頭痛や抜け毛・白髪が気になる方へ|頭皮鍼とは?

「頭が重くて頭痛を繰り返す」「頭皮が硬く感じる」「円形脱毛症が気になる」「最近白髪が増えてきた」など、頭や髪に関する悩みを抱えていませんか。
頭皮鍼は、頭皮に細い鍼を行い、症状に応じて首・肩や身体のツボなども組み合わせる鍼灸施術です。メディカルジャパンでも頭皮鍼を行い、頭痛や頭皮・毛髪に関する悩みなどに対して、身体の状態に合わせた施術を行っています。
ただし、「頭皮の血流を良くすれば頭痛・円形脱毛症・白髪がすべて改善する」という単純なものではありません。
頭痛、円形脱毛症、白髪にはそれぞれ異なる原因・病態があるため、状態を正しく理解したうえで頭皮鍼を取り入れることが重要です。
1.頭皮鍼とは

頭皮鍼とは、その名前の通り頭皮に鍼を行う鍼灸施術です。
一般的な鍼灸というと、首・肩・腰・手足などに鍼をするイメージが強いかもしれませんが、頭部にも多くの筋肉・筋膜・神経・血管が存在しているため、症状に合わせて頭皮を施術部位として選択することがあります。
メディカルジャパンでも、頭皮への鍼刺激だけでなく、その方の症状や状態に応じて施術部位を変更する方針を紹介しています。
頭皮にはどんな組織がある?
頭部には、
- 前頭筋
- 側頭筋
- 後頭筋
- 帽状腱膜
- 頭皮の血管
- 三叉神経などの感覚神経
などがあります。
また、頭のすぐ下には首があるため、頭皮の不快感や頭痛を考える際には、
- 後頭下筋群
- 僧帽筋
- 頭板状筋
- 頚板状筋
- 胸鎖乳突筋
など首肩周囲の筋肉も重要になります。
そのため、頭皮鍼=頭だけに鍼をする施術とは限りません。
2.頭皮鍼にはどんな効果が期待される?

頭皮鍼では、鍼を刺した部位への局所的な刺激や、頭・首肩周囲への刺激を通して、身体の状態を整えることを目指します。
頭皮周囲の血流への作用
鍼を刺した周囲では、一時的に皮膚が赤くなることがあります。
これは「フレア反応」と呼ばれる現象の一つで、鍼などの機械的刺激によって局所の神経反射が起こり、皮膚血流が変化することがあります。
ただし、
「血流が増えた=発毛する」
「血流が良くなれば白髪が黒くなる」
と単純に結びつけることはできません。
頭髪や白髪には、毛包・免疫・遺伝・加齢・色素細胞など多くの要素が関係します。
頭・首肩の筋緊張へのアプローチ
長時間のデスクワークやスマートフォン使用などでは、首・肩や側頭部の筋肉が緊張することがあります。
特に、
- 後頭部が重い
- 頭を締めつけられる
- 首肩こりと頭痛が一緒に出る
という方では、頭皮だけでなく首・肩周囲の筋緊張を確認します。
リラックスしやすい状態づくり
頭皮・首肩へ刺激を行うことで、施術中に身体の力が抜けやすいと感じる方もいます。
頭皮鍼は、頭皮そのものだけではなく、
頭痛・首肩こり・睡眠・疲労・ストレスなどを含めたコンディショニング
として利用することがあります。
3.頭皮鍼と頭痛

「頭痛があるから頭皮に鍼をすればよい」とは限りません。
まず、どのような頭痛なのかを確認することが重要です。
緊張型頭痛
緊張型頭痛では、
- 頭を締めつけられる感じ
- 後頭部が重い
- 首肩がこっている
- 頭全体が重い
- 長時間のパソコン作業で悪化する
などの症状がみられます。
首や肩周囲の筋緊張を伴うことも多いため、頭皮鍼では頭部だけでなく、
- 後頭下筋群
- 僧帽筋
- 側頭筋
- 頭板状筋
- 頚板状筋
なども確認します。
片頭痛
片頭痛では、
- ズキズキ・脈打つような痛み
- 吐き気
- 光がまぶしい
- 音がつらい
- 身体を動かすと悪化する
といった症状が出ることがあります。
頭皮鍼では「血流を増やせば片頭痛が改善する」と単純に考えるのではなく、頭痛のタイプ・頻度・誘因・首肩の状態などを確認することが重要です。
4.円形脱毛症に対する頭皮鍼・鍼灸

