お尻の奥がズキッ、ももうらがピリッ——それ坐骨神経痛かも?

「お尻の奥がズキッと痛い」「ももうらが引っ張られるようにしびれる」
そんな症状を感じたことはありませんか?
それはもしかすると**坐骨神経痛(ざこつしんけいつう)**かもしれません。
坐骨神経痛とは、腰から足先まで伸びている「坐骨神経」が何らかの原因で圧迫・刺激されることで、
お尻(臀部)やももうらに痛みやしびれ、つっぱり感が出る症状のことをいいます。
最初は「疲れかな?」と感じる程度でも、放置すると次第に歩くのがつらい・長く座れない・夜眠れないといった生活への影響が出てしまうことも。
薬や湿布で一時的に良くなっても、原因が解消されなければ再発を繰り返すケースが多いため、早めの対処が大切です。
1. “臀部~ももうら”に痛みが出るメカニズム
坐骨神経は、腰の下(腰椎・仙骨)から出て、お尻の筋肉の奥(特に梨状筋)を通り、ももうら・ふくらはぎ・足の先まで伸びています。
人体の中で最も太く長い神経で、このルートのどこかで圧迫や炎症が起きると痛みが出る仕組みです。
特に多いのが「お尻の深い筋肉(梨状筋)による圧迫」。
デスクワークや長時間の運転などで同じ姿勢が続くと、梨状筋がこわばって坐骨神経を締めつけてしまいます。
これを「梨状筋症候群(りじょうきんしょうこうぐん)」と呼びます。
その結果、
・お尻の奥がズキズキ痛む
・太ももの裏(ももうら)にしびれが走る
・足を動かすと電気が走るような痛み
といった症状が現れます。
このように、「神経が悪い」というよりも、筋肉の緊張や血流の滞りが引き金になっているケースがとても多いのです。
2. 原因
坐骨神経痛の原因は人それぞれですが、主な原因を分かりやすく整理すると次の通りです。
🦵① 筋肉のコリ・トリガーポイント(梨状筋・中臀筋)
お尻の深層にある梨状筋・中臀筋・小臀筋は、坐骨神経に近く、コリが強くなると直接圧迫を起こします。
いわゆる「トリガーポイント」と呼ばれる硬いしこりができると、ももうらやふくらはぎにまで痛みが放散します。
💺② 長時間の座位・運転・冷え
長く座りっぱなしの姿勢は、お尻の血流を悪化させ、筋肉を硬くします。
また、冷房などでお尻や脚が冷えると、筋肉が収縮して神経を圧迫しやすくなります。
🩻③ 腰椎ヘルニアや脊柱管狭窄症などの腰の問題
腰の骨(椎間板や関節)が神経を圧迫して起こるケースもあります。
特に腰の痛みと同時に足のしびれが強い場合は、このタイプの可能性もあります。
🚶④ 姿勢・骨盤の歪み
骨盤が後ろに傾いた姿勢や猫背は、お尻の筋肉に常に負担をかけます。
その結果、筋肉が緊張しやすく、神経が圧迫される土台ができてしまいます。
🧠⑤ ストレスや自律神経の乱れ
ストレスや緊張が続くと、自律神経が乱れ、筋肉が無意識に固くなります。
こうした**「心身の緊張」も坐骨神経痛を悪化させる原因**です。
3. 整体・鍼灸による“根本改善”アプローチ
坐骨神経痛を根本から改善するには、「神経を圧迫している筋肉・姿勢・血流」を整えることがポイントです。
整体や鍼灸はそのどちらにもアプローチできる治療法です。
🔹 整体:姿勢と骨盤バランスを整える
整体では、まず骨盤のゆがみや関節の動きをチェックします。
ゆがんだ骨盤を正しい位置に戻すことで、神経の通り道が広がり、筋肉の過緊張が自然にゆるみます。
・骨盤の調整
・股関節の可動域改善
・腰・お尻の筋膜リリース
これらを行うことで、神経への圧迫を減らし、再発しにくい身体づくりをサポートします。
🔸 鍼灸:筋肉・神経・血流のバランスを整える
鍼灸では、坐骨神経の通り道に沿って緊張した筋肉やトリガーポイントを直接ゆるめることができます。
また、鍼の刺激は血流を促進し、炎症を鎮め、自律神経のバランスを整えます。
主に使われるツボは:
・承扶(しょうふ):お尻の奥の深い痛みに
・殷門(いんもん):ももうらのしびれに
・委中(いちゅう):足全体の緊張をやわらげる
・環跳(かんちょう):臀部の血流改善に
痛みが強い場合でも、深部の筋肉に直接アプローチできるのが鍼灸の強みです。
継続的に受けることで、神経の通りがスムーズになり、体が温まりやすくなります。
4. 自宅でできるセルフケア・生活習慣改善
整体や鍼灸を受けながら、日常生活でも少しの工夫で改善を早めることができます。
🧘♀️ ストレッチ
お尻(梨状筋)をゆるめるストレッチを習慣にしましょう。
仰向けで片脚をもう一方の太ももに乗せ、膝を抱えるように引き寄せると、お尻の深い筋肉が伸びます。
♨️ 温める
冷えると痛みが強くなるので、腰やお尻を温める習慣を。
入浴やカイロ、温熱シートを上手に活用してください。
🚶♂️ こまめに動く
長時間座りっぱなしを避け、1時間に1回は立って伸びをしましょう。
筋肉がこわばる前に動かすことが予防につながります。
🪑 姿勢を整える
骨盤が後ろに傾かないよう、背もたれに深く座らず、坐骨で座る意識を。
クッションを活用するのもおすすめです。
★坐骨神経痛に関する詳細はこちら
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