本格的な夏が来る前に!今から始める「汗をかける体」づくりと熱中症対策
近年、毎年のようにニュースになる「猛暑」や「熱中症」。まだ体が暑さに慣れていないこの6月こそ、実は1年の中で最も熱中症のリスクが高まる時期の一つであることをご存知でしょうか。
「まだ本格的な夏じゃないから大丈夫」と油断していると、体の中に熱がこもり、だるさや頭痛を引き起こす原因になってしまいます。
今回は、本格的な夏を迎える前に知っておきたい、東洋医学と自律神経の視点から見る「汗をかける体づくり」についてお話しします。
なぜ6月に熱中症対策が必要なのか?
熱中症を引き起こす最大の原因は、「上手に入浴や運動で汗をかけず、体温調節がうまくできないこと」にあります。
私たちの体は、暑さを感じると自律神経の働きによって汗をかき、その汗が蒸発するときの気化熱で体温を下げています。しかし、春から梅雨にかけての時期は、まだ体が「暑さ」に慣れていません。さらに、エアコンの効いた快適な室内で過ごす時間が増えると、汗を出す「汗腺(かんせん)」が休眠状態になってしまいます。
この状態のまま急に気温が上がると、体温調節が追いつかなくなってしまうのです。これを防ぐためには、今から「暑熱順化(しょねつじゅんか:体を暑さに慣れさせること)」を進めておく必要があります。
東洋医学でみる「汗」と「潤い」のバランス
東洋医学では、汗は体の大切な水分である「津液(しんえき)」の一部が変化したものと考えます。
津液は、体を隅々まで潤し、熱を冷ます冷却水のような役割を持っています。
- 汗をかけない状態: 体内に熱がこもり、のぼせ、ほてり、頭痛、イライラなどを引き起こします。
- 汗をかきすぎる状態: 必要な「津液」や、生きるエネルギーである「気(き)」まで一緒に漏れ出てしまい、強い疲労感や脱水を引き起こします。
つまり、ただ汗をかけば良いというわけではなく、「必要な時に、必要な分だけ、じわっと心地よく発汗できる体」が理想なのです。
今からできる!「汗をかける体」をつくる3つのセルフケア
休眠している汗腺を呼び覚まし、自律神経のスイッチをスムーズに切り替えるために、今日から以下の3つを意識してみましょう。
1. 「シャワー派」を卒業し、湯船に浸かる
手軽に汗腺を鍛える方法が、毎日の入浴です。少しぬるめ(39℃〜40℃程度)のお湯に10〜15分ほど、じっくりみぞおちまで浸かりましょう。じんわりと汗をかく練習をすることで、自律神経が刺激され、体温調節機能が正常に働き始めます。
2. 食事で「気」と「津液」を補う
汗をかく準備をすると同時に、体に潤いを蓄える食材を摂りましょう。
- 体を潤す食材: トマト、きゅうり、ナスなどの夏野菜(体の余分な熱を冷ます効果もあります)
- 元気を補う食材: 豚肉、豆腐、梅干し(クエン酸が疲労回復を助けます)
3. 軽い運動で「じわっと」汗をかく
一駅分歩く、エスカレーターではなく階段を使うなど、日常生活の中で「少し汗ばむ程度」の負荷を意識してみてください。無理な激しい運動ではなく、「じわじわと体が温まる感覚」を大切に。
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