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  • 【健康コラム】胸鎖乳突筋の緊張は肩こりを悪化させる?

    肩こりは多くの人が日常的に経験する不快な症状であり、その原因はさまざまです。
    肩こりのきっかけや、悪化させる要因の一つにスマホの使用がありますが、これには「胸鎖乳突筋」という首の筋肉に関わりがあります。近年美容面でも、小顔効果に重要として注目されている胸鎖乳突筋ですが、肩こりやストレートネックなどの慢性症状の改善においても大きなポイントです。

    今回は、胸鎖乳突筋の役割、肩こりとの関係、胸鎖乳突筋のストレッチ方法、そして肩こりやストレートネックの治療について紹介します。

    記事内容
    • 1.胸鎖乳突筋の役割
    • 2.肩こりとの関係
    • 3.胸鎖乳突筋のストレッチ
    • 4.肩こり・ストレートネックの治療
    • 5.肩こりに関するよくある質問

    1.胸鎖乳突筋の役割

    胸鎖乳突筋、左右の鎖骨の中心あたりと耳の後ろの乳様突起を結ぶ筋肉です。この筋肉は私たちの身体に重要な役割を果たします。主な役割について以下に説明します。

    ー首の動きを制御ー

    胸鎖乳突筋は、首の様々な動きを制御する重要な筋肉で、首の前後左右への動きが可能となります。また、頭を支え頭蓋骨を安定させる役割を持っています。

    ー呼吸時の胸郭の安定化ー

    胸鎖乳突筋は、呼吸を補助する筋肉の一つです。

    ー頭につながる大きな筋肉ー

    胸鎖乳突筋は、頭と体を繋ぐ大きな筋肉の1つですので、頭部へ循環する血流をサポートする重要な役割があります。しかし、負担のかかりやすい筋肉ですので、筋肉が固まらないようケアしてあげることが重要です。

    胸鎖乳突筋は、肩周り・頭の症状のトリガーポイント(痛みの原因部位)ととなることが多く、特に頭痛や肩こりはこの筋肉のこりが引き金になりやすいです。

    2.肩こりとの関係

    胸鎖乳突筋と肩こりの関係は重要です。
    以下は胸鎖乳突筋が肩こりにどのように影響を与えるかについてお話しします。

    ー姿勢の問題ー

    胸鎖乳突筋が緊張する一般的な原因の一つは、前かがみの姿勢や頭を前に出す姿勢です。
    頭の重さは体の1割を占めていると言われています。一般的に5キロ程度になりますが、この重い頭を、首が前に出るような不良姿勢で支える場合、胸鎖乳突筋には大きな負担がかかりますし、身体は連動しているので、付随する周りの筋肉にも負荷をかけてしまいます。特にこの姿勢は、肩こりにつながる巻き肩や猫背を誘発しやすい姿勢です。

    ー血液循環の影響ー

    胸鎖乳突筋が緊張することで、その周辺の血液循環にも影響が出ることがあります。上記でお話ししたストレートネックのような症状は、頸椎の中を通る動脈が圧迫され血行不良が生じます。結果として筋肉や組織への酸素供給が減少し、炎症やこりを引き起こす可能性があります。

    したがって、胸鎖乳突筋の緊張を和らげ、正しい姿勢を維持することは、肩こりの予防や軽減に役立ちます。また、肩こりが慢性的な問題となった場合、整骨・鍼灸院での専門家の治療やアドバイスを受けることが重要です。

    3.胸鎖乳突筋のストレッチ

    胸鎖乳突筋の緊張をとるには、定期的なストレッチが有効です。
    首のストレッチは、怪我をしやすいので、必ず専門家による指導によって行うことをお勧めします。

    当院では、治療に合わせて患者さんの体に必要な筋トレ・ストレッチ・トレーニングを担当臨床家が提案します。また、お家でも取り組みやすいようSNSでも発信しているのでぜひお役立てください。

    4.肩こり・ストレートネックの治療

    当院では、【AI姿勢診断+オーダーメイド治療】を行なっています。
    身体の症状は、全身のバランスを維持しようとした結果負担のかかる部位ができてしまうことがほとんどです。また、生活習慣や動作による負荷であったり病気のサインだったりする場合があるので、身体の知識を持つ臨床家による介入を選ぶことが大切になります。

