帯状疱疹が治ったのに痛みが続く方へ|帯状疱疹後神経痛の原因と改善方法とは?

「帯状疱疹は治ったのに、ピリピリした痛みだけが残っている…」
「服が触れるだけでも痛い」
「薬を飲んでいるのに、なかなか改善しない」
このような症状でお困りではありませんか?
帯状疱疹後神経痛(PHN:Postherpetic Neuralgia)は、帯状疱疹の発疹が治った後も神経の痛みが続く病気です。特に50歳以上の方に多くみられ、日常生活や睡眠に大きな影響を及ぼすことがあります。
近年では薬物療法だけでなく、鍼灸やリハビリなどを組み合わせた総合的な治療も注目されています。
1. 帯状疱疹後神経痛とは?
帯状疱疹後神経痛とはどんな病気?
帯状疱疹後神経痛とは、帯状疱疹による発疹や水ぶくれが治った後も、3か月以上神経の痛みが続く状態をいいます。
帯状疱疹は、水ぼうそうの原因でもある「水痘・帯状疱疹ウイルス」が再活性化することで起こります。このウイルスは治った後も神経の中に潜伏しており、加齢やストレス、免疫力の低下をきっかけに再び活動すると、神経に炎症を起こします。
炎症が強い場合には、皮膚が治っても神経のダメージだけが残り、慢性的な痛みへ移行することがあります。
なぜ痛みだけが残るの?
神経は電気信号を脳へ伝える役割があります。
帯状疱疹によって神経が傷つくと、傷が治った後も神経が過敏な状態になり、実際には刺激がないのに「痛い」と感じてしまうことがあります。
このため、
- 皮膚はきれいに治っている
- 見た目は異常がない
にもかかわらず、強い痛みが続いてしまうのです。
2. 帯状疱疹後神経痛の主な症状
症状には個人差がありますが、多くの方は次のような痛みを訴えます。
ピリピリ・チクチクする痛み
神経が刺激されることで、針で刺されるような痛みを感じます。
電気が走るような痛み
突然「ビリッ」と電気が流れるような鋭い痛みが出ることがあります。
焼けるような痛み
皮膚が熱く焼けるように感じる方もいます。
衣服が触れるだけで痛い
本来なら痛くない程度の刺激でも強い痛みを感じることがあります。
これをアロディニアといい、帯状疱疹後神経痛の代表的な症状です。
しびれや感覚異常
痛みだけでなく、
- 感覚が鈍い
- しびれる
- 触った感じが違う
といった症状が現れることもあります。
睡眠障害や疲労感
痛みが続くことで眠れなくなり、
- 疲れが取れない
- 集中できない
- 気分が落ち込む
など、生活の質(QOL)が低下してしまう方も少なくありません。
3. 帯状疱疹後神経痛の主な原因
神経の損傷
最も大きな原因は、帯状疱疹ウイルスによって神経が傷つくことです。
神経がダメージを受けると、炎症が治まった後も神経が正常に働かず、痛みだけが続いてしまいます。
加齢
年齢を重ねると神経の回復力が低下します。
特に60歳以上では帯状疱疹後神経痛へ移行するリスクが高くなるとされています。
免疫力の低下
疲労やストレス、睡眠不足などによって免疫力が低下すると、帯状疱疹そのものが重症化しやすくなります。
その結果、神経へのダメージも大きくなりやすくなります。
発症初期の治療が遅れた
帯状疱疹は発症からできるだけ早く抗ウイルス薬を開始することが重要です。
治療開始が遅れると神経障害が強くなり、帯状疱疹後神経痛へ移行する可能性が高くなります。
4. 帯状疱疹後神経痛と自律神経・血流の関係
神経の痛みが長期間続くと、自律神経にも影響を与えます。
特に痛みが続くと交感神経が優位になり、
- 血流が悪くなる
- 筋肉が硬くなる
- 睡眠の質が低下する
- 疲れやすくなる
という悪循環に陥ることがあります。
また、血流が低下すると神経への酸素や栄養の供給が十分に行われず、神経の回復を妨げる可能性があります。
そのため、帯状疱疹後神経痛では「神経」だけでなく、「血流」や「自律神経」の状態も整えることが重要です。
5. 帯状疱疹後神経痛の主な治療法
薬物療法
病院では、
- 神経障害性疼痛治療薬
- 鎮痛薬
- 外用薬
などが用いられます。
痛みを和らげることが目的ですが、改善までに時間がかかる場合もあります。
神経ブロック
強い痛みがある場合には、神経ブロック注射が行われることがあります。
神経周囲へ局所麻酔薬を注射し、痛みを軽減させる治療です。
鍼灸治療
鍼灸では、
- 神経周囲の血流改善
- 筋肉の緊張緩和
- 自律神経の調整
- 痛みに対する身体の反応を整える
ことを目的に施術を行います。
超音波治療
超音波治療は身体の深部へ微細な振動を伝え、
- 血流改善
- 組織修復
- 神経周囲の環境改善
を目的として行われます。
リハビリ・運動療法
痛みが続くことで身体を動かさなくなると、筋力低下や血流低下を招きます。
適切な運動療法を取り入れることで、回復しやすい身体づくりを目指します。
6. 鍼灸が帯状疱疹後神経痛に期待される理由
近年、帯状疱疹後神経痛に対する鍼灸は、薬物療法と併用される補完的な治療法として注目されています。
鍼灸では、
- 神経周囲の血流改善
- 筋肉の緊張緩和
- 自律神経のバランス調整
- 睡眠の質の改善
- ストレスの軽減
など、多方面から身体を整えることを目指します。
また、慢性的な痛みでは「痛みを感じやすい状態」が続いていることがあります。
鍼灸は神経の興奮を穏やかにし、身体が本来持つ回復力を引き出すサポートとして活用されています。
まとめ
帯状疱疹後神経痛は、皮膚の症状が治った後も神経の痛みが続く病気です。
原因は神経の損傷だけではなく、
- 自律神経の乱れ
- 血流低下
- 筋肉の緊張
- 睡眠不足
- ストレス
などが複雑に関係していることもあります。
そのため、薬だけに頼るのではなく、
- 鍼灸
- 超音波治療
- リハビリ
- 生活習慣の見直し
を組み合わせて身体全体から改善を目指すことが大切です。
「帯状疱疹は治ったのに痛みだけが残っている」「薬を飲んでもなかなか改善しない」とお悩みの方は、一人で我慢せず、神経・血流・自律神経を総合的に評価できる医療機関や施術所へ相談することをおすすめします。
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