コラム
知っておこう!突然のぎっくり腰への対処法
ぎっくり腰は、突然の腰の激しい痛みで日常生活に大きな制約を与える症状です。一度経験すると再発しやすく、その原因や予防方法を知ることが重要です。
このコラムでは、ぎっくり腰の症状や他の腰痛との鑑別方法、原因、発生時の対処法、そして効果的な治療法、予防法について詳しく解説します。
間違った対処法を行うことや再発しやすい動作を日常的に行っている場合は危険ですので、正しい対処でうまく自分の体と付き合っていけるよう、一緒に知識を深めていきましょう!
- 1.ぎっくり腰とは?
- 2.ぎっくり腰になった時の対処法
- 3.ぎっくり腰の治療法
- 4.備えよう!ぎっくり腰の予防法
1.ぎっくり腰とは?
ぎっくり腰とは、急性腰痛の一種であり、腰の筋肉や腰椎周辺の組織に負担がかかりすぎることによって起こる状態です。突然発症することが多く、痛みが強いため日常生活に大きな影響を及ぼすことがあります。そのため、予防策を知り、適切なケアを行うことが重要です。
①症状・他の腰痛との鑑別
ぎっくり腰の症状は、他の腰痛とは異なる特徴があります。ぎっくり腰の特徴的な症状と、他の腰痛との鑑別について紹介します。
ぎっくり腰の主な症状は、急な腰痛や腰のこわばりです。その他に、腰の可動域の制限、立ち上がりや座り込み時の痛み、姿勢の崩れ、歩行困難になる場合もあります。この痛みは突然現れ、急激な身体の動きや負荷がかかることによって引き起こされます。
一方、他の腰痛との鑑別には以下の点があります。ぎっくり腰は急性の腰痛であり突然発症しますが、慢性的な腰痛は、長期間にわたって継続し、日常生活に支障をきたすことがあります。また、ぎっくり腰は腰の筋肉や腰椎周辺の組織への負荷が原因ですが、椎間板ヘルニアや腰椎すべり症など、神経の圧迫や構造的な問題によって引き起こされる腰痛とは異なります。
※ぎっくり腰は一般的には自然に回復する場合が多いですが、症状が重い場合や痛みが長引く場合は、医師の指導のもとで治療を受けることが重要です。正しい診断と適切な治療を受けることで、早期の回復や再発予防につながります。
②原因
ぎっくり腰の原因は、腰の筋肉や腰椎周辺の組織に負荷がかかりすぎることによって引き起こされます。
以下に、ぎっくり腰の一般的な原因をいくつか挙げます。
ー急激な身体の動きー
突然の激しい身体の動きや突発的な負荷がかかることによってぎっくり腰が発生することがあります。例えば、物を持ち上げる際に姿勢が崩れたり、急に体をねじる動作を行ったりすることが原因となることがあります。
ー筋力の低下ー
腰周辺の筋肉が十分に発達していない場合、腰にかかる負荷が適切に分散されず、ぎっくり腰を引き起こすリスクが高まります。特に腹筋や背筋、大殿筋などのコア部位の筋力の低下は、ぎっくり腰の原因となりやすいです。
ー不適切な姿勢ー
長時間の不適切な姿勢や姿勢の崩れが、腰に負荷をかけてぎっくり腰を引き起こすことがあります。デスクワークや長時間の座り仕事など、腰に過度の負担をかけるような状況では特に注意が必要です。
ー過度な負荷ー
長時間の重労働や重い物の持ち上げ、スポーツや運動中の過剰な負荷がぎっくり腰の原因となることがあります。筋肉や組織への負担が急激に増えることで、腰に痛みや損傷が生じます。
これらの原因以外にも、個人の身体的な特徴や生活環境などがぎっくり腰の発生に関与することもあります。
2.ぎっくり腰になった時の対処法
ぎっくり腰になった時の対処法についてご紹介します。
①すぐに身体を安静にしましょう。痛みが強い場合は、寝た状態で休息を取ることが重要です。
②氷や冷却パッドを患部に当てることで、炎症や痛みを軽減することができます。氷を直接肌に触れさせないようにし、10〜15分程度、2時間に1回のペースで冷却を行います。
③痛みを和らげるために、痛み止めや抗炎症薬を使用することも考慮してください。ただし、医師の指示に従って使用するようにしましょう。
④日常動作では、腰に負荷をかけないようにし、ゆっくりと動くようにしましょう。無理な姿勢や動作は避け、腰を保護するためにサポーターを使用することも考えられます。
