【頭痛】胸鎖乳突筋と頭痛予防のストレッチ

胸鎖乳突筋の位置と役割をより詳しく解説
胸鎖乳突筋は、首の側面に位置する細長い筋肉で、「胸骨(むねの骨)」と「鎖骨」から始まり、「乳様突起(耳の後ろの骨の出っ張り)」に付着しているのが特徴です。

✅ この筋肉の働き

頭を左右に回す(例:振り向く動作)
頭を前後に傾ける(例:うなずく動作)
両側の胸鎖乳突筋を同時に使うと、頭を前に引く動きができる
🔹 胸鎖乳突筋が関与する首の動き
胸鎖乳突筋は、単独で動くこともあれば、他の筋肉と連携して動くこともあります。

✅ 左右の動き

片側の胸鎖乳突筋が収縮 → 顔が反対側に向く
(例:右側の胸鎖乳突筋が収縮すると、顔は左に向く)
✅ 前後の動き

両側が同時に収縮 → 顎が引かれ、頭が前に傾く
逆に、胸鎖乳突筋が過度に緊張すると、顎が突き出る姿勢になる
💡 猫背やストレートネックの人は、胸鎖乳突筋が過剰に使われやすい!

🔹 胸鎖乳突筋の緊張と頭痛の関係をより深く掘り下げる
「胸鎖乳突筋が硬くなると頭痛が起こる」と言われますが、そのメカニズムを詳しく見ていきましょう。

1️⃣ 緊張型頭痛や片頭痛との関連
胸鎖乳突筋が硬くなると、首や頭の血流が悪くなり、筋肉の緊張が頭痛の原因になることがあります。
特に、次の2種類の頭痛に関与している可能性があります。

▶ 緊張型頭痛(Tension-type headache)
長時間のデスクワークやストレスが原因で、首や肩の筋肉が緊張すると起こる頭痛です。

特徴

頭全体やこめかみが締め付けられるような痛み
肩や首のコリを伴うことが多い
長時間同じ姿勢で悪化する(スマホやPC作業など)
💡 胸鎖乳突筋が過度に緊張すると、首や後頭部の筋肉も硬くなり、緊張型頭痛のリスクが高まる!

▶ 片頭痛(Migraine)
脳の血管が拡張することで起こる頭痛ですが、首の筋肉の緊張も関与していることがわかってきています。

✅ 特徴

こめかみや目の奥がズキズキ痛む
吐き気やめまいを伴うことがある
光や音に敏感になる
💡 胸鎖乳突筋のトリガーポイントが、片頭痛の引き金になる可能性も!

2️⃣ 血流の悪化や神経圧迫の影響
胸鎖乳突筋が硬くなると、首周りの血流が悪くなり、脳に十分な酸素が供給されなくなることがあります。

✅ 影響

脳の血流が低下し、酸素不足になる → 頭痛やめまいを引き起こす
神経を圧迫し、首から後頭部にかけて痛みが広がる
💡 「慢性的な頭痛の原因が首のコリだった」というケースも多い!

3️⃣ トリガーポイントによる関連症状
胸鎖乳突筋には「トリガーポイント」と呼ばれる、痛みの引き金となるポイントがあります。
このポイントが刺激されると、離れた場所にも痛みが広がることがあります(関連痛)。

✅ トリガーポイントが原因の症状

こめかみや目の奥がズキズキ痛む
首を回すと違和感や痛みを感じる
目のかすみや耳鳴りが出ることもある
💡 胸鎖乳突筋のトリガーポイントが活性化すると、片頭痛に似た症状が現れることがある!

🔹 胸鎖乳突筋が硬くなるとどうなる?
胸鎖乳突筋が緊張すると、頭痛だけでなく、さまざまな症状を引き起こします。

✅ 主な影響

首や肩の動きが制限される(首が回りにくい)
めまいやふらつきが起こることがある
自律神経が乱れやすくなる(交感神経が過剰に働く)
顎関節の違和感や痛みが出ることがある
💡 胸鎖乳突筋の緊張は、首だけでなく全身のバランスにも影響を与える!

🔹 胸鎖乳突筋の緊張による症状チェック
胸鎖乳突筋の緊張が原因かどうかをチェックするには、以下のリストを確認してみましょう。

✅ チェックリスト
☑ 頭の側面やこめかみがズキズキ痛む
☑ 首を回すと硬さや痛みを感じる
☑ 目の奥が重く感じることがある
☑ 長時間のスマホ・PC作業後に頭痛が起こる
☑ 寝起きに首や肩がこっている

もし2つ以上当てはまる場合、胸鎖乳突筋のストレッチやセルフケアを取り入れることで、頭痛の改善が期待できます!

次の章では、胸鎖乳突筋の緊張をほぐすためのストレッチ方法を詳しく紹介します!

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