呼吸が浅い原因と改善法|整体で自律神経と姿勢を整える方法

1. あなたは大丈夫?「隠れ酸欠」セルフチェック
「なんだか最近、息苦しい」 「深呼吸しようとしても、空気が肺に入ってこない」
もしあなたがそう感じているなら、それは**「隠れ酸欠」**のサインかもしれません。 呼吸の浅さは自分ではなかなか気づきにくいものです。まずは以下のリストで、現在の呼吸状態をチェックしてみましょう。
呼吸の深さチェックリスト
-
デスクワーク中やスマホを見ている時、無意識に息を止めていることがある。
-
気づくと「はぁ…」とため息をついていることが多い。
-
仰向けで寝ると苦しい、または寝付きが悪い。
-
慢性的な肩こり・首こりがある。
-
マスクの下で、常に口呼吸(口が半開き)になっている。
-
集中すると奥歯を噛み締める癖がある。
これらに当てはまる数が多いほど、呼吸が浅くなり、身体が慢性的な酸素不足に陥っている可能性が高いです。
2. なぜ呼吸が浅くなるのか?3つの主要な原因
「ストレスのせい」と思われがちですが、実は呼吸が浅くなる原因の多くは**「身体の構造(姿勢)」**にあります。
原因① 姿勢不良(猫背・巻き肩)
これが最大の原因です。 肺は「胸郭(きょうかく)」という肋骨(あばら骨)の鳥かごの中に守られています。猫背で背中が丸まると、この鳥かごが物理的に押しつぶされ、肺が膨らむスペースがなくなってしまいます。 「丸まった風船」に空気が入らないのと同じ原理です。
原因② 呼吸筋(横隔膜・肋間筋)の硬直
呼吸は肺が勝手に行うものではなく、周りの筋肉(横隔膜や肋間筋)が動くことで行われます。 長時間のデスクワークで上半身を動かさないでいると、これらの筋肉がガチガチに固まってしまい、肺を広げることができなくなります。
原因③ マスク生活による「口呼吸」の定着
長引くマスク生活で、息苦しさから「浅く速い口呼吸」が癖になっている人が急増しています。 口呼吸は鼻呼吸に比べて酸素の取り込み効率が悪く、さらに呼吸筋を使わないため、機能がどんどん低下していきます。
3. 呼吸が浅いとどうなる?放置するリスクと自律神経
「たかが呼吸」と侮ってはいけません。呼吸は自律神経と直結しており、浅い呼吸は心身に様々な悪影響を及ぼします。
リスク① 自律神経の乱れ(交感神経が暴走)
呼吸と自律神経はリンクしています。
-
深い呼吸(吐く) → 副交感神経(リラックス)
-
浅い呼吸(吸う) → 交感神経(緊張・戦闘モード)
呼吸が浅いと、身体は常に**「戦っている状態」**と勘違いし、交感神経がオンになり続けます。 その結果、夜になってもリラックスできず、不眠、イライラ、不安感などのメンタル不調を引き起こします。
リスク② 慢性疲労・酸欠
酸素は細胞のエネルギー源です。呼吸が浅いと全身の細胞が酸欠状態になり、代謝が低下します。 「寝ても疲れが取れない」「頭がボーッとする」のは、脳や身体への酸素供給が足りていない証拠です。
リスク③ 免疫力の低下
交感神経優位の状態が続くと血管が収縮し、体温が下がります。低体温は免疫細胞の働きを弱め、風邪を引きやすくなるなどのリスクを高めます。
4. 呼吸を深くする「整体」のアプローチ
「意識して深呼吸しても吸えない」という方は、すでに骨格や筋肉が固まってロックされている状態です。 整体では、このロックを外して**「自然と息が入ってくる身体」**を作ります。
① 胸郭(きょうかく)の矯正
猫背で潰れてしまった肋骨の動きを、整体の手技で一つひとつ広げていきます。 特に背骨と肋骨のつなぎ目(肋椎関節)の動きを良くすることで、鳥かごが大きく開くようになり、肺の容量を物理的に増やします。
② 横隔膜・呼吸筋のリリース
固まった横隔膜や、肋骨の間にある筋肉(肋間筋)をマッサージやストレッチで緩めます。 呼吸のメインエンジンである横隔膜がスムーズに動くようになると、軽い力でもたっぷりと空気を吸い込めるようになります。
③ 姿勢改善(猫背・巻き肩の矯正)
骨盤から首までのバランスを整え、胸が自然と開く正しい姿勢を作ります。 「良い姿勢」が定着すれば、意識しなくても深い呼吸が続くようになり、自律神経も安定します。
5. 自宅でできる!呼吸改善ストレッチ&呼吸法
整体で身体を緩めた後は、自宅でのケアで効果を持続させましょう。
【ストレッチ】胸開きエクササイズ
固まった大胸筋(胸の筋肉)を伸ばし、巻き肩を解消します。
-
後ろで両手を組みます。
-
肩甲骨を寄せるようにして、組んだ手を斜め下に伸ばします。
-
そのまま天井を見上げ、胸を大きく開いて3回深呼吸します。
【呼吸法】おもりを使った腹式呼吸
横隔膜を動かすトレーニングです。
-
仰向けに寝て、お腹(おへその上)に本などの適度な重りを乗せます。
-
鼻からゆっくり息を吸い、お腹で重りを持ち上げます。
-
口から細く長く息を吐き、重りが沈んでいくのを感じます。
ポイントは「吐く」こと
「吸おう、吸おう」と頑張る人が多いですが、肺の中に古い空気が残っていると新しい空気は入ってきません。 **「まずは全部吐き切る」**ことを意識してください。そうすれば、反動で自然と新鮮な空気が入ってきます。
呼吸が浅いのは「気のせい」ではありません。 整体で身体の構造を整えれば、呼吸は必ず深くなります。息苦しさを感じたら、まずは専門家に相談し、身体の緊張を解いてあげましょう。



