スタッフブログ - 立川No.1実績|選ばれる整体・鍼灸院|メディカルジャパン立川 - Page 6
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  • 朝の顎の疲れは食いしばりかも?原因と鍼灸ケア

    朝起きると顎が疲れている、仕事中に無意識に歯を噛みしめている、頭痛や首肩こりがなかなか取れない――このような症状には、食いしばりが関係している可能性があります。

    食いしばりは、上下の歯を強く噛み合わせる動作です。睡眠中に起こる場合だけでなく、パソコン作業やスマートフォンの操作、運転、家事などへ集中しているときにも起こります。

    食いしばりの原因は、ストレスだけではありません。日中に上下の歯を長時間接触させる癖、睡眠状態、生活習慣、顎関節や咀嚼筋の状態など、複数の要因が関係します。

    また、食いしばりによって歯が欠けたり、詰め物が壊れたり、口が開きにくくなったりすることもあります。このような場合は、鍼灸だけで対応せず、歯科・口腔外科で歯や顎関節の状態を確認することが大切です。

     

    1.食いしばりとは

    食いしばりとは、上下の歯を強く噛み合わせる動作のことです。

    専門的には、歯ぎしりなどとあわせて「ブラキシズム」と呼ばれることがあります。ブラキシズムには、睡眠中に起こるものと、日中起きているときに起こるものがあります。

    普段は上下の歯が離れているのが自然

    口を閉じているときは、上下の歯も常に接触していると思っている方がいるかもしれません。

    しかし、身体に力が入っていない安静時は、唇が軽く閉じていても、上下の歯の間にはわずかな隙間があるのが自然です。

    食事や会話以外の時間にも歯が接触していると、顎を動かす筋肉が休めなくなります。

    特に、弱い力であっても長時間歯を接触させる癖は「歯列接触癖」または「TCH」と呼ばれます。TCHでは強く噛みしめていなくても、顎周辺の筋肉が長く収縮し続けるため、顎の疲労感や筋肉の痛みにつながることがあります。

    食いしばりと歯ぎしりの違い

    食いしばりと歯ぎしりは、似た意味で使われることがありますが、動き方に違いがあります。

    食いしばり・クレンチング

    上下の歯を強く噛み合わせるタイプです。

    歯を横へ動かす音が少ないため、睡眠中に起こっても本人や家族が気づかない場合があります。

    歯ぎしり・グラインディング

    上下の歯を強く接触させながら、左右へこすり合わせるタイプです。

    睡眠中に「ギリギリ」「ギシギシ」と音がするため、家族から指摘されて気づくことがあります。

    睡眠中に起こる食いしばり

    睡眠中に起こる食いしばりや歯ぎしりは、「睡眠時ブラキシズム」と呼ばれます。

    本人には自覚がないことも多く、次のような症状から気づくことがあります。

    • 朝起きると顎が疲れている
    • 朝にこめかみや頭が痛い
    • 家族から歯ぎしりを指摘された
    • 歯がすり減っている
    • 詰め物や被せ物が繰り返し壊れる
    • 起床時に口を開けにくい

    睡眠中の食いしばりを、自分の意識だけで止めることは困難です。

    歯や詰め物を保護するため、歯科でナイトガードやマウスピースを作製することがあります。

    日中に起こる食いしばり

    起きている時間に起こる食いしばりは、「覚醒時ブラキシズム」と呼ばれます。

    次のような場面で起こりやすくなります。

    • パソコン作業へ集中している
    • スマートフォンを見ている
    • 自動車を運転している
    • 家事や細かい作業をしている
    • 緊張する仕事や会議に参加している
    • 重い物を持ち上げている
    • スポーツ中に力を入れている

    日中の食いしばりは、自分の癖へ気づき、歯を離す習慣をつけることで、接触時間を減らせる可能性があります。

    食いしばりと顎関節症は同じではない

    食いしばりと顎関節症は、同じものではありません。

    食いしばりは、歯を接触させる習慣や筋肉の活動を表す言葉です。

    一方、顎関節症は、顎関節や顎を動かす筋肉に次のような症状が起こる病気の総称です。

    • 顎が痛む
    • 口が開けにくい
    • 食事中に顎が疲れる
    • 顎からカクカク音がする
    • 顎を動かしにくい

    食いしばりが顎関節や筋肉への負担になる場合はありますが、顎関節症には複数の要因が関係します。また、食いしばりがあっても症状が出ない方もいます。

    2.食いしばりで起こりやすい症状

    食いしばりの影響は、顎だけに現れるとは限りません。

    歯、歯周組織、こめかみ、頭、首、肩などにも負担が広がることがあります。

    顎の疲労感・痛み

    食いしばりでは、顎を閉じるときに働く筋肉が長時間緊張します。

    特に負担がかかりやすいのは、次の筋肉です。

    • 咬筋
    • 側頭筋
    • 内側翼突筋
    • 外側翼突筋

    咬筋は奥歯を噛みしめたときに頬の外側で硬くなる筋肉です。

    側頭筋は、こめかみから側頭部に広がる筋肉です。

    これらの筋肉が疲労すると、次のような症状が起こることがあります。

    • 朝から顎が重い
    • 顎の横側がだるい
    • 物を噛むと疲れる
    • 硬い物を食べると痛む
    • 長く話すと顎がつらい
    • 大きく口を開けにくい

    口の開けにくさ

    食いしばりによって顎周辺の筋肉が緊張すると、口を開けにくく感じる場合があります。

    あくびや食事の際に痛みが出たり、指が縦に2本程度しか入らなかったりする場合は、顎関節症などが関係している可能性があります。

    急に口が開かなくなった場合や、顎が外れて口を閉じられない場合は、鍼灸院ではなく歯科口腔外科へ相談してください。

    顎から音がする

    顎を開け閉めしたときに、次のような音がすることがあります。

    • カクッ
    • コキッ
    • ジャリジャリ
    • ミシミシ

    音がするだけで、痛みや開けにくさがない場合は、必ずしも治療が必要とは限りません。

    ただし、痛みを伴う場合や、以前より口が開かなくなった場合は、顎関節や関節円板の状態を歯科・口腔外科で確認することが大切です。

    頭痛・こめかみの痛み

    側頭筋は、こめかみから頭の横に広がっています。

    食いしばりで側頭筋が緊張すると、こめかみの重さや締め付けられるような頭痛を感じる場合があります。

    次のような特徴がみられることがあります。

    • 朝起きたときから頭が重い
    • 仕事中にこめかみが痛くなる
    • 奥歯を噛むと頭痛が強くなる
    • 顎の疲れと頭痛が同時に起こる
    • 頭を締め付けられるように感じる

    ただし、突然の激しい頭痛、手足のしびれ、ろれつの回りにくさ、発熱などを伴う場合は、食いしばりと自己判断せず、医療機関を受診してください。

    首こり・肩こり

    食いしばるときは顎の筋肉だけでなく、首や肩にも力が入りやすくなります。

    特に緊張しやすい筋肉には、次のものがあります。

    • 胸鎖乳突筋
    • 僧帽筋
    • 後頭下筋群
    • 肩甲挙筋

    顎の筋肉と首肩の筋肉は、頭部を安定させるために協力して働きます。

    そのため、食いしばりと同時に首こり、肩こり、後頭部の張りを感じる方もいます。

    エラの張り

    咬筋へ繰り返し負荷がかかると、筋肉が発達し、エラの部分が張って見える場合があります。

    ただし、顔の輪郭には骨格や皮下脂肪なども関係するため、エラの張りがすべて食いしばりによるものとは限りません。

    鍼灸によって骨格そのものを小さくしたり、顔の形を永久的に変えたりすることはできません。

    3.食いしばりの主な原因・関連要因

    食いしばりには複数の要因が関係します。

    「ストレスだけが原因」「噛み合わせだけが原因」と一つに決めつけることはできません。

    精神的な緊張・ストレス

    不安、緊張、怒り、仕事のプレッシャーなどがあると、無意識に歯を噛みしめることがあります。

    仕事へ集中しているときや、困難な作業をしているときに食いしばる方もいます。

    ただし、ストレスがある方全員に食いしばりが起こるわけではありません。食いしばりの原因は一つではなく、睡眠や生活習慣なども関係します。日本歯科医師会も、歯ぎしりにはストレス、飲酒、喫煙など複数の要因があると説明しています。

