冷え・むくみを改善するとどうなる?鍼灸・整体ケア

「手足が冷たい」「夕方になると脚がむくむ」「靴下の跡が残る」といった症状に悩んでいませんか。
冷えとむくみは一緒に起こることがありますが、同じ症状ではありません。冷えは手足などに冷たさを感じる状態、むくみは皮下組織に余分な水分がたまった状態です。
運動不足や長時間同じ姿勢が関係することもありますが、貧血、甲状腺機能の低下、静脈疾患、心臓・腎臓の病気などが隠れている場合もあります。
冷え・むくみの改善を目指す方に向けて、原因や仕組み、鍼灸・整体、自宅でできる対策を分かりやすく解説します。
1.冷え・むくみとは

冷えとは
冷えとは、手足や腰、お腹などに冷たさを感じる状態です。
実際に皮膚温が低い場合もあれば、温度に大きな変化がなくても強く冷たく感じることがあります。
よくある症状は次のとおりです。
- 手足の先が冷たい
- 布団に入っても足が温まらない
- 冷房がつらい
- 腰やお腹が冷える
- 夏でも冷えを感じる
冷えには、末梢血管の収縮、筋肉量、自律神経、貧血、甲状腺機能など、さまざまな要因が関係します。
むくみとは
むくみは医学的には浮腫と呼ばれ、皮下組織に余分な水分がたまった状態です。
脚のむくみでは、次のような変化がみられます。
- 靴下の跡が残る
- 夕方に靴がきつくなる
- 足首の輪郭が分かりにくくなる
- すねを押すと跡が残る
- 脚が重だるい
冷えとむくみは別の症状ですが、運動不足や長時間の座位・立位によって同時に起こることがあります。
2.冷え・むくみが起こる仕組み

冷えが起こる仕組み
身体は体温を保つために、血管を収縮・拡張させています。
寒い環境では、身体の中心部の熱を守るために手足の血管が収縮します。そのため、指先や足先への血流が減り、冷たさを感じやすくなります。
また、筋肉は熱をつくる重要な組織です。運動不足や筋力低下があると、身体でつくられる熱が少なくなり、冷えを感じやすくなることがあります。
むくみが起こる仕組み
血液中の水分の一部は、毛細血管から周囲の組織へ移動します。
通常は静脈やリンパ管によって回収されますが、回収が追いつかなくなると、組織に水分がたまり、むくみが起こります。
ふくらはぎの筋ポンプ作用
足へ流れた血液を心臓へ戻すには、ふくらはぎの筋肉が重要です。
歩いたり足首を動かしたりすると、ふくらはぎが静脈を圧迫し、血液を上へ押し戻します。この働きを筋ポンプ作用といいます。
長時間座ったまま、または立ったまま過ごすと、ふくらはぎの動きが減り、足に血液や水分がたまりやすくなります。
3.冷え・むくみの主な原因・関連要因

冷え・むくみは、一つの原因だけで起こるとは限りません。
長時間のデスクワーク
座った状態が続くと、足首やふくらはぎを動かす機会が減ります。
そのため、夕方になると脚が重くなり、足首や足の甲がむくみやすくなります。
長時間の立ち仕事
立ち仕事では、重力によって下半身に血液や水分がたまりやすくなります。
特に、歩き回らず同じ場所に立ち続ける仕事では、ふくらはぎの筋ポンプ作用が働きにくくなります。
運動不足・筋力低下
歩く時間が少ないと、ふくらはぎ、太もも、臀部などの筋肉を使う機会が減ります。
筋肉量や活動量の低下は、冷えやむくみに関係する場合があります。
塩分の多い食事
塩分を多く摂ると、身体は水分をため込みやすくなります。
外食、加工食品、インスタント食品などが続いた翌日に、顔や脚がむくむ方もいます。
睡眠不足・ストレス
自律神経は、血管の収縮・拡張や体温調節に関係します。
睡眠不足や強いストレスが続くと、手足の冷えや身体の重だるさを感じやすくなる場合があります。
月経前・妊娠・更年期
ホルモンの変化によって、体温や水分バランスが変化することがあります。
月経前にむくみやすい方や、更年期に冷えとほてりを交互に感じる方もいます。
病気が関係している場合
冷えやむくみの背景に、次のような病気が隠れていることがあります。
- 貧血
- 甲状腺機能低下症
- 下肢静脈瘤
- 深部静脈血栓症
- 心不全
- 腎機能障害
- 肝疾患
- リンパ浮腫
朝から顔や手までむくむ、数日続く、息切れがある、尿が少ないなどの場合は、医療機関へ相談してください。
4.冷え・むくみが起こりやすい方