    痛みやこりを取るための患部だけの治療ではなく、要因となる姿勢を見極め、トリガーポイントへの治療と全身のバランスを整える治療・トレーニングにより、根本な症状改善につながります。

    ーAI姿勢診断ー

    「姿勢の歪み」を最新のAI技術で分かりやすく数値化できる姿勢分析システムです。高精度AIを用いて、あなたの身体、あなたの動作の状態を、科学的に計測することが可能です。

    様々な解析メニューからあなたの身体、あなたの動作を余すところなくデータ化します。
    当院では姿勢解析、座位姿勢解析、後足部解析、歩行解析などから診断を行います。

    この分析をすることで、どこが悪いせいでどんな姿勢になっているかがわかります。
    現在の姿勢から、筋肉が硬くなる部位や痛みの原因となる部位、未来の姿勢などを推定し、施術の方針や効果をよりわかりやすく説明することができます。患者様自身にも体の状態を理解してもらいやすくなりました。

    5.肩こりに関するよくある質問

    • A1.肩こりはどのようにして起こるのですか?
      肩こりは、さまざまな要因によって引き起こされます。一般的な原因には、姿勢の悪化、筋肉の疲労、ストレス、過度の肩の使用、デスクワークやコンピュータ作業、スマートフォンの使用、急激な運動、そして筋肉や関節の問題が含まれます。
    • A2.肩こりの症状はどのようなものですか?
      肩こりの症状には、首や肩の痛み、こり、重さ、頭痛、しびれ、筋肉の硬直、肩の可動域の制限などが含まれます。時にはこれらの症状が腕や背中にも広がることがあります。
    • A3.肩こりを自分で治療できますか?
      軽度の肩こりは、自宅でのセルフケアやストレッチ、適切な姿勢の保持によって改善できることがあります。しかし、慢性的な肩こりや重度の症状には専門家の助けが必要です。整骨・鍼灸院、理学療法士、または医師に相談し、適切な治療を受けることが重要です。

    まとめ

    肩こりは胸鎖乳突筋の緊張が一因となることがあり、その緊張を和らげるためにストレッチや専門家の治療が役立ちます。定期的なストレッチや姿勢の改善を心がけ、肩こりから解放され、快適な日常生活を送りましょう🎵

  • 【健康コラム】肩こり頭痛改善 & 呼吸がしやすくなる<肩甲骨ストレッチ>

    肩こりは多くの人にとって日常的な問題であり、様々な要因から引き起こされることがあります。
    このコラムでは、肩こりの要因、関連する症状、肩甲骨ストレッチの方法、そしてそのメリットについて詳しく説明します!

    記事内容
    • 1.肩こりの要因(要因となる筋肉・その状態)
    • 2.肩こりと併発しやすい症状
    • 3.肩甲骨ストレッチとは?
    • 4.肩甲骨ストレッチのメリット

    1.肩こりの要因(要因となる筋肉・その状態)

    肩甲骨は、僧帽筋という背中の大きな筋肉とその内側に絡み合う複数の筋肉によって支えられています。
    そもそも「こり」という症状は、過度な負担がかかった筋肉の血行不良(筋疲労)によって引き起こされるものです。これが悪化すると疲労物質が神経を刺激し、痛みにつながることもあります。
    つまり肩こりは、以下の複数の筋肉の健康不良によって引き起こされます。

    ○僧帽筋

    僧帽筋は肩甲骨周りに広がる筋肉で、肩こりの主要な要因の一つです。長時間の不適切な姿勢、デスクワーク、コンピューター作業などによって僧帽筋が緊張し、こりや不快感が生じます。

    ○菱形筋

    菱形筋も肩こりの原因となる重要な筋肉で、背中と肩の中央部に位置しています。この筋肉が緊張すると、肩こりが悪化します。

    ○三角筋

    三角筋は肩の上部に位置し、肩こりの症状に寄与することがあります。特にストレスや不適切な姿勢によって三角筋が過度に緊張することがあります。

    ○胸部筋肉

    肩こりの要因になるのは、背中の筋肉だけではありません。胸部の筋肉が緊張すると、肩の前部に引っ張りが生じ、肩こりの原因になります。これは特に前かがみの姿勢やデスクワークを行うと顕著です。

    ○首の筋肉

    首の筋肉の緊張も肩こりと関連があります。長時間の首が前に出る姿勢を続けるとそれに応じて周りの筋肉も縮んだり引っ張られてしまいます。

    肩こりの要因は個人によって異なりますが、これらの筋肉の緊張や不適切な姿勢が一般的な要因として挙げられます。筋肉のストレッチや適切な姿勢の維持が肩こりの予防や緩和に役立ちます。