    日中の歯列接触癖

    仕事中やスマートフォン使用中に、上下の歯が軽く触れたままになっている方がいます。

    強く噛んでいる感覚がないため、自分では気づきにくいことが特徴です。

    次のような場面で確認してみましょう。

    • パソコンを操作しているとき
    • スマートフォンを見ているとき
    • 自動車を運転しているとき
    • 料理をしているとき
    • テレビを見ているとき
    • 読書をしているとき
    • 緊張する会話をしているとき

    上下の歯が触れていたら、一度肩の力を抜き、歯を離します。

    睡眠状態

    睡眠中の食いしばりや歯ぎしりには、睡眠の質や睡眠中の覚醒反応などが関係する可能性があります。

    次のような特徴がある場合は、睡眠時ブラキシズムが疑われます。

    • 家族から歯ぎしりを指摘される
    • 朝に顎が疲れている
    • 起床時に頭痛がある
    • 歯の摩耗がある
    • マウスピースがすぐに削れる

    睡眠中の食いしばりは意識して止めることが難しいため、歯科で歯の保護について相談します。

    飲酒・喫煙・カフェイン

    就寝前の飲酒、喫煙、カフェインの過剰摂取は、睡眠状態やブラキシズムに関連する可能性があります。

    特に夕方以降にコーヒー、エナジードリンク、濃いお茶を多く飲む方は、量や時間帯を見直すことも一つの方法です。

    ただし、これらを控えれば必ず食いしばりがなくなるわけではありません。

    硬い物やガムを長時間噛む習慣

    硬い食べ物やガムを長時間噛むと、咀嚼筋や顎関節への負担が増えることがあります。

    顎が痛い時期は、次のような食品を控えると負担を減らせる場合があります。

    • 硬いせんべい
    • スルメ
    • フランスパン
    • 硬い肉
    • 長時間噛むガム

    顎が楽になったら、状態を確認しながら徐々に通常の食事へ戻します。

    頬杖・うつぶせ寝

    頬杖やうつぶせ寝では、顎へ外側から力がかかります。

    これだけが食いしばりの原因になるとは限りませんが、顎が痛い方では症状を悪化させる可能性があります。

    スマートフォンやパソコン作業

    画面へ顔を近づけ、頭が前へ出た姿勢になると、首肩に力が入りやすくなります。

    作業に集中することで歯も接触しやすくなり、顎・首・肩の筋緊張が同時に起こる場合があります。

    食いしばり対策では、顎だけでなく、画面の高さ、休憩時間、首肩の状態も確認します。

     

    4.食いしばりに対して鍼灸でできること

    食いしばりに対する鍼灸では、歯そのものや噛み合わせを治療するのではなく、食いしばりに伴って緊張した顎・こめかみ・首肩の筋肉や痛みに対して補助的な施術を行います。

    鍼灸によって、睡眠中の食いしばりを完全に止めたり、摩耗した歯を元へ戻したりすることはできません。

    咬筋の緊張にアプローチする

    咬筋は、奥歯を噛みしめたときに頬の外側で硬くなる筋肉です。

    食いしばりが続くと、咬筋が硬くなり、次のような症状が起こる場合があります。

    • 頬の張り
    • 顎の疲労感
    • 口の開けにくさ
    • 物を噛んだときの痛み
    • エラ周辺の重さ

    鍼灸では、触診や顎の動きを確認し、必要に応じて咬筋へ施術します。

    ただし、顎の腫れや歯の感染が疑われる場合は、鍼灸よりも歯科での診察を優先します。

    側頭筋の緊張にアプローチする

    側頭筋は、こめかみから頭の横に広がる筋肉です。

    食いしばりで側頭筋が緊張すると、こめかみの痛みや頭痛につながることがあります。

    鍼灸では、顎の疲労と頭痛が同時にある場合などに、側頭筋の硬さや圧痛を確認します。

    首・肩・後頭部の緊張に対応する

    食いしばりのある方は、顎だけでなく首肩にも力が入っていることがあります。

    鍼灸では、必要に応じて次の部位も確認します。

    • 胸鎖乳突筋
    • 僧帽筋
    • 肩甲挙筋
    • 後頭下筋群
    • 首の深部筋
    • 肩甲骨周辺

    顎の筋緊張と首肩こり、頭痛が重なっている場合は、顎だけに施術するのではなく、身体全体の状態を見ながら対応します。

  • 手首の痛みを我慢していませんか?腱鞘炎の原因とケア

    親指側の手首が痛い、指の付け根が腫れている、指を動かすと引っかかる――このような症状には、腱鞘炎が関係している可能性があります。

    腱鞘炎は、手首だけに起こるものではありません。親指や人差し指、中指などの指にも起こり、症状によっては「ドケルバン病」や「ばね指」と呼ばれます。

    特に、次のような動作で痛みを感じる方は注意が必要です。

    • ペットボトルのふたを開ける
    • タオルや雑巾を絞る
    • 赤ちゃんを抱き上げる
    • スマートフォンを親指で操作する
    • パソコンのマウスを長時間使う
    • 包丁やフライパンを持つ
    • 指を曲げ伸ばしすると引っかかる

     

    1.腱鞘炎とは

    腱鞘炎とは、筋肉と骨をつなぐ「腱」と、腱が通るトンネルのような「腱鞘」の間に炎症や通過障害が起こった状態です。

    腱は筋肉の力を指へ伝える組織

    指や手首を動かす筋肉の多くは、前腕にあります。

    前腕の筋肉から伸びた腱が手首や指につながり、筋肉の力を指先へ伝えることで、次のような動作ができます。

    • 指を曲げる・伸ばす
    • 親指を広げる
    • 物を握る
    • つまむ
    • 手首を動かす

    腱は、細いロープのような働きをする組織と考えると分かりやすいでしょう。

    腱鞘は腱が通るトンネル

    腱鞘は、腱が骨から浮き上がらず、決められた場所を滑らかに動けるように支える組織です。

    正常な状態では、腱は腱鞘の中をスムーズに通ります。しかし、手首や指を繰り返し使い続けると、腱と腱鞘の間で摩擦が増えます。

    その結果、次のような変化が起こる場合があります。

    • 腱や腱鞘に炎症が起こる
    • 腱鞘が腫れる、厚くなる
    • 腱の表面が傷つく
    • 腱の通り道が狭くなる
    • 腱が引っかかる

    この状態が腱鞘炎です。

    腱鞘炎は手首だけに起こるものではない

    腱鞘炎というと、手首の親指側が痛む症状を思い浮かべる方が多いかもしれません。

    しかし、腱鞘炎にはいくつかの種類があり、痛む場所や症状が異なります。

    代表的なものが次の2つです。

    • 親指側の手首が痛む「ドケルバン病」
    • 指の付け根が痛み、引っかかる「ばね指」

    同じ腱鞘炎でも、関係する腱や腱鞘、治療方法が異なるため、痛む場所を確認することが大切です。

    2.腱鞘炎の種類

    腱鞘炎にはさまざまな種類がありますが、特に多いのがドケルバン病とばね指です。

    ドケルバン病

    ドケルバン病は、手首の親指側に起こる腱鞘炎です。

    親指を広げたり伸ばしたりする際に働く、次の2本の腱が関係します。

    • 長母指外転筋腱
    • 短母指伸筋腱

    この2本の腱が手首の親指側にある腱鞘を通る部分で炎症や狭窄が起こり、親指や手首を動かしたときに痛みが現れます。

    ドケルバン病で起こりやすい症状

    • 手首の親指側が痛む
    • 親指を広げると痛い
    • 親指側の手首が腫れる
    • 物を持つと痛む
    • タオルを絞ると痛い
    • ペットボトルのふたを開けにくい
    • 赤ちゃんを抱き上げると痛む
    • スマートフォン操作で痛みが強くなる