次のような方は、冷え・むくみが起こりやすい傾向があります。
- デスクワークが多い方
- 立ち仕事が多い方
- 運動習慣が少ない方
- 筋肉量が少ない方
- 月経前や更年期の方
- 妊娠中の方
- 高齢者
- 心臓・腎臓・血管などの持病がある方
特に、妊娠中に片脚だけが急に腫れた場合や、痛み・赤み・熱感を伴う場合は、速やかに産婦人科へ相談してください。
5.冷え・むくみが改善するとどうなる?

冷えやむくみが軽減すると、見た目だけでなく、日常生活でも変化を感じやすくなります。
手足の冷たさが気になりにくくなる
冷えの感じ方が軽くなると、仕事中や睡眠時に手足の冷たさが気になりにくくなる可能性があります。
靴や靴下の圧迫感が軽くなる
夕方のむくみが軽くなると、靴がきつくなる感覚や、靴下の跡が残る状態が和らぐことがあります。
脚の重だるさが軽くなる
むくみや筋肉のこわばりが軽くなると、立ち仕事後の重だるさや、歩き始めの動かしにくさが軽減する場合があります。
歩行や階段が楽になる
足首が動きやすくなり、ふくらはぎを使いやすくなると、歩行や階段昇降を行いやすくなることがあります。
ただし、むくみが軽くなって体重が減っても、体脂肪が減ったとは限りません。むくみの軽減とダイエットは別に考える必要があります。
6.冷え・むくみに対する鍼灸・整体とは
鍼灸でできること
冷え・むくみに対する鍼灸では、手足の冷感、筋肉の緊張、身体の重だるさ、睡眠や疲労などを確認します。
使用されることがあるツボには、次のようなものがあります。
- 三陰交
- 足三里
- 陰陵泉
- 太渓
- 湧泉
お灸による温熱刺激や鍼による刺激を行い、冷感や筋緊張の軽減、身体を動かしやすい状態づくりを目指します。
整体でできること
整体・手技療法では、次の項目を確認します。
- 姿勢
- 立ち方
- 歩き方
- 足首の動き
- 股関節の動き
- ふくらはぎの筋緊張
- 太ももや臀部の筋力
足首や股関節を動かしやすい状態に整え、歩行や運動療法へつなげます。
7.自宅でできる冷え・むくみ対策

30~60分ごとに姿勢を変える
長時間座ったまま、立ったままにならないよう、定期的に身体を動かします。
数分歩く、立って伸びをするだけでも、脚の筋肉を使うきっかけになります。
足首の曲げ伸ばし
椅子に座ったまま、つま先とかかとを交互に上げ下げします。
10~20回程度を目安に行いましょう。
カーフレイズ
壁や椅子につかまり、ゆっくりかかとを上げ下げします。
10回程度から始め、痛みやふらつきがある場合は中止してください。
短時間の散歩
5~10分程度の散歩から始め、翌日に強い疲労が残らない範囲で続けます。
脚を少し高くする
横になり、脚を心臓より少し高くすると、一時的なむくみが楽になる場合があります。
入浴・保温
冷えが気になる場合は、体調に問題がなければ湯船で身体を温めます。
ただし、赤みや熱感がある部位は自己判断で温めないようにしましょう。
水分を極端に減らさない
「むくむから水を飲まない」という方法は避けましょう。
心臓や腎臓の病気で水分制限を指示されている場合を除き、必要な水分を適度に摂ることが大切です。
塩分を見直す
外食、加工食品、インスタント食品が多い場合は、食事全体の塩分量を見直します。
睡眠を確保する
睡眠不足は、疲労や自律神経の働きに影響します。
就寝時間を大きく変えない、寝る前のスマートフォンを控えるなど、続けやすい方法から始めましょう。
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