スタッフブログ – 立川No.1実績|選ばれる整体・鍼灸院|メディカルジャパン立川 - Page 5
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  • 血中酸素飽和度(SpO₂)と鍼灸治療の関係|呼吸機能を整え、疲労を軽減するケア

    血中酸素飽和度(SpO₂)について

    「SpO₂(エス・ピー・オーツー)」とは、血液の中にどれくらい酸素が含まれているかを示す数値のことです。指先に小さなセンサー(パルスオキシメーター)をつけるだけで、痛みもなく簡単に測定できます。

    正常な数値の目安

    • 健康な方は 96〜99% が目安です。
    • 95%を下回ると、酸素が少なくなっている可能性があり注意が必要です。
    • 90%以下になると、体に十分な酸素が行きわたっていない危険な状態です。

    なぜSpO₂が大切なのか

    体は酸素を使ってエネルギーを作り出しています。酸素が不足すると、息苦しさ・だるさ・集中力の低下などが起こり、重い場合は命に関わることもあります。つまり、SpO₂は「体のエネルギー状態」を知る大切な指標なのです。

    このような方は定期的な測定がおすすめ

    • 慢性の呼吸器の病気(ぜんそく・COPD・肺疾患など)がある方
    • 心臓の病気がある方
    • 新型コロナや肺炎などで呼吸の症状がある方
    • 高齢の方や、日常的に息切れ・倦怠感がある方

    鍼灸による呼吸機能へのアプローチ

    当院では、血中酸素飽和度(SpO₂)の低下や慢性的な疲労・息苦しさを感じる方に対して、呼吸器系を整える鍼灸治療を行っています。

    特に、洞不全症候群(脈拍が遅くなる疾患)慢性疲労のある方では、全身の酸素循環が低下しやすく、だるさや息切れを感じやすくなります。鍼によって胸郭や横隔膜まわりの緊張をゆるめ、自律神経のバランスを整えることで、呼吸機能が高まり、呼吸がしやすくなります。

    血中酸素濃度が上がることで、身体のエネルギー代謝が改善し、疲労感が残りにくい体づくりが期待できます。

    SpO₂は、健康管理の「見えないサイン」を教えてくれる重要な指標です。慢性的な息苦しさや疲労感がある場合、酸素循環の低下が隠れていることもあります。鍼灸で呼吸の通りを整えることで、体全体の酸素バランスが改善し、日常生活の快適さが向上します。

    定期的なSpO₂チェックと、体の内側から整えるケアで、より健やかな毎日を過ごしましょう。

  • 足三里への鍼灸治療の効果

    足三里への鍼灸治療の効果

    足三里(あしさんり、ST36)は、脛の外側、膝の少し下にある有名な経穴で、古典から現代に至るまで鍼灸臨床で最も多用されるツボの一つです。効果は伝統的な東洋医学的観点と、現代医学的研究の両方から説明できます。

    東洋医学的な効果

    東洋医学では、足三里は「脾胃の要穴」とされ、全身の気血を養い、体力を高める重要なツボと考えられています。

    • 脾胃を整える:消化不良、胃のもたれ、下痢、便秘、食欲不振などに用いられる。
    • 気血を補う:全身の疲労感、倦怠感、虚弱体質の改善。
    • 正気を高める:免疫力を強化し、風邪予防や体力増進に。
    • 下肢の不調改善:膝痛、下肢のしびれやむくみ、筋肉疲労。
    • 精神安定:ストレスや不眠、情緒不安定にも応用。

    現代医学的な研究

    足三里への鍼灸刺激については多くの研究が行われており、その生理学的な作用も明らかになっています。

    • 自律神経系への作用:心拍変動や血圧の安定化に寄与し、ストレス応答を緩和する。
    • 消化器機能改善:胃腸運動を調整し、胃酸分泌や胃排出能を改善する作用がある。
    • 免疫系の活性化:白血球数の増加、NK細胞活性上昇など免疫機能強化の報告。
    • 鎮痛作用:エンドルフィンなどの内因性オピオイド放出を促し、痛みの緩和に働く。
    • 抗炎症作用:サイトカイン(炎症性物質)のバランスを整える作用。

    臨床でよく使われる症例

    足三里は幅広い症状に対して使用されます。特に以下のような疾患や不調で有効とされています。

    • 胃炎・胃潰瘍・逆流性食道炎などの胃腸疾患
    • 便秘・下痢・過敏性腸症候群
    • 全身倦怠・慢性疲労・虚弱体質の改善
    • 膝痛・坐骨神経痛・足の疲れ
    • 高血圧・動悸・自律神経失調症
    • 風邪の予防や免疫力低下の改善

    まとめ

    足三里は「消化器の要穴」であると同時に、「強壮・免疫調整のツボ」として古来から非常に重視されてきました。現代医学的な研究でも、その効果が科学的に裏付けられています。胃腸の不調、疲労、免疫低下など、心身のバランスを整えたい方におすすめのツボです。