    妊娠・出産期や更年期の女性、手や指をよく使う仕事、スポーツをしている方などに起こりやすいことが知られています。

    ばね指

    ばね指は、指を曲げる腱と腱鞘の間で炎症や通過障害が起こる腱鞘炎です。

    指を曲げようとしたときや伸ばそうとしたときに、腱が狭くなった腱鞘へ引っかかります。

    引っかかりが外れると、指が「カクン」とばねのように動くため、ばね指と呼ばれます。

    ばね指で起こりやすい症状

    • 指の付け根が痛む
    • 指の付け根が腫れる
    • 指を動かすと引っかかる
    • 指がカクンと急に伸びる
    • 朝に指が動かしにくい
    • 指が曲がったまま戻りにくい
    • 悪化すると指が動かなくなる

    ばね指は親指や中指に多くみられますが、薬指、人差し指、小指にも起こることがあります。更年期や妊娠・出産期の女性に加え、糖尿病、関節リウマチ、透析を受けている方にも起こりやすいとされています。

    ドケルバン病とばね指の違い

    種類 主に痛む場所 特徴的な症状
    ドケルバン病 手首の親指側 親指を広げる、物を持つと痛む
    ばね指 手のひら側の指の付け根 指が引っかかり、カクンと動く

    手首が痛い場合と、指が引っかかる場合では対応が異なります。

    腱鞘炎のマッサージや鍼灸を検討する場合も、まずはどこに痛みや腫れがあるかを確認することが大切です。

    3.腱鞘炎で起こりやすい症状

    腱鞘炎の症状は、軽い違和感から始まり、徐々に日常生活へ影響することがあります。

    手首・親指の痛み

    ドケルバン病では、手首の親指側に痛みや腫れが現れます。

    次のような動作で痛みが強くなる場合があります。

    • 親指を広げる
    • 親指を反らす
    • 手首を小指側へ曲げる
    • 荷物をつかむ
    • 子どもを抱き上げる
    • 雑巾を絞る
    • フライパンを持つ

    初期には動かしたときだけ痛み、進行すると何もしていないときにも痛むことがあります。

    指の付け根の痛み・腫れ

    ばね指では、手のひら側にある指の付け根に痛みや腫れが現れます。

    押したときに痛むだけでなく、指を曲げ伸ばしする際に違和感や抵抗を感じる場合があります。

    指の引っかかり

    ばね指が進行すると、指を伸ばす途中で引っかかりが起こります。

    軽い場合は自力で伸ばせますが、症状が強くなると、反対の手で指を伸ばさなければ戻らないこともあります。

    さらに悪化すると、指が曲がったまま、または伸びたまま動かなくなる場合があります。

    朝に症状が強い

    ばね指では、朝起きたときに指がこわばったり、動かしにくかったりすることがあります。

    日中に指を動かしていると一時的に軽くなる場合がありますが、炎症や通過障害が改善したとは限りません。

    握る・つまむ動作が難しくなる

    腱鞘炎があると、次のような日常動作が難しくなることがあります。

    • ペットボトルのふたを開ける
    • 箸やペンを使う
    • 包丁を握る
    • ドアノブを回す
    • 洗濯ばさみを使う
    • スマートフォンを持つ
    • バッグを持ち上げる

    痛みを避けようとして、反対の手や肘、肩に負担がかかることもあります。

    しびれは腱鞘炎以外の可能性もある

    腱鞘炎の中心的な症状は痛み、腫れ、動かしにくさです。

    や指に強いしびれがある場合は、手根管症候群や首・腕の神経障害など、別の原因が関係している可能性があります。

    次の症状がある場合は、整形外科や手外科へ相談しましょう。

    • 指の感覚が鈍い
    • 手に力が入りにくい
    • 物を頻繁に落とす
    • 複数の指がしびれる
    • 夜中にしびれで目が覚める
    • 筋肉が痩せてきた

    4.腱鞘炎の主な原因・なりやすい人

    腱鞘炎は、単純に「手を使いすぎたから」だけで起こるとは限りません。

    手の使用量、身体的な特徴、ホルモンの変化、基礎疾患などが重なって発症することがあります。

    手首や指を繰り返し使う

    手首や指を何度も動かすと、腱と腱鞘の間に摩擦が起こりやすくなります。

    腱鞘炎につながりやすい動作には、次のようなものがあります。

    • 洗い物や掃除
    • 洗濯物を干す
    • 包丁や調理器具を使う
    • パソコン・マウス操作
    • スマートフォン操作
    • 楽器演奏
    • 裁縫や細かい作業
    • テニスや野球などのスポーツ
    • 工具を使う仕事

    赤ちゃんの抱っこや育児

    産後の腱鞘炎では、赤ちゃんを抱き上げる動作が大きな負担になります。

    特に、親指を大きく開き、手首を曲げた状態で赤ちゃんの頭や身体を支えると、親指側の腱へ負担が集中します。

    授乳、沐浴、着替え、抱っこなどが一日に何度も繰り返されるため、十分に休ませることが難しい点も特徴です。

    妊娠・出産期、更年期

    ドケルバン病やばね指は、妊娠・出産期や更年期の女性に多くみられます。

    手の使いすぎだけでなく、ホルモンバランスや組織のむくみなどが影響する可能性があります。

    そのため、本人の手の使い方だけが悪いと決めつけるべきではありません。

    糖尿病・関節リウマチ・透析

    ばね指は、糖尿病や関節リウマチ、透析を受けている方にも起こりやすいことが知られています。複数の指に症状が現れる場合もあります。

    基礎疾患がある場合は、マッサージや鍼灸だけで対応せず、医療機関での治療と併用することが重要です。

    一度に強い負担がかかった

    繰り返し動作だけでなく、急に重い物を持ったり、スポーツや作業で強い力を加えたりした後に症状が出ることもあります。

    ただし、転倒や衝突後に強い痛みや腫れが出た場合は、骨折や捻挫などの可能性もあるため、早めに整形外科を受診してください。

    5.腱鞘炎にマッサージは有効?

