口が開けにくい・顎が痛い…鍼灸&ES-530による顎関節症改善法
1. 顎関節症とは?症状と生活への影響
顎関節症とは、顎の関節やその周囲の筋肉に異常が生じる症状で、口の開閉や咀嚼、会話などの日常生活に大きな支障をきたす病態です。
現代人に増えている背景として、パソコンやスマートフォンの長時間使用、食いしばり、姿勢の悪化などが挙げられます。
主な症状
・口が開けにくい、開閉時に痛みがある
・顎や耳の周囲、首・肩のこわばりや違和感
・口を開閉する際の「カクッ」「ガクッ」とした音
・顎の疲労感、食事中の不快感
顎関節症を放置すると、慢性的な痛みだけでなく、肩こり・頭痛・首のこわばりなど全身症状にもつながることがあります。
鍼灸院では、国家資格者による鍼灸施術と立体動態波電気(ES-530)を組み合わせることで、根本から改善する治療法が提供されています。
2. 顎関節症の種類
顎関節症は原因や症状の現れ方によって、大きく以下の3タイプに分けられます。
① 関節型
・顎関節そのものの炎症や摩耗によって生じる
・口を開閉する際にクリック音や痛みを伴う
・顎の関節部を押すと圧痛があることも多い
② 筋肉型
・咀嚼筋(咬筋、側頭筋など)の過緊張による痛み
・顎周囲や首・肩のコリを伴うことが多い
・食事や会話で疲れやすい、顔の疲労感がある
③ 混合型
・関節型と筋肉型の両方の症状を併せ持つ
・痛みや違和感が強く、口の開閉や日常動作に大きな支障
この分類により、治療のアプローチ方法が変わります。例えば、関節型では関節の動き改善、筋肉型では筋肉の緊張緩和が中心となります。
3. 顎関節症の原因
顎関節症の発症には、複数の原因が複雑に絡み合っています。
主な原因
①咬み合わせの不良
・歯並びや噛み合わせの問題
・歯ぎしりや食いしばりによる筋肉・関節への負担
②筋肉の過緊張
・長時間のパソコン作業やスマホ操作
・姿勢の悪化による首・肩・顎周囲筋肉のこわばり
③心理的ストレス
・緊張や不安による無意識の食いしばり
・自律神経のバランスが乱れ、血流悪化や筋肉緊張を誘発
④外傷や事故
・打撲や転倒による顎への衝撃
・顎関節や周囲の筋肉・靭帯に損傷が残ることがある
⑤生活習慣の影響
・頬杖、うつ伏せ寝、硬い食べ物の常食
・顎や首に慢性的な負担がかかる
これらの原因が複合することで、慢性的な顎関節症につながります。
4. 顎関節症の診断とテスト
顎関節症の診断では、問診・視診・触診・可動域チェックを組み合わせて行います。
主な診断方法
・口の開閉幅測定
正常は指3本分(約40mm)
開閉時の痛みや左右差をチェック
・クリック音・異常音の確認
開閉時の音が関節の炎症や関節円板のズレを示唆
・圧痛テスト
咬筋・側頭筋・顎関節部を押して痛みを確認
・可動域チェック
口の開閉時の左右差や偏位の有無を確認
これらの検査により、関節型・筋肉型・混合型の分類と、症状の重症度を科学的に判断できます。
5. 鍼灸による顎関節症改善
鍼灸は、顎周囲の筋肉・関節に直接アプローチし、血流改善・筋緊張緩和・自律神経調整を同時に行う治療法です。
鍼灸の主な効果
・顎周囲・首・肩の緊張を緩め、血流を改善
・炎症を抑え、痛みを軽減
・食いしばりやストレスによる自律神経の乱れを整える
・口の開閉をスムーズにし、日常生活を快適に
よく使われる代表的なツボ
・頬車(きょうしゃ):咬筋の緊張を緩和
・下関(げかん):口の開閉時の痛み改善
・合谷(ごうこく):全身の血流改善とストレス緩和
6. ES-530(立体動態波電気)による最新治療
立体動態波(ES-530)は、微弱な電流を三次元的に流し、顎周囲の筋肉や深部組織まで刺激できる最新治療です。
ES-530の特徴
・深層筋まで届く電気刺激で、炎症軽減・血流改善
・鍼灸との併用で、痛み軽減と可動域改善をより短期間で実現
・慢性的な顎のこわばりや歯ぎしりによる筋肉疲労にも有効
7. 日常でできるセルフケア
施術と併用することで、症状改善を長期的に維持できます。
・顎関節ストレッチ
ゆっくり口を開閉、左右差や違和感を確認
・咀嚼筋ほぐし
指で咬筋・側頭筋をやさしくマッサージ
・生活習慣改善
頬杖を避け、うつ伏せ寝を控える
柔らかい食事や咀嚼の負荷を減らす
・ストレスマネジメント
深呼吸や軽い瞑想で副交感神経を優位に
・温めケア
蒸しタオルや入浴で血流を改善し筋肉の緊張を和らげる
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