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耳鳴りが気になる方へ:原因の探し方と鍼灸アプローチの可能性

「キーン」「ジー」「ボー」といった音が、周りが静かなのに耳の中で聞こえる。
そんな耳鳴りに悩む方は、実は日本で約1,000万人以上いるといわれています。

耳鳴りは一時的なものもあれば、長期間続く慢性的なタイプもあります。
軽く考えがちですが、放置すると睡眠障害や集中力の低下、さらにはストレス・不安感を引き起こすこともあります。

特に、

夜眠るときに音が気になる

静かな場所で耳鳴りが強く感じる

肩こりや首こりと同時に耳鳴りが出る
といった方は、体の“緊張”や“血流の滞り”が関係している可能性があります。

薬を飲んでも改善しない、病院で「異常なし」と言われた——
そんな方に注目されているのが、鍼灸による耳鳴り治療です。

1. 耳鳴りの主な原因・誘因

耳鳴りにはいくつかのタイプがありますが、多くの場合、内耳や神経、血流、自律神経のトラブルが関係しています。
ここでは代表的な原因をわかりやすく紹介します。

① 血流の悪化

首や肩の筋肉がこると、内耳や脳への血流が低下します。
血液が十分に届かないことで、聴覚を司る神経が“誤作動”を起こし、音のない音を感じるようになります。

② ストレス・自律神経の乱れ

仕事や人間関係のストレスで交感神経が優位になると、体は常に緊張状態に。
その結果、耳周りの血管が収縮し、神経が過敏になり、耳鳴りが悪化します。

③ 加齢や聴力の変化

加齢により聴覚細胞(有毛細胞)が減ると、脳が「音が足りない」と錯覚し、自ら音を作り出すことがあります。
このタイプの耳鳴りは、加齢性難聴に伴って起こることが多いです。

④ 頸椎・顎・姿勢の問題

ストレートネックや歯ぎしりなどで首や顎に負担がかかると、
耳へつながる神経(特に迷走神経・副交感神経)に影響し、耳鳴りが強くなることがあります。

⑤ 薬剤や病気の影響

特定の薬(抗生物質・利尿剤など)や、突発性難聴・メニエール病などの内耳疾患が原因となる場合もあります。
このようなときは、まず耳鼻科での検査が必要です。

2. 鍼灸(鍼・灸)が耳鳴りに働く可能性のメカニズム

「耳鳴りに鍼灸?」と意外に思われる方も多いかもしれません。
しかし、鍼灸は血流改善・神経調整・リラクゼーション効果に優れており、
近年では耳鳴りへの有効性を示す研究も増えています。

🔸 鍼灸が耳鳴りに働く主な3つのメカニズム

1️⃣ 血流を促進し、内耳の循環を改善する
耳鳴りの多くは「内耳の血行不良」が関係しています。
鍼で首・肩・側頭部のツボ(天柱・完骨・翳風など)を刺激することで、
内耳の血流が改善し、耳の神経が回復しやすい環境を整えます。

2️⃣ 自律神経のバランスを整える
ストレスや疲労で交感神経が過剰に働くと、耳鳴りが悪化します。
鍼灸では、副交感神経を優位にすることでリラックスを促し、
耳鳴りを感じにくくする体内環境を作ります。

3️⃣ 筋肉の緊張を緩める
肩や首まわりの筋肉が固まると、耳の神経や血管を圧迫します。
鍼灸で筋緊張を和らげることで、圧迫が軽減し、耳鳴りの原因を根本から取り除くことが期待できます。

3. 鍼灸による耳鳴り治療:臨床的エビデンスと症例

近年、世界的にも「鍼灸が耳鳴りに有効である」とする研究が報告されています。

🧠 2018年 国際鍼灸医学誌(PMC5771359)
慢性耳鳴り患者に対し、週2回の鍼治療を8週間実施したところ、
約60%の患者で耳鳴りの音の大きさ・不快感が軽減。

🌿 国内の臨床例でも
耳周囲(翳風・聴宮)や首のツボ(天柱・風池)に加え、
自律神経を整える手足のツボ(合谷・足三里)を組み合わせることで、
「夜の耳鳴りが気にならなくなった」「寝付きが良くなった」との報告が多く見られます。

鍼灸は薬と違い、副作用が少ないため、長期的なケアにも向いています。
慢性的な耳鳴りや、ストレス性の耳鳴りに悩む方には特におすすめです。

4. 自宅でできる補助ケア・生活改善法

鍼灸治療の効果を高めるには、日常生活でのケアも欠かせません。
以下の習慣を意識するだけでも、耳鳴りが軽くなる方は多くいます。

① 首と肩を冷やさない

血流が悪くなると症状が強くなるため、首まわりを温めて循環をサポートしましょう。
ホットタオルやお風呂で温めるのも効果的です。

② 深呼吸・ストレッチで自律神経を整える

5秒吸って、5秒吐く呼吸法を1日数回行うだけでも、リラックス効果があります。
肩をゆっくり回すなど、軽いストレッチもおすすめです。

睡眠の質を整える

寝不足や不規則な生活は、自律神経を乱し耳鳴りを悪化させます。
就寝前のスマホ・カフェインは控え、眠りのリズムを整えましょう。

④カフェインやアルコールを控える

これらは神経を刺激して耳鳴りを強める場合があります。
飲みすぎには注意が必要です。

⑤ 静かすぎる環境を避ける

完全な無音状態では耳鳴りが強調されます。
小さな環境音やヒーリングミュージックを流すと楽になります。

 

耳鳴りは、単なる「耳のトラブル」ではなく、体全体のバランスの乱れが現れているサインです。
薬で治まらない場合でも、鍼灸で血流や神経の調整を行うことで改善するケースは多くあります。

「耳鳴りが気になるけれど、原因がわからない」
「ストレスや首こりが関係している気がする」
そんな方は、ぜひ一度鍼灸でのケアを検討してみてください。

体の内側から整えるアプローチで、静かで穏やかな毎日を取り戻しましょう。

★耳なりに関する詳細はこちら

 

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