    腱鞘炎にマッサージを行う場合は、「痛む場所を強く揉めばよい」という考え方は避ける必要があります。

    症状の時期や炎症の程度によって、適切な対応が異なります。

    痛む腱鞘を強く揉まない

    次のような状態では、患部への強いマッサージは避けましょう。

    • 腫れている
    • 熱を持っている
    • 触るだけで強く痛い
    • 何もしていなくても痛む
    • 動かすと鋭い痛みが出る
    • 赤くなっている

    炎症が強い場所を繰り返し押したり揉んだりすると、腱と腱鞘への刺激が増え、症状が悪化する可能性があります。

    「痛いほど効く」と考えず、強い刺激を避けることが大切です。

    マッサージは前腕の筋肉を対象にする

    指や手首を動かす筋肉の多くは、肘より下の前腕にあります。

    手首や指を繰り返し使っている方では、前腕の筋肉が緊張し、腱への負担を増やしている場合があります。

    そのため、マッサージでは痛む腱鞘そのものではなく、前腕の筋肉を軽く緩める方法を検討します。

    肩や肘も確認する

    手首の負担は、手だけで決まるものではありません。

    肩が上がった状態や、肘を伸ばしたまま作業する癖があると、手首や指へ負担が集中しやすくなります。

    手首だけでなく、前腕や肘、肩まわりの状態も確認し、必要に応じてマッサージなどの手技療法を行っています。

     

    6.腱鞘炎に対して鍼灸でできること

    腱鞘炎に対する鍼灸では、狭くなった腱鞘を直接広げたり、傷んだ腱を元どおりにしたりすることはできません。

    主に、前腕や手首周辺の筋緊張、痛みに伴う動かしにくさなどに対して、補助的な施術を行います。

    前腕の筋緊張にアプローチする

    指や親指を動かす筋肉は、前腕から腱となって手首や指につながっています。

    鍼灸では、症状や動作を確認したうえで、次のような部位への施術を検討します。

    • 前腕の屈筋群
    • 前腕の伸筋群
    • 親指を動かす筋肉
    • 肘の周辺
    • 手首周辺
    • 肩や首周辺

    痛みのある場所だけでなく、手や腕の使い方によって負担がかかっている筋肉を確認します。

    痛みに伴う動かしにくさを軽減する

    腱鞘炎があると、痛みを避けるために指や手首を動かさなくなります。

    その結果、前腕や肩に力が入り、さらに動かしにくくなる場合があります。

    鍼灸では、こうした周辺筋の緊張を緩め、日常動作を行いやすい状態を目指します。

    7.自宅でできる腱鞘炎対策

    腱鞘炎のセルフケアで最も大切なのは、痛みを我慢して動かし続けないことです。

    完全に手を使わないことが難しくても、連続して使う時間や負担のかかる動作を減らすことで、腱や腱鞘への刺激を抑えられます。

    痛む動作を確認する

    まず、どの動作で痛みが出るかを確認します。

    • スマートフォン操作
    • マウス操作
    • 抱っこ
    • 調理
    • 洗濯
    • タオル絞り
    • 楽器演奏
    • スポーツ
    • 荷物を持つ

    痛む動作が分かれば、その動作の回数を減らしたり、別の方法へ変えたりできます。

    スマートフォンを両手で使う

    片手でスマートフォンを持ち、親指だけで操作すると、親指側の腱へ負担が集中します。

    次のように工夫しましょう。

    • 両手で持つ
    • 人差し指も使う
    • スマホスタンドを使う
    • 音声入力を活用する
    • 長文入力を減らす
    • 定期的に手を休める

    抱っこの方法を見直す

    赤ちゃんを抱くときは、親指と手首だけで支えないようにします。

    • 手首を大きく反らさない
    • 親指を広げすぎない
    • 前腕全体で支える
    • 身体へ赤ちゃんを近づける
    • 授乳クッションを利用する
    • 抱き上げる際は両腕を使う

    手だけでなく、肩や身体全体を使うことが負担軽減につながります。

    マウスやキーボードを調整する

    • マウスを身体の近くに置く
    • 肘を机や肘掛けで支える
    • 手首を反らしたまま操作しない
    • マウスを強く握らない
    • ショートカットキーを活用する
    • 30~60分ごとに休憩する

    手首だけを動かすのではなく、腕全体でマウスを動かす意識も大切です。

    サポーターやテーピングを利用する

    サポーターやテーピングは、痛む動作を制限し、手首や親指を休ませるために使います。

    ただし、強く締めすぎると、しびれや血流低下につながることがあります。

    • 指先が白くなる
    • しびれが出る
    • 冷たく感じる
    • 痛みが増える

    といった場合は、すぐに外してください。

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  • 腰から脚の痛み・しびれはヘルニア?椎間板ヘルニアの原因・治療法・再発予防

    腰からお尻、脚にかけて痛みやしびれが続く場合、腰椎椎間板ヘルニアが関係していることがあります。

    特に、次のようなお悩みはありませんか?

    • 長く座っていると腰や脚が痛くなる
    • お尻から太もも、ふくらはぎにしびれがある
    • 前かがみになると脚まで痛みが響く
    • 咳やくしゃみで腰や脚が痛む
    • 病院で腰椎椎間板ヘルニアと診断された
    • 痛みが落ち着いた後の再発が心配
    • 鍼や超音波療法でできることを知りたい

    腰椎椎間板ヘルニアは、MRI画像だけで状態を判断するのではなく、痛みやしびれの場所、脚の筋力、感覚、日常生活への影響などを総合的に確認することが大切です。

     

    1.腰椎椎間板ヘルニアとは

    腰椎椎間板ヘルニアとは、腰の背骨にある「椎間板」の一部が後方へ飛び出し、近くを通る神経を刺激することで、腰痛や脚の痛み・しびれなどが現れる病気です。

    椎間板は背骨のクッション

    背骨は、一つの長い骨ではなく、「椎骨」と呼ばれる骨が積み重なってできています。

    椎骨と椎骨の間にあるのが椎間板です。椎間板はクッションのような役割を持ち、身体を曲げる、ひねる、歩くといった動作で背骨に加わる衝撃を和らげています。

    椎間板の中心には、ゼリー状の「髄核」があり、その周りを「線維輪」という丈夫な組織が囲んでいます。

    加齢や繰り返しの負担などで線維輪に傷が生じ、髄核の一部が外側へ出た状態が椎間板ヘルニアです。飛び出した部分が神経を刺激すると、その神経がつながるお尻や脚に痛み、しびれ、力の入りにくさなどが現れることがあります。

    腰椎椎間板ヘルニアと腰痛は同じではない

    腰が痛いからといって、すべてが腰椎椎間板ヘルニアではありません。

    腰痛は、筋肉や関節、骨、神経、内臓など、さまざまな原因によって起こります。また、MRIで椎間板の膨らみが確認されても、それが現在の痛みの原因とは限りません。

    腰椎椎間板ヘルニアを判断する際は、画像だけではなく、次のような情報を合わせて確認します。

    • 痛みやしびれが出ている場所
    • 脚の筋力
    • 皮膚の感覚
    • 腱反射
    • 前かがみや脚を上げたときの変化
    • 歩行や日常生活への影響

    医療機関では、必要に応じてMRIなどを行い、症状や身体所見と画像所見が一致しているかを確認します。

    2.腰椎椎間板ヘルニアで起こりやすい症状

    腰椎椎間板ヘルニアでは、腰だけでなく、お尻や脚に症状が現れやすいことが特徴です。

    症状の出方は、ヘルニアの位置や神経への影響によって異なります。

    腰やお尻の痛み

    発症初期には、腰の強い痛みや、ぎっくり腰のような症状が現れることがあります。

    その後、お尻や脚へ痛みが広がる場合もあります。

    お尻から脚にかけての痛み・しびれ

    腰から出た神経は、お尻、太もも、ふくらはぎ、足先へつながっています。

    そのため、神経が刺激されると、次のような場所に痛みやしびれを感じることがあります。

    • お尻
    • 太ももの前側・外側・後ろ側
    • すね
    • ふくらはぎ
    • 足の甲
    • 足の裏
    • 親指や小指の周辺

    お尻から太ももの後ろ側、ふくらはぎなどに広がる痛みは、一般的に坐骨神経痛と呼ばれます。坐骨神経痛は症状の名称であり、その原因の一つとして腰椎椎間板ヘルニアがあります。