  • レッドコードによるリハビリと運動療法|体幹・バランスを整えるノルウェー発のメソッド

    レッドコードとは

    ノルウェー発祥の赤いスリング(吊り紐)システムです。天井やフレームに吊るした赤いコードに手足や体幹を乗せ、自重を一部免荷(体重を減らす)して運動できます。不安定な状態をあえて作ることで、姿勢保持筋(インナーマッスル)や神経‐筋の協調性を刺激するのが特徴です。

    リハビリでの目的

    レッドコードは、さまざまなリハビリ目的に合わせて安全に運動できるよう設計されています。

    • 関節や筋肉の負担を減らし、安全に運動が可能
    • 体幹・姿勢制御の改善
    • 神経‐筋協調性の向上
    • 筋力低下の回復

    適応疾患

    レッドコードは整形外科・リハビリ領域で幅広く利用されています。

    • 肩関節障害(五十肩、腱板損傷後、術後のリハビリ)
    • 腰痛・体幹不安定性(慢性腰痛症、脊椎術後)
    • 股関節・膝関節術後(人工関節置換術後、靭帯損傷後)
    • スポーツ障害(膝前十字靭帯再建後、肩インピンジメントなど)

    体重を一部免荷できるため、痛みのある時期からでも可動域訓練や安定化練習を行うことができます。

    神経疾患への応用

    レッドコードは、脳神経疾患のリハビリにも活用されています。

    • 脳卒中後(片麻痺)の歩行練習・体幹バランス練習
    • パーキンソン病などバランス障害を伴う疾患
    • 脊髄損傷・末梢神経障害による下肢機能低下

    不安定な環境でトレーニングを行うことで、姿勢保持筋やバランス能力を効率的に刺激できます。

    高齢者・介護予防への活用

    高齢者の転倒予防やフレイル予防にも効果的です。

    • 転倒予防訓練(下肢筋力+バランス能力の向上)
    • フレイル予防(安全に筋力・持久力を高めるトレーニング)

    レッドコードは、身体の状態や目的に合わせて強度や支えを調整できる万能な運動療法ツールです。関節に負担をかけず、体幹の安定やバランス能力を引き出すトレーニングとして、リハビリ・スポーツ・介護予防など幅広い分野で活用されています。

  • 冷え・血流不足のケアに「お灸」という選択を。

    不妊治療をサポートする「お灸」の力

    妊娠を望んでいるのに、なかなか結果が出ない…。その背景には「冷え」や「血流不足」が関係している場合があります。お灸は身体を内側からやさしく温め、子宮や卵巣への血流を促すことで妊娠しやすい身体づくりをサポートします。

    お灸で期待できる効果

    お灸の温熱刺激は、血行促進・自律神経の調整・ホルモンバランスの改善・リラックス効果など、心身の両面に働きかけます。東洋医学では「冷え」は巡りを妨げる原因とされており、お灸はこの「巡り」を整える代表的なケア方法です。

    妊活におすすめのツボ

    三陰交(さんいんこう)
    足首の内くるぶしの上にあるツボで、婦人科系の不調・冷え・月経不順などに効果が期待されます。

    関元(かんげん)
    おへその下にあるツボで、子宮・卵巣の働きを高め、妊娠力をサポートするといわれています。

    西洋医学との併用も可能

    お灸は体外受精(IVF)や人工授精などの西洋医学的な不妊治療と併用することができます。海外の研究では「お灸や鍼灸を取り入れることで妊娠率が向上した」という報告もあり、自然治癒力を高める補助的アプローチとして注目されています。

    妊活中の心と体を整えるやさしいケア

    不妊治療の期間は、身体的にも精神的にも負担がかかりやすいものです。お灸はそんな時期に「ほっとひと息つける温かさ」で、心と体のバランスを整えてくれます。冷えや疲れが気になる方、ストレスで体調が乱れやすい方、病院の治療と併用したい方におすすめです。

    まとめ

    お灸は、妊娠をサポートするやさしい自然療法です。体を温め、心をゆるめることで、妊活を前向きに続ける力をくれます。「冷えを感じる」「妊活をもっと整えたい」と感じたら、ぜひ一度、お灸の温もりを体験してみてください。

  • 冷えた季節に肩こりが増えるワケと整体・鍼灸でできること

    季節が秋から冬に移り変わる頃、肩こりがひどくなったと感じる方が多くなります。
    実は、気温の低下や寒暖差の大きい時期は、体にとって大きなストレスとなり、
    血行不良や筋肉の緊張を引き起こすため、肩こりを悪化させやすいのです。

    特に10月〜12月は、朝晩の冷え込みと日中との温度差が大きく、
    体温調節を担う自律神経が乱れやすくなります。
    その結果、血流が悪くなり、首や肩周辺の筋肉が固まりやすい状態に。

    さらに、寒くなると自然と肩をすくめる姿勢になり、
    肩や背中の筋肉を無意識に緊張させてしまうことも肩こりの大きな原因になります。

    1. 肩こりとは?

