「ただの疲れ目」で済ませないで|眼精疲労の症状・原因・目以外の症状と鍼灸ケアまとめ

1. 眼精疲労とは?「疲れ目」との違い
● 疲れ目と眼精疲労のちがい
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疲れ目:
→ 目を酷使したあとに一時的な疲れ。休めば回復する。 -
眼精疲労:
→ 目の症状に加え、頭痛・肩こり・だるさなど目以外の症状が出て、休んでもなかなか良くならない状態。
● 眼精疲労が増えている理由
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PC・スマホ・タブレットの長時間使用
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リモートワーク・オンライン授業
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合っていないメガネ・コンタクト、ドライアイ など
「ただの疲れ目」が長引き、慢性的な眼精疲労になりやすい環境です。
2. 眼精疲労の症状|目の症状と「目以外の症状」
● 目に出る症状
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目の痛み・重さ・しょぼしょぼ感
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かすみ・ぼやけ・ピントが合いにくい
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乾き・ゴロゴロ感・まぶしさ・充血・まぶたのピクつき
● 目以外に出る症状(ここがポイント)
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頭痛(こめかみ・後頭部・締め付け感)
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首こり・肩こり・背中の張り
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吐き気・めまい・ふらつき・だるさ
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集中力低下・イライラ・軽いうつっぽさ
● 自律神経との関係
目の酷使 → 自律神経が乱れる →
首肩のこりや頭痛、眠りの質の低下など全身症状に波及しやすくなります。
3. 眼精疲労の原因|目・環境・体質の3つの視点
① 目そのものが原因
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近視・遠視・乱視・老眼
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合っていないメガネ/コンタクト
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ドライアイ・緑内障・白内障などの眼疾患
「見えづらさ」を無理に補おうとして、目の筋肉やピント調節が酷使されます。
② 生活環境・目の使い方
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PC・スマホの長時間使用
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画面が近すぎる・明るすぎ/暗すぎ
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猫背・前かがみ姿勢、休憩無しの作業
これらは目の負担+首肩のこりを同時に悪化させます。
③ 体質・全身状態・ストレス
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睡眠不足・過労・精神的ストレス
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自律神経の乱れ・冷え・体力低下
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糖尿病・高血圧・更年期など全身疾患
東洋医学的には「血の巡り」「肝の働き」など全身バランスの乱れが、眼精疲労と目以外の症状の土台と考えられます。
4. 眼精疲労の基本対策|自分でできること
● 目の使い方・環境を見直す
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20-20-20ルール:
20分作業したら、20秒以上・6m先を見る -
画面との距離は40cm以上・目線より少し下に
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画面・部屋の明るさを適度にそろえる
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まばたきを意識し、エアコンの風を直接目に当てない
● 姿勢・生活習慣を整える
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骨盤を立てて座り、猫背・前のめりを避ける
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同じ姿勢を続けず、1時間に1回は立って動く
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睡眠・入浴・軽いストレッチで回復力アップ
● 医療的なケア
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目薬(人工涙液)でドライアイ対策
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メガネ・コンタクトの度数チェック
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改善しない/視力や視野に異常がある場合は必ず眼科受診
5. 鍼灸は眼精疲労にどう役立つのか
● 鍼灸で期待できるポイント
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目の周り・首肩・頭の筋肉をゆるめ、血流を改善
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自律神経のバランスを整え、
頭痛・肩こり・めまい・不眠など**「目以外の症状」にもアプローチ** -
東洋医学の視点から、「肝」「血の巡り」「体質」を整え、眼精疲労を起こしにくい体づくりをめざす
● 施術イメージ
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目まわり:睛明・攅竹・太陽などのツボ
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首肩・後頭部:風池・天柱・肩井などでこりと血流を改善
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全身:太衝・足三里などで自律神経・血流・消化機能などを調整
● こんな人に向いています
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眼科で大きな異常はないが、「眼精疲労+頭痛・肩こり」がつらい
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目薬・鎮痛薬だけではスッキリせず、体全体からケアしたい
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ストレスや疲れやすさ、自律神経の乱れも気になっている
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