    長時間座るとつらい

    椎間板ヘルニアの方のなかには、立っているときよりも、長く座っているときに症状が強くなる方がいます。

    特に、次のような場面で痛みやしびれが増えることがあります。

    • デスクワーク
    • 自動車の運転
    • ソファに深く座る
    • 前かがみでスマートフォンを見る
    • 床に座り続ける

    ただし、楽な姿勢は一人ひとり異なります。すべての方に前かがみが悪い、反らす姿勢が良いとは限りません。

    咳やくしゃみで脚に響く

    咳やくしゃみ、強く力む動作によって、お腹の中や脊柱管内の圧力が変化し、腰から脚への痛みが強くなることがあります。

    このような症状は腰椎椎間板ヘルニアでみられることがありますが、それだけで確定診断はできません。

    脚に力が入りにくい

    神経への影響が強い場合は、痛みやしびれだけでなく、脚の筋力低下が現れることがあります。

    • 足首を上へ持ち上げにくい
    • 親指を反らしにくい
    • つま先立ちがしにくい
    • 階段で脚に力が入らない
    • 歩くとつまずきやすい
    • 片脚だけ細くなってきた

    このような症状がある場合は、鍼や超音波療法を先に受けるのではなく、整形外科で神経の状態を確認することが重要です。

    すぐに医療機関を受診すべき症状

    次の症状がある場合は、早急に整形外科や救急医療へ相談してください。

    • 尿が出にくい、または尿が漏れる
    • 便が漏れる、排便の感覚が分かりにくい
    • 股の間やお尻周辺の感覚が鈍い
    • 両脚に強い痛みやしびれがある
    • 脚の力が急に低下した
    • 足首が上がらず、歩くとつまずく
    • 発熱や強い夜間痛を伴う
    • 転倒や交通事故後に強い腰痛が出た

    特に、排尿・排便の異常や急速な筋力低下は、神経が強く圧迫されている可能性があるため、速やかな評価が必要です。

    3.腰椎椎間板ヘルニアの主な原因

    腰椎椎間板ヘルニアは、たった一度の動作だけで起こるとは限りません。

    椎間板の変化に、仕事やスポーツ、生活習慣、体質などが重なって発症すると考えられています。

    加齢による椎間板の変化

    椎間板は年齢とともに水分が減り、弾力性が低下していきます。

    クッションとしての働きが弱くなると、繰り返しの曲げ伸ばしやひねりによって線維輪に傷が入りやすくなります。

    ただし、高齢者だけの病気ではありません。腰椎椎間板ヘルニアは、働き盛りの年代を含め、幅広い年齢で起こります。

    重い物を持ち上げる動作

    床にある荷物を腰だけで持ち上げると、腰部に大きな負担がかかります。

    特に、次のような動作は注意が必要です。

    • 膝を伸ばしたまま前かがみになる
    • 荷物を身体から離して持つ
    • 前かがみのまま身体をひねる
    • 急に重い物を持ち上げる
    • 疲労した状態で繰り返し荷物を運ぶ

    ただし、一度の持ち上げ動作だけが原因とは限らず、それまでの椎間板の変化や反復負荷が関係していることもあります。

    長時間の座り姿勢や運転

    長時間のデスクワークや運転では、腰を動かす機会が少なくなります。

    特に、背中を丸めて長く座る、腰が沈み込むソファで過ごすなど、同じ姿勢が続くことで症状が強くなる場合があります。

    重要なのは、完璧な姿勢を保ち続けることではなく、定期的に姿勢を変えることです。

    仕事やスポーツによる繰り返しの負担

    中腰、持ち上げ、ひねり動作を繰り返す仕事や、腰へ繰り返し負荷がかかるスポーツも、発症に関係する場合があります。

    • 介護や運送の仕事
    • 建設作業
    • 長時間の運転
    • 重量物を扱うトレーニング
    • ゴルフなどの回旋動作
    • ジャンプや着地を繰り返す競技

    スポーツや仕事を一律に禁止するのではなく、痛みの状態に合わせて動作や負荷量を調整することが大切です。

    喫煙や遺伝的要因

    腰椎椎間板ヘルニアには、喫煙や遺伝的要因が関連する可能性も指摘されています。

    そのため、「姿勢が悪かったから」「筋力がないから」と本人の努力不足だけで説明するのは適切ではありません。複数の要因を確認し、変えられる部分から対策することが重要です。

    4.腰椎椎間板ヘルニアに対する超音波療法

    超音波療法で目指すこと

    治療用超音波では、主に次のような身体の状態に対して使用を検討します。

    • 腰やお尻の筋肉のこわばり
    • 動作時の痛み
    • 身体の動かしにくさ
    • 痛みに伴う周囲組織の緊張

    超音波療法によって、飛び出した椎間板を直接元の位置へ戻したり、神経への圧迫を取り除いたりすることはできません。。

    メディカルジャパンでの超音波の考え方

    メディカルジャパンでは、医療機関での診断やMRI所見、痛み・しびれの範囲を確認しながら、必要に応じて鍼と治療用超音波を組み合わせています。

    また、超音波画像を用いて、左右の腰周辺筋の状態や動きなどを補助的に確認する場合があります。

    ただし、超音波画像で椎間板ヘルニアそのものを診断することはできません。

    5.腰椎椎間板ヘルニアに対して鍼でできること

    鍼は、飛び出した椎間板を押し戻したり、神経の圧迫を直接取り除いたりする施術ではありません。

    腰椎椎間板ヘルニアに対する鍼では、痛みに伴って緊張している腰やお尻の筋肉、動かしにくさなどに対する補助的な施術を行います。

    腰やお尻の筋緊張にアプローチする

    腰椎椎間板ヘルニアの方は、痛みを避けるために身体の使い方が変わり、腰やお尻の筋肉が緊張していることがあります。

    状態に応じて、次のような筋肉を確認します。

    • 脊柱起立筋
    • 多裂筋
    • 腰方形筋
    • 中殿筋
    • 小殿筋
    • 梨状筋
    • 太もも周辺の筋肉

    痛い場所だけに鍼をするのではなく、腰、骨盤、股関節、脚の動きまで確認することが大切です。

    痛みによる動かしにくさを減らす

    痛みが強いと、歩く、立ち上がる、寝返りをするといった動作がしにくくなります。

    鍼では、腰やお尻の筋肉のこわばりにアプローチし、日常動作や運動へ移りやすい状態を目指します。

    鍼を受けた後も、痛みを我慢して急に重い物を持つことは避け、段階的に活動量を戻す必要があります。

    メディカルジャパンでは、医療機関の診断内容を確認したうえで、鍼、超音波療法、整体、運動などを必要に応じて組み合わせ、施術前後の痛みや動作を確認します。

    6.腰椎椎間板ヘルニアの再発リスクを抑える方法

    腰椎椎間板ヘルニアは、「一度治療すれば絶対に再発しない」というものではありません。

    「再発防止」という言葉が使われますが、実際には再発を完全に防ぐのではなく、腰に負担が集中しにくい身体の使い方や生活習慣を身につけ、再発リスクを抑えることが目標です。

    長時間同じ姿勢を続けない

    デスクワークや運転では、30~60分を目安に一度立ち上がりましょう。

    長い休憩を取る必要はありません。

    • 立ち上がる
    • 数歩歩く
    • 姿勢を変える
    • 肩や股関節を動かす
    • 深呼吸する

    といった短い動きでも、同じ部分への負担を分散しやすくなります。

    腰だけで荷物を持ち上げない

    荷物を持つときは、腰だけを曲げるのではなく、股関節と膝を使います。

    1. 荷物の近くへ移動する
    2. 足を適度に開く
    3. 股関節と膝を曲げる
    4. 荷物を身体へ近づける
    5. 腰をひねらず、脚の力で立ち上がる