    2.肩こりと併発しやすい症状

    肩こりは他の症状と併発することがあり、以下に肩こりと一緒に起こりやすい症状をいくつか示します。

    ー頭痛ー

    肩こりが進行すると、首や肩の筋肉の緊張が頭部に広がり、頭痛を引き起こすことがあります。特に、頭部と首の筋肉が相互に関連しているため、肩こりと頭痛は密接に関連しています。緊張性頭痛と呼ばれるものがこれに該当し、頭部の緊張・血行不良によって引き起こされる頭痛です。

    ー首のこりー

    肩こりの原因となる姿勢動作には、首も密接に関わりがあります。筋肉は全身でうまくバランスを取っているため、ある部位の姿勢が崩れるとそれに伴って他の部位も変化します。例えば、巻き肩姿勢は、背骨が曲がりやすく、顔が前に出る姿勢になりやすいです。(猫背・ストレートネック)

    ー腕や手のしびれー

    肩こりが進行すると、神経組織に圧力がかかることがあり、腕や手のしびれやチクチク感が生じることがあります。これは、神経の正常な機能を妨げる可能性がありますのですぐに受診することが大切です。

    ー不眠症ー

    進行したこりや痛みは、睡眠の質に影響を与えることも少なくありません。

    これらの症状は個人によって異なる場合があり、肩こりの程度や原因によっても異なります。肩こりが慢性的である場合、医療専門家の診断と治療が必要な場合があります。適切なケアやストレッチ、姿勢の改善などは、肩こりと関連する症状の軽減に役立つことがあります。

    3.肩甲骨ストレッチとは?

    肩甲骨ストレッチは、肩こりや肩関節周りの筋肉の緊張を和らげ、肩の動きを改善するためのエクササイズです。肩甲骨は肩関節の安定性を保ちながら、その運動と力の発揮に役割を果たしています。また、肩甲骨には17個の筋肉が付着しており、その柔軟性をサポートしています。
    肩甲骨を動かすストレッチを行うことで、その周りの複数の筋肉の柔軟性が高まり、血流改善し、肩こりだけでなく、頭痛や首こりなども改善へ導きます。

    当院は治療後、患者さんの身体に適したトレーニングやストレッチをお伝えしています。
    患者さんがお家でも取り組みやすいようSNSでも発信していますので、ぜひご活用ください!国家資格を保持する臨床家による解説なので安心して行えます。

    ↓メディカルジャパンの肩甲骨ストレッチ↓

    毎日のルーティンに取り入れることで、肩の柔軟性を向上させ、姿勢を改善し、肩こりを改善・予防を目指しましょう!

    4.肩甲骨ストレッチのメリット

    肩甲骨ストレッチにはさまざまなメリットがあります。

    ①症状の改善

    肩こり・頭痛・首こりなどの慢性症状の改善・予防に効果的です。

    ②呼吸の改善

    肩甲骨周りの柔軟性が上がると胸の筋肉もしっかり伸び、胸郭が拡張されます。これにより、呼吸が楽になり、深い呼吸ができるようになります。良い呼吸はリラクゼーション効果をもたらし、ストレスの軽減にも役立ちます。

    ③体温上昇

    ストレッチ運動は体温を上昇させます。筋肉が伸びる過程で、血液の循環が促進され、体温が上昇します。これにより、筋肉が柔軟になり、怪我のリスクが低減します。また、温かい体温は筋肉や関節の柔軟性を高め、運動や日常生活の活動において有益です。

    これらのメリットに加えて、肩甲骨ストレッチは姿勢の改善、肩の可動域の拡大、ストレスの軽減、肩関節の安定性の向上などにも寄与します。日常的なストレッチ運動として肩甲骨ストレッチを取り入れることで、肩の健康を維持し、肩こりの予防や軽減に役立つでしょう。

    5.まとめ

    肩こりは多くの人にとって日常的な問題であり、主要な要因は僧帽筋、菱形筋、三角筋などの筋肉の緊張と不適切な姿勢です。肩甲骨ストレッチを行うことで、肩こりと併発しやすい様々な症状の改善のほか、体温上昇や呼吸の改善などメリットが豊富にありますので、ぜひ実践してみてください🎵