    「肩こり」とは、首から肩・背中にかけての筋肉がこわばり、重だるさや痛みを感じる状態を指します。
    多くの場合、筋肉の緊張や血行不良が関係しています。

    肩こりは大きく分けて、以下の2つに分類されます。

    ● 一次性肩こり(筋緊張性肩こり)

    長時間の同じ姿勢やストレス、冷え、運動不足などにより筋肉が硬くなって起こるタイプ。
    パソコン・スマホの使用時間が長い現代人に最も多く見られます。

    ● 二次性肩こり

    頚椎症や血圧の異常、眼精疲労、歯の噛み合わせ、内臓疾患など、
    別の病気や身体的問題が原因で起こる肩こりです。
    痛みやしびれが強い場合は、整形外科での検査も必要です。

    2. 気温が下がる時期に肩こりが起こりやすい原因・誘因

    ① 冷えによる血行不良

    寒くなると血管が収縮し、筋肉への血流が減少します。
    血流が悪くなると、酸素や栄養が行き届かず、筋肉内に老廃物がたまり、
    肩の重だるさや痛みが強くなります。

    ② 寒暖差による自律神経の乱れ

    寒暖差が大きい季節は、体が体温を保つために交感神経が優位になりがちです。
    この状態が続くと、筋肉が常に緊張したままになり、肩こりや頭痛を悪化させます。

    ③ 姿勢の乱れ・防寒姿勢

    寒いときは自然と背中を丸めて肩をすくめる姿勢になります。
    この「寒さに耐える姿勢」が筋肉の収縮を招き、首から肩にかけての血流を妨げます。

    ④ 運動不足

    気温が下がると外出や運動量が減り、筋肉が硬くなりやすくなります。
    筋肉が動かないことで代謝が落ち、結果的に慢性的なこりや冷えへとつながります。

    3. 整体・鍼灸でのアプローチ

    🔹整体のアプローチ

    整体では、骨格や筋肉のバランスを整え、姿勢を改善することで、
    肩こりの根本原因にアプローチします。

    ・猫背・巻き肩の改善による姿勢矯正

    ・肩甲骨や首周辺の可動域アップ

    ・筋膜リリース・ストレッチで筋肉の柔軟性を回復

    ・骨盤・背骨の歪みを整えて血流を促進

    痛みを一時的に和らげるだけでなく、
    「肩こりが起こりにくい体」へ導くのが整体の大きな目的です。

    🔹鍼灸のアプローチ

    鍼灸では、ツボ(経穴)を刺激して血流を改善し、自律神経を整えることを目的とします。

    ・鍼で硬くなった筋肉を直接ゆるめる

    ・灸で温め、冷えによる血行不良を解消

    ・自律神経のバランスを整え、緊張状態をリセット

    代表的なツボには、
    「肩井(けんせい)」「風池(ふうち)」「天柱(てんちゅう)」などがあり、
    これらを刺激することで肩や首の血流が改善し、温かさと軽さを感じる方が多くいらっしゃいます。

    4. セルフケア・日常習慣でできる予防・改善法

    整体や鍼灸の施術と併せて、日常の小さな工夫が肩こり予防に大きく役立ちます。

    ✅ 温める習慣をつける

    ・首元を冷やさないようにストール・ネックウォーマーを活用

    ・就寝前にゆっくり入浴して体を芯から温める

    ・ホットタオルで肩や首を温めるのも効果的

    ✅ こまめに体を動かす

    ・デスクワーク中は1時間に1回、肩回しや首のストレッチをする

    ・軽いウォーキングで全身の血流を促進

    ・姿勢を正して深呼吸するだけでも筋肉の緊張は緩みます

    ✅ 食事・睡眠のリズムを整える

    ・冷たい飲み物や食事を控え、体を温める食材を意識

    ・睡眠不足は自律神経の乱れを招くため、規則正しい生活を

    5.寒い季節を乗り切るために再発予防とメンテナンス

    肩こりは、「痛みを感じたときだけケアする」よりも「定期的に整える」ことが大切です。
    寒い時期は特に、体が冷えやすく筋肉が硬直しやすいため、
    整体や鍼灸で定期的に血流と姿勢を整えることで、肩こりを未然に防ぐことができます。

    また、寒い季節は気づかないうちに呼吸が浅くなり、
    肩や背中の筋肉がこわばりやすくなります。
    深い呼吸を意識し、“温めて・動かして・整える”を日常の習慣にすることが、
    寒い冬を快適に過ごすポイントです。

    ★肩こりに関する詳細はこちら