    持ったまま方向を変える場合は、腰だけをひねらず、足ごと向きを変えます。

    体幹だけでなくお尻と脚も鍛える

    再発リスクを抑えるためには、腹筋だけを鍛えればよいわけではありません。

    • 体幹を安定させる筋肉
    • 股関節を動かす筋肉
    • お尻の筋肉
    • 太ももの筋肉
    • 背中を支える筋肉

    を段階的に使えるようにします。

    痛みが強い時期に無理な腹筋運動や重量トレーニングを行う必要はありません。症状に合わせて、呼吸、歩行、軽い運動から始めます。

    痛みが減っても急に元の負荷へ戻さない

    症状が軽くなると、すぐに以前と同じ仕事や運動へ戻りたくなります。

    しかし、痛みが減ったことと、重い荷物や長時間作業に耐えられることは同じではありません。

    歩行時間、座る時間、持つ重さ、運動量を少しずつ増やすことが大切です。

    姿勢や歩き方を確認する

    メディカルジャパンでは、AI姿勢分析や歩行評価を行っています。

    頭や肩、骨盤の位置だけでなく、歩行時の足圧、左右の荷重、重心移動などを確認し、どの動作で腰に負担が集中しやすいかを考えます。

    ただし、姿勢や歩き方を一つの理想形へ固定するのではなく、症状なく複数の動きができることを目指します。

    喫煙・睡眠・体重管理を見直す

    再発リスクを考える際は、運動だけでなく生活習慣も重要です。

    • 喫煙している場合は禁煙を検討する
    • 睡眠不足を避ける
    • 急激な体重増加に注意する
    • 長時間座り続けない
    • 日常的な歩行量を確保する

    すべてを一度に変える必要はありません。継続できる小さな対策から始めましょう。

    7.自宅でできるセルフケア

    腰椎椎間板ヘルニアのセルフケアでは、「強く伸ばす」「痛みを我慢して鍛える」ことが目的ではありません。

    症状が悪化しない範囲で身体を動かし、日常生活への復帰につなげることが大切です。

    痛みが増えない範囲で歩く

    長時間寝続けると、筋力や体力が低下しやすくなります。

    歩ける状態であれば、無理のない距離から歩き始めましょう。

    • まずは5分程度
    • 平らな場所を選ぶ
    • 痛みが強くなる前に休む
    • 翌日に大きく悪化しない範囲で続ける

    脚の痛みやしびれが足先へ広がる場合は、無理をせず中止してください。

    30~60分ごとに立つ

    デスクワークでは、タイマーなどを使い、定期的に立ち上がる習慣をつけます。

    立って数歩歩くだけでも構いません。

    腹式呼吸

    痛みが強いと身体に力が入り、呼吸が浅くなることがあります。

    1. 仰向けで膝を立てる
    2. お腹へ手を置く
    3. 鼻からゆっくり息を吸う
    4. お腹が膨らむのを感じる
    5. 口からゆっくり息を吐く
    6. 5~10回繰り返す

    腰を強く床へ押しつける必要はありません。

    股関節を軽く動かす

    仰向けで膝を立て、片脚ずつゆっくり動かします。

    痛みがない範囲で、膝を少し胸へ近づける、左右へ小さく倒すなどの運動を行います。

    ただし、前屈で脚の症状が強くなる方は、膝を強く胸へ抱え込むストレッチが合わないことがあります。

    症状が広がる運動は避ける

    運動中に、腰やお尻にあった症状が足先へ広がる場合は中止しましょう。

    反対に、足先の症状が減り、腰やお尻側へ戻ってくる場合は、運動方向が合っている可能性があります。

    ただし、自己判断だけで無理に続けず、専門家に動きを確認してもらうことが安全です。

    避けたいセルフケア

    • 痛みを我慢して前屈する
    • 強く脚を伸ばし続ける
    • 腰を勢いよくひねる
    • 強く揉む
    • 重い腹筋運動を繰り返す
    • 症状があるのに高重量トレーニングを行う
    • 一日中寝たままで過ごす

    セルフケアは、行った直後だけでなく、数時間後や翌日の変化も確認しましょう。

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  • 頭が前に出ていませんか?スマホ首・前方頭位の原因と対策

    1.スマホ首・前方頭位とは

    スマホ首とは、スマートフォンやパソコンを見るときに頭が前へ出て、首や肩に負担がかかりやすくなっている状態を表す言葉です。医学的な病名ではありません。

    前方頭位とは、横から見たときに、耳の位置が肩より前へ出ている姿勢を指します。

    次のような姿勢がある方は、スマホ首・前方頭位になっている可能性があります。

    • 頭や顎が前へ出ている
    • 背中が丸くなっている
    • 肩が内側へ入っている
    • 横から見ると耳と肩の位置がそろっていない
    • スマートフォンを見るときに首を深く下げている

