その足の痛み、放置しない!アキレス腱炎の原因と改善法
アキレス腱炎は、かかとの少し上にある太い腱(アキレス腱)に炎症や微細な損傷が起こる状態です。
主に運動や歩行で負担がかかり続けることで発症します。特に駅周辺の硬い路面でのランニングやウォーキングは、衝撃が直に伝わりやすく注意が必要です。
アキレス腱炎は放置すると慢性化し、運動だけでなく日常生活にも影響します。
「朝起きて一歩目が痛い」や「走り始めだけズキっとする」などの初期症状がある場合は、早めの対策が重要です。
1. 主な原因
アキレス腱炎の原因は、大きく分けて使いすぎ(オーバーユース)と負担をかけやすい体の状態です。
急に運動量を増やした
ランニング距離やジャンプ系運動を急に増やすと、腱が耐えられなくなります。
ふくらはぎの柔軟性不足
筋肉が硬いと衝撃吸収ができず、腱に直接負担がかかります。
靴や路面の問題
クッション性が低い靴や、硬いアスファルトでの運動は要注意。
足の形(扁平足など)
足裏のアーチが崩れると腱に偏った力が加わります。
加齢による変化
40代以降は腱の柔軟性や血流が低下しやすく、回復が遅くなります。
2. 症状と診断のポイント
アキレス腱炎の初期症状として多いのは、
朝起きてすぐや休憩後の歩き始めに痛む
運動開始時は痛むが動いていると軽くなる
かかとの上が押すと痛い
症状が進行すると、
腫れや熱感
歩行時の持続的な痛み
腱が太くなる感覚
が現れます。
診断方法は、医療機関や治療院での視診・触診、可動域チェック、必要に応じて超音波検査などが行われます。
3. 改善メソッド
アキレス腱炎は進行段階によってアプローチが異なります。
【急性期(炎症が強い時期)】
運動を控える(安静)
冷却(アイシング)で炎症軽減
鍼灸による血流促進と痛み緩和
【回復期(炎症が落ち着いてきた時期)】
ふくらはぎストレッチ
エキセントリック運動(ゆっくりとかかとを下ろす筋トレ)
軽いウォーキングやジョギング再開テスト
【再発予防期】
筋力維持トレーニング
靴・インソールの見直し
定期的なケア(ストレッチや整体)
4. 予防のための日常習慣・器具
運動前後のストレッチを欠かさない
週に1〜2回は自転車や水泳など衝撃の少ない運動に切り替える
クッション性・安定性のあるシューズを選ぶ
5. 補助療法と医療的選択肢
鍼灸:筋肉の緊張をほぐし血流を改善、回復力を高める
整体:足首〜骨盤の動きを整え、腱の負担を減らす
物理療法(超音波・低周波など)
6. まとめ
アキレス腱炎は早期対応が回復への近道です。
「少し痛いけど大丈夫」と放っておくと長引き、再発も繰り返します。
運動を楽しむ方は、違和感を覚えた時点でストレッチや専門ケアを始めることをおすすめします。