  • 【健康コラム】即効性抜群!体温をあげる肩甲骨回し体操

    “体が冷えやすい”
    “夜は手足が冷えて眠れない”
    “寒さで集中できない”
    …などのお悩みを抱えている方へ

    冷えは“万病の元”と言われるほど健康面において気をつけておきたいポイントですよね。
    女性は特に低体温症や冷え性に悩む方が多いかと思います。
    今回は、体温の仕組みと低体温症を引き起こす生活習慣についてお話しし、いつでもどこでもできる即効性のある体温を上げるための体操を紹介します♪

    記事内容
    • 1.体温を作る仕組み
    • 2.チェック!低体温を引き起こす生活習慣
    • 3.体温を上げるための体操
    • 4.肩甲骨を動かすと身体が温まる理由
    • 5.体質改善治療

    1.体温を作る仕組み

    体温は生命維持活動において柱となる部分です。実際に私たちの身体の中では、“代謝活動”と呼ばれるエネルギー産生が様々な形で行われています。

    例えば、
    ・食物の消化
    ・栄養素の吸収
    ・細胞のエネルギー産生
    ・血液循環など
    また、筋肉収縮(運動や活動を通じて筋肉が収縮する)により体温を上昇させます。

    ー熱産生と熱放散で保たれているー

    私たちの身体は、常に平熱(36〜37度)を保つために熱産生と熱放散を行っています。
    熱産生とは、“代謝活動”と呼ばれるエネルギー産生によって体温をあげることを指し、熱放散は汗をかくことによって体内の熱を下げることを指します。

    体温維持にはこの2つの機能が正常に働いている必要があり、それを行っている体内活動は以下のようなものがあります。

    ◯外部環境によって調節
    寒い時は代謝活動が活発になったり、筋肉を震えさせることで熱を作り出します。暑い時は代謝活動を低下させ汗をかいて身体を冷やそうとします。このように外部環境に合わせて体温を調節します。

    ◯自律神経の調節
    交感神経と副交感神経は体温の調節に影響を与えます。交感神経の活動が増加すると、心拍数や代謝が増加し、体温も上昇します。

    ◯褐色脂肪組織
    褐色脂肪組織は体温上昇に寄与する組織の一つです。食物からのエネルギーを直接熱に変換し、体温の調節を助けます。

    これらの要素が複雑に絡み合い、体温を適切に維持しています。体温の調節は生命維持にとって極めて重要であり、「体温調節中枢」と呼ばれる視床下部や下垂体、甲状腺などの器官が中枢的な役割を果たしています。

    2.チェック!低体温を引き起こす生活習慣

    低体温を引き起こす可能性のある生活習慣について、ご自身の生活習慣と比較してみましょう!

    ◻︎食事のタイミングや栄養バランスが不規則である
    ◻︎タンパク質が取れていない
    ◻︎栄養バランスは意識していない
    ◻︎冷たい食べ物が好き
    ◻︎食事は冷えたものが多い
    ◻︎運動はしない
    ◻︎精神的不安や緊張する場面が多い
    ◻︎睡眠は6時間以内
    ◻︎年中薄着
    ◻︎入浴はせず、シャワーのみ
    ◻︎靴下を履かない

    これらは冷え性を引き起こす代表的な生活習慣です。
    生活習慣は、その言葉の通り“生活行動の選択”として思考的にも習慣化してしまいますので、意識的にいつもと違う選択をしなければルーティンにのっとって同じ行動をしてしまいます。また同時に、体内活動も生活習慣に影響されて習慣化されます。例えば体温を上げやすい生活をしている方は、体内も体温を高くキープする力がありますが、常に冷えやすい生活をしている方は体温をあげる機能が低く、体質改善にそれなりの時間がかかります。

    常に習慣化されていることを認識し生活を変化させていくことが重要です。

    3.体温を上げるための体操

    当院の国家資格保持臨床家による体操です。
    この体操は、肩こりや頭痛に悩む方にもおすすめですし、体温を上げるためにも効果的です。

    この体操が体温をあげる理由について、次に解説します。

    4.肩甲骨を動かすと身体が温まる理由

    肩甲骨を動かすことで身体が温まる理由はいくつかあります。
    以下に、肩甲骨を動かすと体が温まる主な理由を挙げてみましょう。

    1)血行促進

    肩甲骨を動かすことで、周囲の筋肉に血液がより効果的に供給されます。良好な血行は体温を上昇させるとともに、酸素や栄養の供給も向上させます。

    2)筋肉ほぐし

    肩甲骨周りの筋肉を動かすことで、コリや緊張が緩和されます。これにより、筋肉が柔軟性を取り戻し、血行が改善されることが期待されます。

    3)エネルギーの生成

    褐色脂肪細胞が活性化します。脇や背中にある褐色脂肪細胞は脂肪を燃焼してくれます。また、肩甲骨を動かす動作自体が、一定のエネルギーを使いますので代謝を促進し、体温の上昇に寄与します。