    スマホ首・前方頭位とストレートネックは、同じ意味ではありません。

    前方頭位は頭の位置を表す言葉で、ストレートネックは首の骨のカーブが少なくなった状態を表します。頭が前に出ていても、必ずストレートネックとは限りません。

    また、姿勢が悪く見えても症状がない方もいます。スマホ首や前方頭位にお悩みの場合は、見た目だけでなく、首の動きや筋肉の状態、生活習慣まで確認することが大切です。

    2.頭が前に出ると首に負担がかかる理由

    頭が背骨の上に自然に乗っていると、首や肩の筋肉への負担は分散されます。

    しかし、頭が前へ出ると、首の後ろ側の筋肉が頭を支えるために働き続けます。その状態が長時間続くと、首こりや肩こり、頭の重さなどにつながることがあります。

    特に負担がかかりやすいのは、次のような部分です。

    • 首の付け根
    • 後頭部
    • 肩の上
    • 肩甲骨の内側
    • 首の前側
    • 胸や肩の前側

    スマホ首では、首だけでなく、背中の丸まりや巻き肩も関係します。

    背中が丸くなると視線が下を向くため、前を見るために顎を出し、頭を前へ動かしやすくなります。

    また、姿勢の形だけではなく、同じ姿勢を長時間続けることも大きな負担になります。無理に良い姿勢を保ち続けるより、定期的に立つ、歩く、肩を動かすことが重要です。

    3.スマホ首・前方頭位で起こりやすい症状

    スマホ首・前方頭位では、主に首や肩まわりに症状が現れます。

    首こり・肩こり

    頭を支える筋肉が緊張することで、首の重さや肩の張りを感じやすくなります。

    「仕事が終わる頃につらい」「マッサージを受けてもすぐに戻る」という方もいます。

    首の動かしにくさ

    首を左右に振り向く、上を向く、横へ倒すといった動作がしにくくなることがあります。

    頭痛・後頭部の重さ

    首の付け根や後頭部の筋肉が緊張すると、後頭部からこめかみ、目の周辺にかけて重さや痛みを感じる場合があります。

    眼精疲労

    長時間画面を見ることで目が疲れ、画面へ顔を近づけることで、さらに頭が前へ出やすくなります。

    肩甲骨や背中の張り

    巻き肩によって肩甲骨が外側へ広がると、肩甲骨の内側や背中に張りを感じることがあります。

    腕や手のしびれ

    姿勢によって腕や手のしびれを感じる方もいますが、しびれの原因はスマホ首だけとは限りません。

    手に力が入りにくい、物を落とす、しびれが強くなる場合は、整形外科を受診してください。

    4.スマホ首・前方頭位の主な原因

    スマホ首・前方頭位は、一つの原因だけで起こるとは限りません。

    スマートフォンを低い位置で見る

    スマートフォンを胸やお腹の近くで持つと、首を下へ曲げた姿勢になりやすくなります。

    パソコン画面が低い

    ノートパソコンは画面が低くなりやすいため、顔を前へ近づけてしまうことがあります。

    長時間のデスクワーク

    身体を動かさず、同じ姿勢を続けることで首肩の筋肉が疲労します。

    猫背・巻き肩

    背中が丸く、肩が前へ入ると、頭も前へ出やすくなります。

    運動不足

    首や肩甲骨、体幹を支える筋肉の持久力が低下すると、姿勢を保ちにくくなることがあります。

    画面の見えにくさ

    文字が小さい、視力が合っていない、画面が遠いなどの理由で、無意識に顔を近づける場合があります。

    食いしばり

    歯を強く噛みしめる習慣があると、顎やこめかみ、首の筋肉が緊張しやすくなります。

    マホ首や前方頭位の原因を確認するときは、姿勢だけでなく、画面の位置、椅子や机の高さ、仕事時間なども確認する必要があります。

    5.スマホ首・前方頭位に対して鍼でできること

    鍼で首の骨を直接動かしたり、前方頭位を一度で元へ戻したりすることはできません。

    鍼では、主にスマホ首に伴う首肩の痛み、筋肉の緊張、動かしにくさなどに対して施術を行います。

    首肩の緊張をやわらげる

    首の付け根、後頭部、肩、肩甲骨周辺など、状態を確認したうえで必要な部分へ鍼を行います。

    首を動かしやすい状態を目指す

    筋肉のこわばりをやわらげ、振り向く、上を向くなどの動作を行いやすい状態へ整えます。

    頭痛や肩甲骨の張りに対応する

    スマホ首に伴う後頭部の頭痛や肩甲骨周辺の張りについても、関連する筋肉を確認します。

    顎やこめかみの緊張を確認する

    食いしばりがある方は、顎やこめかみ、首の前側に負担がかかっている場合があります。

    運動へ取り組みやすい状態をつくる

    鍼は姿勢を固定するものではありません。

    痛みや筋肉の緊張をやわらげ、ストレッチやトレーニングを行いやすい状態へ整えるための補助的な方法です。

     

    6.自宅でできるスマホ首対策

    スマホ首対策では、特別な運動を一度だけ行うより、毎日の姿勢や環境を少しずつ変えることが大切です。

    スマートフォンの位置を上げる

    端末を目線に近づけ、首を深く下げた姿勢を長時間続けないようにしましょう。

    腕が疲れる場合は、反対の手やクッションで支えます。

    30〜60分ごとに身体を動かす

    • 立ち上がる
    • 数歩歩く
    • 肩を回す
    • 背伸びをする
    • 遠くを見る

    など、短い休憩を取り入れましょう。

    顎を軽く引く

    正面を向き、顎を軽く後ろへ引きます。

    首を強く押し込まず、後頭部を上へ伸ばすように行います。5秒保ち、5回程度繰り返します。

    胸を開く

    壁や柱に手をつき、身体を反対側へゆっくりひねります。

    胸の前側が気持ちよく伸びる位置で、20秒程度保ちます。

    肩甲骨を動かす

    肩を耳へ近づけるように上げ、後ろへ回してゆっくり下ろします。

    5〜10回程度、呼吸を止めずに行いましょう。

    デスク環境を調整する

    • 画面を目線に近づける
    • 足の裏が床につく椅子を使う
    • 画面へ顔を近づけなくても文字が見えるようにする
    • ノートパソコンにはスタンドを使う
    • 必要に応じて外付けキーボードを使用する

    強く揉みすぎない

    首を強く揉む、勢いよく回す、無理に伸ばすことは避けましょう。

    しびれや鋭い痛み、めまいが出る場合はセルフケアを中止してください。

    腕や手に力が入りにくい、歩きにくい、強い頭痛がある場合は、スマホ首と自己判断せず、整形外科などの医療機関へ相談しましょう。

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  • その「キーン」、放置して大丈夫?耳鳴りの原因と鍼灸ケア

    1.耳鳴りとはどのような症状か

    耳鳴りとは、周囲で実際に音が鳴っていないにもかかわらず、耳の中や頭の中で音が聞こえるように感じる症状です。

    代表的な音には、次のようなものがあります。

    • キーン、ピーという高い音
    • ジー、ザーというセミのような音
    • ゴー、ボーという低い音
    • ブーンという機械のような音
    • シューという空気が漏れるような音
    • ドクンドクンという脈に合わせた音

    耳鳴りは、右耳や左耳など片方だけに聞こえる場合もあれば、両耳や頭の中全体から聞こえるように感じる場合もあります。

    また、数秒でおさまることもあれば、数時間から一日中続くこともあります。

    耳鳴りと一緒に現れやすい症状

    耳鳴りがある方は、次のような症状を伴うことがあります。

    • 耳が聞こえにくい
    • 耳が詰まったように感じる
    • めまいやふらつきがある
    • 頭痛がある
    • 首こりや肩こりがある
    • 食いしばりや顎の違和感がある
    • 寝つきが悪い
    • 夜中に目が覚める
    • 仕事や会話に集中しにくい
    • 不安やイライラを感じる

    特に夜や静かな場所では、周囲の音が少なくなるため、耳鳴りが目立ちやすくなります。

    耳鳴りは病名ではなく身体のサイン

    耳鳴りは、それ自体が一つの病気とは限りません。

    耳の病気や聴力の低下に伴って起こることもあれば、疲労、睡眠不足、ストレスなどによって強く感じることもあります。

    そのため、音の種類だけで原因を判断せず、いつから始まったのか、聞こえにくさやめまいがあるかなどを確認することが大切です。

    2.耳鳴りの種類

    耳鳴りには、聞こえ方や原因によっていくつかの種類があります。

    自覚的耳鳴り

    本人にだけ聞こえる耳鳴りです。

    耳鳴りの多くは、この自覚的耳鳴りに当てはまります。

    難聴や加齢、騒音、耳の病気などに伴って起こることがありますが、検査をしても明確な原因がわからない場合もあります。

    他覚的耳鳴り

    本人だけでなく、医師が聴診器などを使用すると確認できる可能性がある耳鳴りです。

    血管を流れる血液の音や、耳周辺の筋肉が動く音などが関係する場合があります。

    他覚的耳鳴りは、自覚的耳鳴りに比べると少ないとされています。

    拍動性耳鳴り

    心臓の鼓動に合わせて、「ドクンドクン」「ザーザー」と聞こえる耳鳴りです。

    血管や血流に関係する病気が隠れている場合もあるため、脈に合わせた耳鳴りが続く場合は耳鼻咽喉科を受診しましょう。

    一時的な耳鳴り

    数秒から数分程度でおさまる耳鳴りです。

    疲れているときや、大きな音を聞いた後などに起こることがあります。

    すぐにおさまり、聞こえにくさやめまいを伴わない場合は、経過を見ることもあります。

    慢性的な耳鳴り

    長期間にわたって続く耳鳴りです。

    耳鳴りが長く続くと、睡眠不足や集中力の低下、不安感など、日常生活に影響が出ることがあります。

    3.なぜ耳鳴りが起こるのか

    音は、耳から入った振動が内耳や神経を通り、脳に伝わることで「音」として認識されます。

    この音を伝える仕組みのどこかに変化が起こると、周囲に音がなくても、脳が音を感じることがあります。

    聞こえにくさを脳が補おうとする

    加齢や騒音などによって特定の音が聞こえにくくなると、脳が足りない音を補おうとして、音への感度を高めることがあります。

    その結果、実際には鳴っていない音を、耳鳴りとして感じることがあると考えられています。

    耳鳴りに意識が集中する

    耳鳴りが気になり始めると、何度も音を確認するようになります。

    耳鳴りが気になる

    病気ではないかと不安になる

    耳鳴りに意識が集中する

    眠れなくなる

    疲れがたまる

    さらに耳鳴りが気になる

    このような悪循環によって、実際の音以上に耳鳴りを強く感じることがあります。

    首や顎の動きが影響することもある

    耳鳴りのなかには、首を動かしたり、歯を食いしばったりすると、音の大きさや高さが変化するものがあります。

    次のような方は、首や顎の緊張が耳鳴りの感じ方に影響している可能性があります。

    • 首を回すと耳鳴りが変化する
    • 歯を食いしばると音が強くなる
    • 顎を動かすと音の高さが変わる
    • デスクワーク後に耳鳴りが強くなる
    • 首肩こりが強い
    • 歯ぎしりや食いしばりがある

