6月の風邪はなぜ長引く?梅雨の体調不良と、東洋医学から見る自律神経ケア
6月に入り、暦の上でも梅雨の季節を迎えました。連日の雨や高い湿度に、なんとなく気持ちまで塞ぎがちになる季節です。
この時期、当院を訪れる患者様からも「最近、喉がイガイガして風邪っぽい」「熱はないのに体が重くて動けない」「風邪を引いたあと、すっきり治らない」といったお声をよく伺います。
実は、6月に引く風邪(いわゆる夏風邪の初期症状や梅雨だる)には、冬の風邪とは異なる「長引きやすい」「お腹の不調を伴いやすい」という厄介な特徴があります。今回は、なぜこの時期に風邪を引きやすくなるのか、その原因と、東洋医学の視点を取り入れた健やかな整え方をお伝えします。
なぜ6月に風邪を引きやすくなるのか?
6月の体調不良には、この時期特有の「環境の変化」と「自律神経の乱れ」が深く関係しています。
1. 大きな寒暖差と冷房
外は蒸し暑いのに、室内に入ると除湿や冷房でひんやりと冷え切っている。こうした激しい温度差に体がついていけず、体温を調節している「自律神経」が疲弊してしまいます。自律神経が乱れると、体全体の免疫力が低下し、風邪のウイルスに隙を与えてしまうのです。
2. 東洋医学でいう「湿邪(しつじゃ)」の影響
東洋医学では、梅雨時期の過剰な湿気を体に悪影響を及ぼす「湿邪(しつじゃ)」と呼びます。湿気は重く下に溜まる性質があり、私たちの体の中に入り込むと、特に「胃腸(脾・ひ)」の働きを低下させてしまいます。
お腹の元気がなくなると、体に必要なエネルギー(気)を十分に作り出せなくなります。その結果、ウイルスから身を守るバリア機能(衛気・えいき)が落ちてしまい、風邪を引きやすくなるのです。
こんな症状に心当たりはありませんか?
- 喉がイガイガする、ねばつく痰(たん)が出る
- 体は熱っぽく感じるのに、手足や体の芯が冷えている
- 頭が重たく、締め付けられるように痛む
- お腹が緩い、または食欲が出ない
- 寝ても疲れが取れず、朝起きるのがつらい
「病院に行くほどではないけれど、いつもと違う」と感じたら、体が発している大切なサインです。無理をせず、お体を休める選択をしてください。
今日からできる「冷え」と「湿」を溜めないセルフケア
この時期の不調を長引かせないためには、日常生活で「冷え」を遠ざけ、体内の「余分な水分(湿気)」を外に出してあげることが大切です。
お腹を温める食事を意識する
冷たい飲み物や生ものは胃腸をさらに冷やし、湿邪を溜め込む原因になります。できるだけ温かいスープや白湯を飲み、体を内側から温めましょう。生常、ネギ、大葉、ミョウガなどの薬味は、お腹を温めながら発汗を促し、余分な湿気を出してくれるおすすめの食材です。
「風邪の入り口」を冷房から守る
東洋医学では、首の後ろにある「風門(ふうもん)」というツボのあたりから風邪(ふうじゃ)が入り込むと考えられています。オフィスや移動中の車内で冷房の風が直接当たらないよう、薄手のストールや羽織るものを一枚常備しておくのが効果的です。
シャワーで済ませず、湯船に浸かる
湿気が多いと汗がうまく蒸発せず、体内に熱や水分がこもりがちになります。ぬるめのお湯にゆっくりと浸かることで、自律神経がリラックスモード(副交感神経優位)に切り替わり、じわっと心地よい汗とともに余分な水分を排出できます。
健やかな夏を迎えるために、お体を芯から整える
風邪の引き始めや、風邪が治ったはずなのにだるさが抜けないという状態は、体のバランスが崩れているサインです。薬で一時的に症状を抑えても、土台となる体力が落ちていては、またすぐに不調を繰り返してしまいます。
当院では、お一人お一人のその日の状態に合わせ、自律神経の乱れを優しく整え、体内に溜まった湿気を取り除く施術を行っております。
誰の目も気にする必要のない、静かで完全にプライベートな空間をご用意しております。呼吸を深く整え、心と体を芯から休めにいらっしゃいませんか。本格的な夏を迎える前に、しっかりと動ける体作りのサポートをさせていただきます。どうぞお気軽にご相談ください。
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