    4)新陳代謝の活性化

    適度な運動によって新陳代謝が活性化されます。新陳代謝の増加は体温の上昇につながり、体の各部位で生じる化学反応が加速します。

    5)筋温度の上昇

    運動により筋肉が収縮・拡張することで、筋温度が上昇します。温かい筋肉は血流がより活発になり、これが体温の上昇に寄与します。
    体温が1℃上昇すると基礎代謝が12%上昇すると言われております。

    この体操を行うことで、肩周りの筋肉がほぐれ、血行が促進されるため、体温が上昇しやすくなります。
    特に寒冷な環境や座りっぱなしの長時間の作業後に行うと、リフレッシュ効果も期待できます。
    簡単にできる方法ですので冷えを感じた時やお出かけ前に実践してみましょう。

    5.体質改善治療

    基礎疾患があった上での冷えは、疾患への治療が優先されます。

    冷え性は、生活習慣病の側面があるため、生活習慣を改善することで、ある程度の予防・改善をすることが可能です。

    基本的に⻄洋医学では病気とみなされず、自律神経失調症、症状によっては手指が白くなるレイノー病と見なされますが、東洋医学では未病、病気のサイン、重大な病気の誘因になると考え、体質や性別、症状により以下のような漢方が処方されます。

    桂枝加朮附湯(ケイシカジュツブトウ)
    加味逍遙散(カミショウヨウサン)
    桂枝茯苓丸(ケイシブクリョウガン)
    当帰四逆加呉茱萸生姜湯(トウキシギャクカゴシュユショウキョウトウ)
    補中益気湯(ホチュウエッキトウ)
    桃核承気湯(トウカクジョウキトウ)
    五積散(ゴシャクサン)
    大建中湯(ダイケンチュウトウ)

    ⻄洋、東洋に共通して求められることは、ストレス環境などを改善し、自律神経バランスを整え、適度に体を動かすことです。

    当院の治療では、以下のようなプログラムがあります。

    ①アロマオイルマッサージ

    アロマセラピーは、香りを使ってリラックスや気分の改善を促進する方法です。特定のアロマオイルが血行促進や体温調整に寄与するとされ、冷え性対策に利用されることがあります。

    ②カイロプラクティックや鍼灸療法

    カイロプラクティックや鍼灸療法も体質改善に役立ちます。当院では、高い知識技術を持った資格保持臨床家が複数の治療方法を組み合わせ行います。患者さんの生活と症状をしっかりカウンセリングした上で、AIと国家資格者による姿勢診断により、一人一人のお身体に最適なオーダーメイドの治療プログラムを提案します。同じ腰痛でご来院された方でも治療内容は異なります。現在の症状の改善と、症状の原因を見極め再発防止のために必要な適正な治療を心を込めてご提供します。

  • 【健康コラム】入浴は最高の薬!?お風呂で得られる健康

    お風呂は、私たちの日常生活においてリラックスやリフレッシュの場として重要な役割を果たしています。しかしその利益は、単に心地よい時間を過ごすだけでなく、健康にも大いに貢献していることをご存知でしょうか?
    このコラムでは、入浴が持つ驚くべき健康効果について詳しく探求していきます!