    ただし、首肩こりだけが耳鳴りの原因とは限りません。まずは耳鼻咽喉科で耳や聴力の状態を確認することが重要です。

    4.耳鳴りの主な原因

    耳鳴りにはさまざまな原因があり、一つだけではなく複数の要因が重なっていることもあります。

    加齢による聴力の低下

    年齢とともに高い音が聞こえにくくなると、耳鳴りを感じることがあります。

    本人が聴力低下を自覚していなくても、聴力検査で変化が見つかる場合があります。

    大きな音による耳への負担

    ライブ会場、工事現場、大音量のイヤホンなど、大きな音を長時間聞くことで、内耳に負担がかかることがあります。

    大きな音を聞いた後から耳鳴りや聞こえにくさが続く場合は、耳鼻咽喉科へ相談しましょう。

    突発性難聴

    突発性難聴では、突然の聞こえにくさとともに、耳鳴りや耳の詰まり、めまいが現れることがあります。

    治療を始める時期が重要になるため、急に耳が聞こえにくくなった場合は、鍼灸や整体よりも耳鼻咽喉科の受診を優先してください。

    メニエール病などの耳の病気

    耳鳴り、難聴、耳の詰まり、回転するようなめまいを繰り返す場合は、メニエール病などが関係していることがあります。

    耳垢や中耳のトラブル

    耳垢が詰まっている場合や、中耳炎などによって耳鳴りが起こることもあります。

    耳垢を自分で無理に取ろうとすると、耳を傷つける可能性があるため注意しましょう。

    ストレスや睡眠不足

    ストレスや睡眠不足が、耳鳴りの唯一の原因とは限りません。

    しかし、身体の緊張や疲労が強くなると、耳鳴りに意識が向きやすくなり、症状を強く感じる場合があります。

    首肩こりや食いしばり

    首肩こりや食いしばりが強い方では、首や顎の動きによって耳鳴りが変化することがあります。

    この場合は、耳の検査とあわせて、首・肩・顎関節の状態を確認することが大切です。

    5.耳鳴りに対して鍼灸ができること

    耳鳴りに対する鍼灸を検討する場合は、耳鳴りの音だけでなく、首肩の緊張、顎の状態、睡眠、疲労などを含めて身体全体を確認します。

    鍼灸は、耳鼻咽喉科の検査や治療に代わるものではありません。

    耳の病気や緊急性のある症状がないことを確認したうえで、補助的なケアとして行います。

    首や肩の緊張をやわらげる

    長時間のデスクワークやスマートフォンの使用によって、首や肩の筋肉が緊張することがあります。

    鍼灸では、首や肩の筋肉のこわばりに施術を行い、身体を動かしやすい状態を目指します。

    特に、首を動かすと耳鳴りが変化する方や、首肩こりを伴う方では、首周辺の状態を詳しく確認します。

    顎やこめかみの緊張にアプローチする

    食いしばりや歯ぎしりがある方は、顎やこめかみ、耳の周囲の筋肉が緊張している場合があります。

    鍼灸では、顎関節周辺や側頭部、首の筋肉などを確認しながら施術します。

    身体の緊張をやわらげる

    耳鳴りが気になることで、身体に力が入ったり、寝つきが悪くなったりすることがあります。

    鍼灸によって身体の緊張をやわらげ、リラックスしやすい状態を目指します。

    耳鳴りに伴う不調にも対応する

    耳鳴りがある方は、次のような不調を一緒に抱えていることがあります。

    • 首こりや肩こり
    • 頭痛
    • 目の疲れ
    • 顎の違和感
    • 睡眠不足
    • 疲労感

    鍼灸では、耳鳴りだけを見るのではなく、こうした周辺症状も含めて施術内容を考えます。

    6.自宅でできる耳鳴り対策

    耳鳴りが気になるときは、音を無理に消そうとするよりも、身体を休め、耳鳴りに意識が集中しにくい環境をつくることが大切です。

    完全な無音を避ける

    静かな場所では、耳鳴りが目立ちやすくなります。

    就寝前や自宅で過ごすときは、次のような小さな音を流してみましょう。

    • 川や雨などの自然音
    • 小さな音量の音楽
    • ラジオ
    • 扇風機や空気清浄機の音

    耳鳴りを大きな音でかき消すのではなく、気にならない程度の音量にしてください。

    首や肩を温める

    首肩こりがある方は、入浴や蒸しタオルで首や肩を温めることで、筋肉の緊張がやわらぐことがあります。

    蒸しタオルを使用する場合は、熱すぎない温度にして、首肩に5〜10分程度当てましょう。

    肩の力を抜く運動

    首を強く回すのではなく、肩をゆっくり動かします。

    1. 息を吸いながら両肩をゆっくり上げる
    2. 3秒ほどそのままにする
    3. 息を吐きながら肩の力を抜く
    4. 5回程度繰り返す

    痛みやめまいが出る場合は中止してください。

    食いしばりに注意する

    通常、口を閉じているときは、上下の歯が少し離れている状態が自然です。

    仕事中やスマートフォンを見ているときに、歯を強く噛みしめていないか確認しましょう。

    舌先を上の前歯の少し後ろに軽く置き、上下の歯を離すようにすると、顎の力を抜きやすくなります。

    睡眠リズムを整える

    睡眠不足や疲労が続くと、耳鳴りを強く感じることがあります。

    • 起きる時間を一定にする
    • 就寝前のスマートフォンを控える
    • 夕方以降のカフェインを控える
    • 寝る直前の飲酒を避ける
    • 入浴で身体を温める

    眠るときに耳鳴りが気になる場合は、小さな環境音を流す方法もあります。

    大きな音から耳を守る

    ライブ会場や工事現場などでは、耳栓やイヤーマフを使用し、耳への負担を減らしましょう。

    イヤホンを使用するときは、周囲の音がまったく聞こえなくなるほど音量を上げないことが大切です。

    ただし、日常生活で常に耳栓を使用すると、周囲の音が聞こえにくくなり、かえって耳鳴りが目立つことがあります。

    耳鳴りの状態を記録する

    耳鳴りが強くなる条件を知るために、簡単な記録をつけることもおすすめです。

    • 耳鳴りが強くなった時間
    • 右耳・左耳・両耳のどこに聞こえたか
    • 睡眠時間
    • 疲労やストレスの状態
    • 首肩こりの強さ
    • 食いしばりの有無
    • 大きな音を聞いたか
    • 飲酒やカフェインの量

    記録を続けることで、自分の耳鳴りがどのような状況で強くなるのかを把握しやすくなります。

    このような場合は耳鼻咽喉科へ

    次のような症状がある場合は、セルフケアや鍼灸よりも、耳鼻咽喉科の受診を優先してください。

    • 突然、耳が聞こえにくくなった
    • 片耳だけに急な耳鳴りが出た
    • 耳鳴りと耳の詰まりが同時に現れた
    • 強いめまいや吐き気がある
    • 大きな音を聞いた後から症状が続いている
    • 脈に合わせてドクンドクンと聞こえる
    • 顔や手足のしびれがある
    • ろれつが回りにくい
    • 激しい頭痛を伴う

    耳鳴りに対する鍼灸をお考えの場合も、まずは耳鳴りの症状や原因を確認することが大切です。

    耳鼻咽喉科で緊急性のある病気がないことを確認したうえで、首肩こり、顎の緊張、睡眠、疲労などがある場合は、鍼灸を補助的なケアとして検討できます。

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