ストレス・首こり・自律神経の乱れが耳鳴りを悪化させる?鍼灸で根本ケア

1. 耳鳴りに“自律神経”が深く関わる理由
「キーン」「ジーッ」「ゴーッ」
耳鳴りは音源がないのに音を感じる不思議な症状です。
耳そのものに異常がなくても起こるため、
「病院では異常なしだったけれど、音が気になる…」
「ストレスが強いと耳鳴りが悪化する」
と感じる方も多いのではないでしょうか。
実はこのタイプの耳鳴りは、
自律神経(交感神経・副交感神経)の乱れ と深く関係しています。
・ストレスが続く
・慢性の肩こり・首こり
・睡眠不足
・冷え
こうした状態が続くと、内耳(聴覚のセンサー部分)の血流が低下し、
耳鳴りが感じやすくなる“過敏な状態”になります。
そして、鍼灸はこの自律神経の乱れや血流の低下に直接アプローチできる貴重な方法として注目されています。
2. 耳鳴りの種類と症状の特徴
耳鳴りには大きく分けて2種類あります。
◆① 自覚的耳鳴り
もっとも多いタイプで、
「環境には音がないのに、本人だけが音を感じる」状態です。
ストレス・血流不足・自律神経の乱れが原因になるケースが多いです。
◆② 他覚的耳鳴り
実際に身体の中の音(血流音など)が原因で、稀なタイプです。
耳鼻科で治療対象になる場合があります。
病院で異常がないのに続く耳鳴りは、
ほとんどが 自律神経の乱れや首肩の緊張による「機能的耳鳴り」 とされています。
3. 自律神経が乱れると耳鳴りが起きるメカニズム
耳鳴りは「耳の病気」というイメージが強いかもしれません。
しかし、実際には 全身のバランス(自律神経・血流・姿勢)が関わる“全身症状” です。
◆① 交感神経が優位になる
ストレス・忙しさ・緊張が続くと交感神経が高まり、
内耳の血管が収縮 → 血流低下 → 過敏な状態 → 耳鳴り増悪
◆② 首こり・肩こりによる血流障害
首〜耳の周りは細い血管と神経が多く、コリが強いと血流が下がり耳鳴りが悪化します。
◆③ スマホ姿勢(ストレートネック)
長時間の下向き姿勢で頸椎のカーブが崩れ、自律神経に関わる部位が圧迫されやすくなります。
◆④ 睡眠不足
脳の興奮状態が続き、音を“拾いすぎる状態”になってしまいます。
耳鳴りは 耳だけの問題ではなく、体全体の緊張・血流・ストレスの影響で悪化する のです。
4. 耳鳴りを悪化させる要因
以下のような習慣・状態があると耳鳴りが悪化しやすくなります。
いくつ当てはまりますか?
☑ ストレスが続いている
☑ 寝不足・眠りが浅い
☑ 首こり・肩こりが強い
☑ スマホ時間が長い
☑ カフェインをよく飲む
☑ 寒さ・冷えを感じやすい
☑ 低気圧で体調が崩れる
☑ 食いしばり・歯ぎしりがある
☑ 姿勢が悪い
☑ 運動不足
☑ 不安が強く、緊張しやすい
3つ以上当てはまる方は、耳鳴りが悪化しやすい状態です。
5. 鍼灸が耳鳴り改善に役立つ理由
耳鳴りに対する鍼灸は、
「原因に直接アプローチできる」数少ない方法です。
◆【科学的(西洋医学的)作用】
・自律神経のバランス調整
・首肩の筋緊張を緩める
・内耳・側頭部の血流改善
・ストレスホルモンを下げる
・呼吸が深くなり睡眠の質が向上
鍼の刺激は迷走神経を通してリラックス反応を促し、
耳鳴りの根本にある“交感神経の過活動”を和らげます。
◆【東洋医学的作用】
・気血の巡りを良くする
・「肝・腎」の乱れを整える
・ストレス・緊張・冷えの改善
耳鳴りは東洋医学では「気滞」「肝の不調」と深く関係します。
自律神経と東洋医学の考え方がリンクしているため、鍼灸は相性の良い治療法です。
6. 自宅でできる自律神経ケア × 耳鳴り改善法
◆① 首を温める
ホットタオル・ネックウォーマーで血流改善。
◆② 深い呼吸を意識する
4秒吸って、6秒かけて吐くと副交感神経が働きます。
◆③ スマホ姿勢を改善する
目線を上げる・顎を引くことで首の負担を軽減。
◆④ カフェイン量を見直す
コーヒー・エナジードリンクを控えるだけで音が軽減する人も。
◆⑤ 良い睡眠のためのルーティン
寝る前のスマホOFF・軽いストレッチ・湯船につかる習慣。
◆⑥ 軽く体を動かす
ウォーキングや肩甲骨体操で全身の循環を改善。
★耳鳴りに関する詳細はこちら
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