    記事内容
    • 1.入浴と健康の関係性
    • 2.血流促進の重要性
    • 3.お風呂がもたらすリラクゼーション効果
    • 4.慢性症状への効果:肩こりと腰痛
    • 5.入浴のタイミングと注意点
    • 6.まとめ

    1.入浴と健康の関係性

    ①お風呂文化

    入浴は、古くから文化や習慣としてさまざまな地域で行われてきました。日本のお風呂文化は6世紀ごろ中国から伝わり、江戸時代ごろ銭湯が普及しました。水が豊富で夏と冬の寒暖差がある日本では、入浴が長く愛されています。

    ②入浴の健康効果

    入浴はただ身体を清潔に保つだけでなく、健康面でも多くのメリットがあるからです。以下に、入浴の主な健康効果をいくつかご紹介します。

    ・血行促進
    お湯の温熱効果により、血管が拡張し血流が増加します。これにより、体内の酸素や栄養素が組織に運ばれ、老廃物が排出、体内の健康状態がUPします。

    ・筋肉の緩和
    温かいお湯に浸かることで、筋肉が緩和されるため、筋肉痛の緩和や筋肉の柔軟性向上に寄与します。また、関節の可動域を改善する助けにもなります。

    ・睡眠の改善
    入浴は就寝前に行うことで、体温が上昇し、その後に急激に下がることが知られています。この体温変化が、睡眠の質を向上させる一因とされています。

    ・呼吸器の改善
    蒸気の発生するお湯に浸かることで、鼻やのどの粘膜が潤い、呼吸が楽になることがあります。特に風邪やアレルギーの症状を和らげる助けになることがあります。

    ・皮膚の保湿と浄化
    温かいお湯に浸かることで、皮膚の毛穴が開き、汚れや余分な皮脂が取り除かれやすくなります。また、適切な入浴剤を使用することで、皮膚を保湿し健康的な状態を保つ助けにもなります。

    ・血圧の調整
    適切な温度のお湯に浸かることで、一時的に血圧が下がることがあります。ただし、高血圧の人は医師の指導に従って入浴することが重要です。

    ・リラクゼーションとストレス軽減
    お湯に浸かることで、筋肉の緊張がほぐれ、心地よいリラックス状態に導かれます。また、温かいお湯に浸かることで心身の疲労やストレスが軽減されることがあります。

    2.血流促進の重要性

    血流促進は、健康の基盤です。
    以下にその重要性を詳しく説明します。

    ー酸素と栄養素の供給ー
    血液は酸素や栄養素を体内の細胞に運ぶ役割を担っています。血流が良好な状態であれば、酸素や栄養素が効率的に体内の各部位に届けられるため、細胞は正常に機能し、健康を維持できます。

    ー老廃物の排除ー
    血流は老廃物や有害物質を体外に排出する際の重要な経路です。良好な血流が確保されていれば、不要な物質が体内に滞留せず、体の中で毒素が蓄積することを防ぎます。

    ー免疫機能の向上ー
    血流は免疫細胞や免疫システムの活性化にも関与しています。免疫細胞は病原体や異常細胞を検出して攻撃する役割を果たすため、血流促進によってこれらの細胞が迅速かつ適切に行動できる状態が維持されます。

    ー傷の治癒ー
    血流が十分であると、体内の傷や損傷部位に必要な栄養素や免疫細胞が素早く運ばれます。これにより、組織の修復や傷の治癒が迅速に行われることがあります。

    ー温度調節ー
    血流は体温を調節する重要な要素です。適切な血流によって体内の熱が均等に分布され、体温が適切に維持されます。体温調節は身体の機能を正常に働かせるために必要不可欠です。

    ー心臓と血管の健康ー
    血流促進は心臓や血管の健康にも影響を及ぼします。心臓は酸素や栄養素を全身に送り出すポンプのような働きをしており、血流の円滑な流れが心臓と血管の負担を軽減し、健康的な状態を維持します。

    これらの理由から、血流促進は全身の健康を支える重要な要素であると言えます。適切な運動や温熱療法(入浴やサウナなど)を通じて血流を促進することは、健康維持や疾病予防において重要な役割を果たすのです。

    3.お風呂がもたらすリラクゼーション効果

    入浴は身体だけでなく、心にも大きな影響を及ぼします。温かいお湯に浸かることで筋肉が緩和され、神経系がリラックスモードに切り替わります。これによりストレスホルモンの分泌が抑制され、心地よいリラックス感が得られます。

    ストレスとは、精神的要因のものだけでなく、身体的疲労もその一つです。
    また、そのストレスは精神的影響だけでなく健康状態へも大きく影響します。

    例えば、過度の疲労が蓄積されたまま忙しい状態を継続してしまうと体は緊張状態が続き痛みが出たり、ストレスホルモンの過剰分泌によってイライラ・肌荒れ・不眠症などの症状が起こります。