⑤痛みが軽減した後は、軽いストレッチや適度な運動を行うことが重要です。筋力を回復させるために、医師や理学療法士の指導の下、適切なエクササイズを行いましょう。
⑥睡眠時は適切なマットレスや枕を使用し、腰をサポートするように心掛けましょう。
⑦積極的にストレスを軽減することも重要です。ストレスは筋肉の緊張を引き起こし、ぎっくり腰のリスクを高めることがあります。
⑧適切な栄養摂取とヘルシーな生活習慣を実践しましょう。こまめに水分補給を行い、タンパク質を中心としたバランスの取れた食事や適度な運動は、腰の健康に寄与します。
⑨再発予防のために、正しい姿勢を保ち、腰に負荷をかけすぎないように注意しましょう。重い物を持ち上げる際には、膝を曲げて腰への負担を軽減する方法を使用し、適切な姿勢を保つように心がけます。
⚠️個々の症状や状況によって最適な対処法は異なる場合があります。症状が重い場合や痛みが長引く場合は、必ず医師の診断と指導を受けるようにしてください。早期の適切な対処と適切なケアを行うことで、ぎっくり腰の回復を促すことができます。
3.ぎっくり腰の治療法
当センターでは先を見据えた治療と再発予防を考え、ピラティスや加圧トレーニングで、腰部だけでなくカラダのバランスを整えていく姿勢改善や骨格を維持するための筋力アップを図っていきます。また普段の私生活で身についてしまった悪い癖を治していけるように歩行指導や姿勢指導をしております。
当センターでは国家資格をもった施術者が、その方の状態に合わせてオーダーメードで最適な施術をしてきます。
ー当院にぎっくり腰(急性腰痛)にて来院された患者さんの流れー
01,着替え
02,問診(+AI姿勢診断)
03,臨床家評価・治療開始
○筋肉性の腰痛の場合は2Dエコーを使用した超音波鍼灸
○高周波治療器・超音波治療器組合せ理学療法機器(アストロン) など
※詳しくはHP「超音波鍼灸」をご覧ください
04,ホームワーク・姿勢動作指導
急性の強い痛みがなくなってきたタイミングで、リハビリ運動も開始します。
【急性腰痛】アストロン5極超音波|非温熱処方
【急性腰痛】評価時エコー@メディカルジャパン
【急性腰痛】リハビリ
4.備えよう!ぎっくり腰の予防法
ぎっくり腰は急激な腰の痛みを引き起こす厄介な問題ですが、適切な予防策を講じることでリスクを軽減することができます。以下に、ぎっくり腰の予防法をご紹介します。
①適切な姿勢の維持
正しい姿勢を保つことは腰の健康に重要です。立っているときや座っているときには背筋を伸ばし、腰を丸めたり反らしたりしないように気をつけましょう。
立ち方、座り方については以下の動画を参考にしてください↓
【姿勢】国家資格者が教える!正しい立ち方
【姿勢】国家資格者が教える!正しい座り方
②腰を保護する筋力トレーニング
腹筋や背筋、大殿筋などのコア部位の筋肉を強化することで、腰にかかる負荷を分散させることができます。適度な筋力トレーニングを取り入れましょう。
※痛みのある場合は控えましょう。
当院の腰痛改善・予防に関する動画はこちら↓
【腰痛】慢性腰痛改善エクササイズをご紹介!
③ストレッチと柔軟性の向上
腰の柔軟性を維持するために、定期的なストレッチやヨガなどの柔軟性向上のエクササイズを行いましょう。柔軟な筋肉と関節は、ぎっくり腰のリスクを減らす助けとなります。
④適度な運動
適度な運動は腰の健康に重要です。有酸素運動やウォーキング、水泳など、体を全体的に動かす運動を取り入れましょう。しかし、無理な負荷や突然の激しい運動は避けましょう。
⑤重い物の適切な持ち方
重い物を持ち上げる際には、腰への負担を軽減するために膝を曲げ、太ももや腕の力を使いましょう。腰だけで物を持ち上げるのは避けましょう。
⑥ストレス管理
ストレスは筋肉の緊張を引き起こし、ぎっくり腰のリスクを高めることがあります。ストレスを適切に管理し、リラックス法やストレス解消法を取り入れることで、腰の健康を保ちましょう。
ぎっくり腰の予防には普段から腰のストレッチや適度な運動をして筋肉を伸ばし暖めることが大切です。そして骨格の歪みがでないように筋トレもある程度必要になります。
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