【足関節捻挫】早く治す鍵は?「ES-530」「アストロン」による早期回復プログラム
1. 「足関節捻挫」とは?なぜ起こるのか
スポーツ中や日常の歩行で「グキッ」と足をひねってしまった経験はありませんか? 「たかが捻挫」と軽く見られがちですが、足関節捻挫(そくかんせつねんざ)は、医学的には**「靭帯損傷(じんたいそんしょう)」**という立派なケガです。
そもそもどうなっているの?
足首には、骨と骨をつなぎ止めるバンドのような役割をする「靭帯」があります。 捻挫の多くは、足の裏が内側を向くようにひねる**「内返し(うちがえし)」**によって発生します。この時、外くるぶしの周りにある靭帯が限界を超えて引き伸ばされ、傷ついたり断裂したりしてしまいます。
最も傷めやすい「前距腓靭帯」
足首の捻挫で約90%を占めるのが、外くるぶしの前側にある**「前距腓靭帯(ぜんきょひじんたい)」の損傷です。 ここを傷めると、くるぶしの前下が腫れ上がり、押すと強い痛み(圧痛)が生じます。初期に適切な治療をしないと、靭帯が緩んだままになり、いわゆる「捻挫癖(足関節不安定症)」**の原因となるため注意が必要です。
2. 腫れや内出血で見る重症度(グレード)
「病院に行くべきか?」「どれくらいで治るのか?」 その判断基準となるのが、靭帯の傷つき具合による**3段階の重症度(グレード)**です。
グレードⅠ度(軽症:靭帯が伸びている)
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状態: 靭帯が一時的に引き伸ばされた状態(微細な損傷)。
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症状: 軽い腫れや痛みはあるが、普通に歩くことはできる。
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目安: 適切な処置で1〜2週間程度での復帰が可能。
グレードⅡ度(中等症:靭帯の一部断裂)
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状態: 靭帯の繊維が「部分的に」切れている状態。
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症状: 外くるぶし周辺に明らかな腫れと、皮下出血(青あざ)が見られる。歩くと痛みが走り、走ることは困難。
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目安: 治癒までに3〜6週間程度が必要。しっかり固定とリハビリを行わないと後遺症が残りやすいレベル。
グレードⅢ度(重症:靭帯の完全断裂)
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状態: 靭帯が「完全に」切れてしまっている状態。
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症状: 激しい痛みとひどい腫れ、広範囲の内出血。痛みで体重をかけられず、自力歩行が困難になることが多いです。関節がグラグラと不安定になります。
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注意: 靭帯だけでなく、剥離骨折(はくりこっせつ)を伴うこともあるため、早急に専門機関での画像検査が必要です。
3. 細胞レベルで修復!伊藤超短波「ES-530」のマイクロカレント療法
「捻挫を早く治したい」 そんな願いに応えるのが、トップアスリートのケアにも使用される伊藤超短波社の総合刺激装置**「ES-530」です。中でも捻挫治療の要となるのが「マイクロカレント療法(MCR)」**です。
マイクロカレント(微弱電流)とは?
人間の体には、ケガをすると「損傷電流」という弱い電気が流れ、傷ついた細胞を修復しようとする働きがあります。マイクロカレントは、この**「人体に流れる電流」に極めて似た微弱な電流**を人工的に体へ流す治療法です。
なぜ「ES-530」が捻挫に効くのか?
① 損傷した細胞の修復(ATPの生成促進) マイクロカレントを通電すると、細胞のエネルギー源である**「ATP(アデノシン三リン酸)」の生成が促進**されます。これにより、傷ついた靭帯や筋肉の細胞が活性化し、自然治癒力だけに頼るよりも圧倒的に早いスピードで修復が進みます。
② 受傷直後から使える「無痛」の治療 一般的な電気治療(低周波など)は筋肉をピクピク動かすため、ケガ直後の炎症期には刺激が強すぎることがあります。しかし、マイクロカレントはビリビリする感覚がほとんどないため、受傷直後の腫れや痛みが強い時期(急性期)から安全に使用でき、炎症を素早く鎮めます。
4. 深部の痛みと硬さを取る!複合治療器「アストロン」の効果
捻挫の治療では、「組織の修復」と同時に「痛みのブロック」と「関節の柔軟性確保」が重要です。 そこで活躍するのが、**超音波とハイボルテージ(高電圧)を組み合わせた複合治療器「アストロン」**です。
アストロンの2つの強力な作用
① ハイボルテージによる「即効性の鎮痛」 高電圧の電気刺激を深部まで瞬時に到達させます。痛みを感じる神経の興奮を抑え(神経ブロック効果)、「歩くと痛い」「体重をかけると痛い」といった鋭い痛みを即効で和らげます。
② 超音波による「深部アプローチ」 1秒間に数百万回という細かい振動(ミクロマッサージ)を患部に与えます。
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非温熱効果(急性期): 炎症物質を流し、腫れ(浮腫)を素早く引かせます。
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温熱効果(回復期): 深部を温めて、治りかけの時期に硬くなりやすい靭帯や関節包(かんせつほう)を柔らかくします。 これにより、復帰後の「足首の硬さ」や「再発」を防ぎます。
5. 時期に合わせた機器の使い分け
当院では、ケガの経過(ステージ)に合わせて「ES-530」と「アストロン」を使い分けることで、最短での競技・日常生活復帰をサポートします。
ステージ①:受傷直後〜3日目(急性期)
【目的:炎症と腫れの抑制】 この時期は無理に動かさず、**ES-530の「マイクロカレント」**を集中的に使用します。 細胞レベルでの修復を促し、腫れや熱感を最小限に抑えることが、その後の治りを早くする最大のカギです。
ステージ②:3日目〜2週間(亜急性期〜回復期)
【目的:除痛と柔軟性の獲得】 炎症が落ち着いてきたら、**アストロン**の出番です。 痛みを取り除きながら深部の組織を緩め、少しずつ可動域訓練(リハビリ)を開始します。痛くない範囲で動かすことで、靭帯が正しい強さで修復されます。
ステージ③:2週間以降(復帰期)
【目的:再発予防】 引き続きアストロンで関節の硬さを取りつつ、弱ってしまった「腓骨筋(ひこつきん)」などの筋力トレーニングや、バランス感覚を取り戻すリハビリを行います。
「ただの捻挫」と放置しないでください
足関節捻挫は、初期の数日間にどのような治療(物理療法)を行ったかで、治るまでの期間や、将来的な「捻挫癖」のリスクが大きく変わります。
湿布を貼って様子を見るのではなく、「ES-530」や「アストロン」といった専門機器で積極的に細胞を修復させることが早期回復への近道です。 足をひねってしまったら、できるだけ早く当院へご相談ください。
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