    意識的にからだと心をリラックスさせる時間を取ることで、身体の修復を行い、また元気に生活することができます。

    4.慢性症状への効果:肩こりと腰痛

    肩こりや腰痛などの慢性的な症状は、現代社会の忙しい生活スタイルからくるものとして広く知られています。入浴はこれらの症状の緩和にも効果的です。

    コリの症状は血行不良も大きな要因の一つです。温かいお湯に浸かることで、筋肉が緩和され血流が良くなるため、痛みやこりを軽減する効果が期待できます。

    デスクワークのように長時間同じ姿勢でいるお仕事の方は継続して行うことでより効果を感じられます。

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    5.入浴のタイミングと注意点

    就寝前の入浴は体温の上昇とそれに続く体温の下降により、質の高い睡眠を促進する助けになりますのでおすすめです。
    ただし、入浴前のアルコールや長時間の入浴、極端な温度のお湯、入浴後の激しい運動には注意が必要です。

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    6. まとめ

    入浴は単なる身体の清潔さを保つ手段に留まらず、健康にも多くの利益をもたらす素晴らしい習慣です。血流促進やリラクゼーション効果、慢性症状の緩和など、その効果は多岐にわたります。適切な方法とタイミングで入浴を取り入れることで、健康的な生活をサポートすることができるでしょう。

  • 【健康コラム】姿勢改善するには〇〇のトレーニングと〇〇のケアが必須!

    デジタル化が進む現代社会では、多くの人々がデスクワークに従事しています。また移動時間や自宅でもスマホに触れる時間はかなり多くなっています。これにより、猫背や姿勢の悪化が増加しています。本コラムでは、姿勢改善に欠かせない2つのトレーニングとケアについて解説します。

    記事内容
    • 1.悪い姿勢とは?
    • 2.〇〇トレーニングの姿勢改善に対するメリット!
    • 3.〇〇のケアと姿勢改善の関係!?
    • 4.自分の姿勢を評価するには?
    • 5.まとめ

    1.悪い姿勢の具体例とその影響

    悪い姿勢は、現代の多くの人々が抱える問題であり、特にデスクワークやスマートフォンの使用が増えたことで、その影響がより顕著になっています。数百年後にはデジタル化が進む未来に人間の体が変化することも想定されています。

    ー悪い姿勢の具体例ー

    ①猫背
    背中が丸まって前かがみになる状態で、肩が前に出てしまう姿勢です。
    ②前傾姿勢
    骨盤が前に傾いている状態で、腰が強く反ります。
    ③フラットバック
    背中が平らになり、自然な腰の曲線が失われた状態です。
    ④顎の突き出し
    頭部が前方に突き出ている姿勢で、首の負担が増えます。
    ⑤X脚
    膝が内側に曲がっている状態で、足首と膝に負担がかかります。
    ⑥ まき肩
    肩甲骨が外側に広がり、胸が狭くなり、肩が前方に巻き込まれた姿勢のことで、胸郭の可動範囲が制限されることがある。
    ⑦ O脚
    膝が内側に曲がって足首と膝が近づく姿勢で、脚の内側に負担がかかり、歩行や姿勢に不安定さをもたらす。
    ⑧ ストレートネック
    首の自然な前屈曲が失われ、頚椎がまっすぐになる状態で、頭部が前方に突き出すことがある。

    ー悪い姿勢が与える身体への影響ー

    姿勢状態によって出てくる症状は異なりますが、一般的に多い症状を解説します。

    ○コリ・痛み
    悪い姿勢は筋肉や関節に余分な負担をかけるため、肩こり、腰痛、頭痛などの不快感が生じることがあります。負担をかける姿勢動作が習慣化してしまうと、症状の悪化やその他の症状を併発する場合も。

    ○頭痛
    上半身の姿勢悪化、特に肩・首周りに負荷がかかると脳への血流が低下し頭痛を起こす場合があります。

    ○呼吸障害
    前かがみの姿勢は呼吸を妨げることがあり、胸や肺に適切な空間を与えず、呼吸が浅くなることがあります。

    ○自信と姿勢の相関:姿勢が悪いと自信を喪失することがあり、社交的な場面での振る舞いに影響を与えることがあります。

    ○内臓の圧迫
    姿勢の悪さにより内臓が圧迫され、胃酸の逆流や消化不良といった問題が発生することがあります。

    ○肥満
    体を支えるバランスが崩れると血流障害が起こります。同時に内臓機能の低下・リンパの流れが悪くなり代謝が悪く太りやすくなることがあります。

    これらの影響は、日常生活にさまざまな不都合をもたらすばかりでなく、長期的な健康にも悪影響を及ぼす可能性があります。

    2.〇〇トレーニングの姿勢改善におけるメリット

    この答えは「背中」です!
    背中(肩甲骨周り〜骨盤上)のトレーニングを行うことで、胸・肩周りの姿勢改善に大きくつながります。特に肩こり・猫背や呼吸の浅さに悩む方にオススメです。

