがたまって、手足が冷たくなり、いわゆる「夏冷え」が起こるのです。

また、戸外の猛暑と冷房の効いたオフィスや電車を出入りしたり、暑い夏の睡眠不足、ストレスなどにより、自律神経がますます乱れ、冷え症が進行する場合があります。さらに、高温多湿の夏は消化機能もダウンしがち。簡単な食事で済ませたり、冷たい食べ物に偏ることで鉄分やミネラルが不足し、軽い貧血症状を伴っている場合も珍しくありません。

 「夏冷え」の症状は、手足の冷え・しびれ・むくみ、全身のだるさ、胃のもたれ、腹痛、生理痛、頸・肩・腰のコリや痛み、集中力の低下、頭痛、イライラ、肌荒れなど多岐にわたります。放っておくと慢性化して、「一年中、体が冷える」「ずっと調子が悪い」ということになりかねません。冷房のあたり過ぎを避けるのはもちろん、ライフスタイルをしっかり見直して、夏の冷え症を撃退しましょう。

夏冷え対策のポイント

  1. 血行を促す栄養を摂る
    「冷え」の大きな原因は、血流の滞りです。血液の流れをよくするビタミンE、ヘモグロビンの合成を助けるビタミンCはしっかり補給を。また、糖質や脂質をエネルギーに変えて体を温めるビタミンB群も大切です。

    <積極的にとりたい栄養素>
    ●ビタミンE
    アーモンドやヘーゼルナッツ、落花生、うなぎ、たらこ、かぼちゃ、食物油、卵黄などに多く含まれています。油に溶けやすいので、炒めものなどに加えるとよいでしょう。老化や生活習慣病、生理痛、更年期障害、不妊症などにも有効です。
    ●ビタミンC
    ピーマン、ゆず(果皮)、パセリ、芽キャベツ、レモンなどに多く含まれています。できるだけフレッシュなものを生でいただきましょう。抗ストレスホルモンの材料になる栄養素でもあるので、ストレスを感じやすい人は積極的に摂るとよいでしょう。
    ●ビタミンB群
    レバー(豚、牛、鶏)、うなぎ、玄米、納豆、カツオなどに多く含まれています。「代謝性ビタミン」とも呼ばれ、生きるためのエネルギーをつくります。うれしい、楽しい、やる気を感じる、などのメンタルにも多く関わるビタミンです。

  2. お風呂はしっかり湯船につかること
    真夏は、ついシャワーで済ませてしまいがち。しっかり湯船につかって血流を促し、身体を芯から温めましょう。ゆったりと身を委ねることでリラックスし、乱れがちな自律神経を整えることもできます。特に、足元は心臓から一番遠くにある部位のため、冷えやすいところ。足元の冷えが気になるときは、足湯を行うのもよいでしょう。
  3. 頸、おなか、足首の3点を温める
     身体のなかでも「頸、おなか、足首」は要注意。頸と足首は、皮膚の表面に近いところに太い血管が走っているので、冷えのダメージを受けやすいところです。おなかは、薄着をしたり、冷たいものを飲んだりすることで内側から冷えやすい傾向が。オフィスや電車の中ではストールや羽織物を持参するなどして、これらの部位をしっかり守りましょう。
    また、きついガードルなどをつけるのは避けるのがベター。身体を圧迫し、冷えが悪化する原因に。

    <温めるとよいツボ>
    ●頸……大椎
    頸の後ろのでっぱりの下のくぼみ。自律神経系を司ります。肩こり、頭痛にも効果的。
    ●おなか……中かん、中極
    中かんは、みぞおちとおへそを結んだ線の真ん中。消化器系のトラブルに。
    中極は、おへそから指4本分下。冷えによる泌尿器系の不調に。
    ●足首……三陰交
    内くるぶしから指4本分上。冷えからくる生理痛、生理不順などの婦人科系に。

  4. こまめに身体を動かす
    何よりも血流アップさせる秘訣は「運動」です。通勤時に一駅分歩く、エスカレーターではなく階段を使って移動するなど、なるべく身体を動かす工夫を。また、デスクワークの方は長時間、同じ姿勢で座りっぱなしになりがち。下肢の血流が悪くなり、水分がたまってむくむ。そして、たまった水分でさらに足が冷えるダブルパンチに。足を組んで座らない、足首を回す・上下に動かすストレッチをこまめに行うなどして、巡りのよい身体をつくりましょう。
  5. 正しい歩き方、姿勢を心がける
    歩くときは、かかとから着地してつま先へ抜けるように意識しましょう。正しい歩き方を心がけることで、ふくらはぎの筋ポンプ機能がしっかり働き、心臓へ血流をスムーズに循環させます。下肢の冷えはもちろん、むくみも解消できます。
    また、正しい姿勢を心がけることも大切。パソコンや携帯電話を使う現代人のほとんどは猫背と言われています。猫背は、血流の低下をはじめ、肩こりや頭痛、腰痛、ぽっこりとしたお腹、手足のしびれなど、さまざまな身体の不調を引き起こします。

    <正しい姿勢のポイント>
    ・あごを引く
    ・両手は自然の位置に
    ・おへそを引き上げるように
    ・おしりはキュッと締める
    ・かかとに重心をおく
    ・両内くるぶしと両ひざをくっつけるように

  6. ストレッチ、マッサージを行う
    手足の末端は、特に血流が滞りやすいところ。デスクワークの合間やおふろタイムに、末端の循環を促進するストレッチやマッサージを行いましょう。

    ●足首運動
    足首を上下・左右に動かし、内・外回しします。それぞれ5回ずつ。
    ●ふくらはぎのストレッチ
    つま先立ちになって、足を上下に動かします。ヒールをはく機会の多い女性は、アキレス腱をのばすストレッチをプラスして。電話帳などの厚い本の上につま先をのせて前屈すると、ふくらはぎまで気持ちよくのびます。
    ●指先マッサージ
    手指、足指の間をマッサージします。母指と次指ではさんでもみほぐしたり、ギューとつかんでパッとはなしたり。イタ気持ちいい程度で行います。

たちかわ総合治療センター

完全予約制 ( 当日予約可 ) 042-519-3822 営業時間 : 8:00~22:00 (年中無休)
※新患随時受付中

メール予約