円形脱毛症は、突然、円形または楕円形に毛が抜けることが特徴的な脱毛症です。
「強いストレスで毛が抜けた」と考えられることがありますが、現在では、円形脱毛症は成長期の毛包を標的とする自己免疫性疾患であることが明らかになっています。
円形脱毛症はストレスだけが原因ではない
ストレスが発症や悪化に関係する場合はありますが、
「ストレスが原因だからリラックスすれば治る」
という病気ではありません。
円形脱毛症に対して頭皮鍼では何をする?
頭皮鍼では、
- 脱毛部周囲の頭皮状態
- 頭皮全体
- 首肩の筋緊張
- 睡眠
- 疲労
- ストレス状態
などを確認し、症状や身体の状態に合わせて施術を行います。
頭皮だけではなく、
- 首
- 肩
- 頭部
- 手足
などのツボを組み合わせる場合もあります。
急速に脱毛が広がる場合は皮膚科へ
特に、
- 脱毛斑が急速に増える
- 広範囲へ広がっている
- 頭髪全体が抜けている
- 眉毛・まつ毛にも脱毛がある
- 爪にも変化がある
場合は、早めに皮膚科で評価を受けることをおすすめします。
5.白髪に対して頭皮鍼でできること

白髪は、髪に色を与えるメラニン色素が十分に供給されなくなることで起こります。
毛包にはメラニンを作るメラノサイトや、そのもととなるメラノサイト幹細胞が存在します。
白髪には、
- 加齢
- 遺伝
- 色素細胞の変化
- 酸化ストレス
- ストレス
- 一部の病気や栄養状態
など複数の要因が関係しています。近年の研究でも、毛包内のメラノサイト幹細胞の変化が加齢性白髪の重要な仕組みの一つとして研究されています。
ストレスで白髪になる?
ストレスと白髪の関係は研究されています。
2020年にNatureに掲載された動物研究では、強いストレスによって交感神経が過剰に活性化し、毛包のメラノサイト幹細胞が減少して白毛化につながる仕組みがマウスで示されました。
ただし、これは主に動物実験の知見であり、
「ストレスを解消すれば白髪が必ず黒髪に戻る」
という意味ではありません。
頭皮鍼で白髪を黒くできる?
現時点では、頭皮鍼によって白髪を確実に黒髪へ戻せることを示す十分な臨床エビデンスはありません。
そのため、「白髪治療」として効果を断定するのではなく、
- 頭皮への刺激
- 首肩の筋緊張へのアプローチ
- 頭皮コンディショニング
- 睡眠・ストレス状態の確認
など、頭皮と身体の環境を整えるためのケアとして考えるのが適切です。
白髪は加齢や遺伝の影響も大きいため、鍼灸だけですべてを改善するものではありません。
6.頭皮・髪のためのセルフケア

頭皮鍼を受ける場合でも、日常生活の管理は重要です。
髪や頭皮は、睡眠・食事・体調・ストレスなどさまざまな影響を受けます。
十分な睡眠をとる
睡眠不足が続くと、疲労やストレスを感じやすくなります。
就寝・起床時間をできるだけ一定にし、十分な睡眠時間を確保しましょう。
極端な食事制限を避ける
髪はタンパク質を中心に作られています。
そのため、
- タンパク質
- 鉄
- 亜鉛
- ビタミン類
などを含むバランスの良い食事を心がけます。
ただし、特定の栄養素を大量に摂取すれば発毛するというものではありません。抜け毛の原因はさまざまであり、原因に応じた対応が必要です。日本皮膚科学会も、髪だけでなく全身の健康状態に注意することを勧めています。
頭皮を強く揉みすぎない
「血流を良くしよう」と頭皮を強くマッサージし続けると、皮膚を刺激しすぎる場合があります。
指の腹を使って、心地よい程度に行いましょう。
紫外線対策
頭皮も皮膚なので紫外線の影響を受けます。
帽子や日傘などを使い、長時間強い紫外線を浴び続けないようにします。
適度に身体を動かす
ウォーキングや軽い運動は、ストレス解消や睡眠リズムを整えるきっかけにもなります。
無理な運動ではなく、継続できる範囲から始めましょう。
頭皮を清潔に保つ
シャンプーは頭皮を強くこすらず、指の腹でやさしく洗います。
皮脂を気にして1日に何度も洗うと、頭皮へ過度な刺激を与える場合があるため注意します。
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