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    ○姿勢改善の基本○

    姿勢改善の基本として「姿勢を意識する」ことは重要ですが、体の習慣を変化させ、無意識で行っている筋肉の使い方を変えることは容易なことではありません。急に頑張ってしまうと疲れやすくなり、筋肉を常に緊張させ筋肉痛を起こすこともあります。

    大切なのは、自身の姿勢の特徴を知り、「伸ばす筋肉(柔軟性を高める)」と「縮める筋肉(筋力を高める)」を見つけることが重要です。そしてトレーニングで筋肉の使い方を知り筋肉を育て、はじめて普段の生活姿勢において意識的に取り入れやすくなります。
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    【僧帽筋トレーニングの方法】


    【背中トレ】クリニカルパス|エンジェル@メディカルジャパン

    当院では実際に行っている施術や臨床家の知識、ホームワークをYouTubeにて公開しています。

    3.〇〇のケアと姿勢改善の関係

    皆さんは「メカノレセプター」をご存知でしょうか?
    メカノレセプターとは、生物の身体に存在する特殊な細胞や神経終末であり、外部からの力や圧力、振動、摩擦などの物理的な刺激に感受性を持っています。これらは、感覚器官として機能し、触覚、聴覚、平衡感覚などの感覚情報を感じ取る役割を果たしています。

    私たちの姿勢におけるメカノレセプターは「足裏」にあります!

    これらの足裏センサーが、歩行時の安定性や平衡感覚を維持するのに重要な役割を果たしています。これにより、私たちは地面の状態を感知し、適切に歩行し、体勢を保つことができます。また、足裏の感覚情報は、脳と神経系に送られ、触覚として意識されることで、足の健康状態にも影響を及ぼす可能性があります。

    ーメカノレセプターを正常に働かせつためには?ー
    足裏の健康状態によっては、体を支える筋力への指示が上手くできなくなってしまうことがあります。例えば、以下のような場合です。

    ①魚の目
    ②巻き爪
    ③足裏の皮膚の硬化

    このような場合は治療が必要です。特に痛みのある場合は痛みをかばって生活してしまうため関節の痛みなどが併発することがありますので早急に行いましょう。

    当院でも上記の治療を行なっています。
    ホームケアとしては就寝時に足裏の保湿と軽いマッサージもオススメです。

    4.自分の姿勢を評価するには?

    正確な姿勢評価には知識が必要です。下記に三つの方法を解説していきます。

    ①治療院で専門家に評価してもらう(正確性★★★☆)
    ほとんどの臨床家は治療技術や解剖学、豊富な経験を持ち合わせています。受診前に院の口コミやHPを確認しましょう。信頼できる院を見つけ自分の体を良く知り状態に合う提案をしてくれる臨床家との出会いが大切です。

    ②AI姿勢診断(正確性★★★☆)
    近年では専用ソフトで撮影しAIが姿勢評価、今の状態のみならず今後発生する可能性のある症状やそれに対する予防策、現在行って欲しいトレーニングを提示してくれます。
    当院でもモーションキャプチャーというAI姿勢診断を実施しています。

    ③撮影・鏡を使う(正確性★☆☆☆)
    ご自身で姿勢評価をする場合は、撮影がお勧めです。より詳しい状態まで評価することはできませんが、体の側面を見たときの「耳・肩・骨盤・足くるぶし」の4点が真っ直ぐになる位置が基本姿勢になりますので確認してみましょう。

    下記の動画を参考にしてみてください。

    【姿勢】国家資格者が教える!正しい立ち方

    5.まとめ

    姿勢改善は健康的な生活を送る上で重要な要素です。背中のトレーニングと足裏のケアは、姿勢改善に不可欠な要素であり、腰痛や肩こりの軽減、身体のバランスの調整に効果的です。日常生活で意識的に取り組むことで、健康な姿勢を手に入れ、快適な生活を送ることができるでしょう。