スタッフブログ – 立川No.1実績|選ばれる整体・鍼灸院|メディカルジャパン立川 - Page 6
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  • めまいの種類と対策|回転性・浮動性・立ちくらみの違いと原因・治療法を徹底解説

    はじめに:めまいは「誰にでも起こる」身近な症状

    めまいは、突然ふわっとしたり、ぐるぐると回るような感覚を引き起こす不快な症状です。
    日本では、成人の約4人に1人が一度は経験するといわれています。

    一見「一時的な不調」に思われがちですが、実はその背後には、耳・脳・自律神経・心臓など、さまざまな要因が隠れていることがあります。
    本記事では、めまいの種類ごとの特徴と原因、そして正しい対策をわかりやすく解説します。


    1. めまいの基本:そもそも「めまい」とは何か?

    ▶ めまいとは?

    「めまい」とは、身体のバランス感覚が乱れ、実際には動いていないのに動いているように感じる状態を指します。
    大きく分けると、「ぐるぐる回る」「ふわふわする」「クラッとする」といった3つのタイプに分類されます。

    ▶ バランスを保つ仕組み

    私たちの身体は、以下の3つの情報を脳で統合してバランスを保っています。

    • 内耳の三半規管・前庭(回転や傾き)

    • 目(視覚情報)

    • 筋肉・関節(体の位置情報)

    このうちどれかが乱れると、脳が混乱し「めまい」として感じます。

    ▶ 耳だけではない!脳・自律神経も関係

    めまいというと耳の病気をイメージしますが、
    実際には 脳の血流障害・自律神経の乱れ・貧血などでも発生します。
    つまり、「耳」だけでなく「全身のバランスシステムの不調」が原因となることが多いのです。


    2. めまいの主な種類とその特徴

    めまいには大きく3つのタイプがあり、それぞれ原因と対応が異なります。

    🌀 回転性めまい(ぐるぐる回る)

    自分や周囲が回転しているように感じるタイプ。
    しばしば吐き気や耳鳴り、難聴を伴います。

    主な原因:

    • 良性発作性頭位めまい症(BPPV)

    • メニエール病

    • 前庭神経炎

    特徴:

    • 頭を動かした時に強く出る

    • 横になっても治らないことがある

    • 吐き気・耳閉感を伴うことが多い


    🌊 浮動性(動揺性)めまい(ふわふわ・揺れる)

    身体がふわふわ浮いたような、地面が揺れるような感覚。
    歩くと不安定になり、頭痛や肩こりを伴うこともあります。

    主な原因:

    • 脳幹・小脳の血流障害

    • 自律神経失調症

    • 心因性めまい(ストレス・不安)

    特徴:

    • 天候やストレスによって悪化する

    • 長時間続くことが多い

    • 頭の重さ・集中力低下を感じる


    ⚡ 立ちくらみ・眼前暗黒感(クラッとする)

    立ち上がった瞬間に目の前が暗くなったり、意識が遠のくタイプ。
    一瞬で治ることもあれば、失神に至る場合もあります。

    主な原因:

    • 起立性低血圧

    • 貧血

    • 脱水や低血糖

    • 自律神経障害

    特徴:

    • 急に立つ・動くと出やすい

    • 若い女性や高齢者に多い

    • 水分不足や食事抜きで悪化


    3. めまいが起きる原因と背景メカニズム

    ▪ 耳・内耳が関係するめまい

    • 良性発作性頭位めまい症(BPPV):耳の中の「耳石」がずれて三半規管を刺激

    • メニエール病:内耳のリンパ液が増え、耳鳴り・難聴を伴う

    • 前庭神経炎:ウイルス感染で平衡神経が炎症を起こす

    ▪ 脳や神経が関係するめまい

    • 脳幹・小脳の血流障害(脳梗塞・TIA)

    • 偏頭痛に伴うめまい(前庭性片頭痛)

    ▪ 自律神経や血流が関係するめまい

    • ストレスや不眠による交感神経の緊張

    • 低血圧・脱水・冷え性による血流低下

    ▪ その他の全身要因

    • 貧血(特に女性に多い)

    • 薬の副作用

    • ホルモンバランスの変化(更年期など)


    4. めまいのタイプ別セルフケアと日常でできる対策

    🌀 回転性めまいの対策

    • 急に頭を動かさない

    • 安定した姿勢で安静にする

    • **エプリー法(耳石体操)**で再発予防

    • 医師の指導のもと、内耳リハビリを行うと効果的


    🌊 浮動性・動揺性めまいの対策

    • 首・肩・背中を温めて血流改善

    • 軽いストレッチやウォーキングで体を動かす

    • 深呼吸で自律神経を整える

    • カフェイン・アルコールを控える


    ⚡ 立ちくらみ・眼前暗黒感の対策

    • ゆっくり立ち上がる習慣をつける

    • 水分・塩分をしっかり摂取する

    • 朝食を抜かない(低血糖を防ぐ)

    • 弾性ストッキングの使用も有効


    🌿 共通して効果的な生活改善法

    • 睡眠を十分にとる

    • 栄養バランスの取れた食事

    • 定期的な軽運動(体幹・呼吸トレーニング)

    • ストレスをためない工夫(呼吸法・入浴・趣味時間)


    5. 受診すべきタイミングと検査・治療の流れ

    🚨 すぐに受診すべきサイン

    • めまいが急に起こり、手足のしびれ・言葉のもつれ・意識障害を伴う
      → 脳卒中などの可能性(救急要)

    • めまいが何日も続く・繰り返す
      → 耳や脳の疾患の可能性あり

    • 耳鳴り・難聴を伴う
      → メニエール病や内耳疾患の可能性


    🏥 受診先と検査

    • 耳鳴り・平衡感覚の異常 → 耳鼻咽喉科

    • 頭痛・手足のしびれ・視覚異常 → 脳神経内科

    • 血圧・貧血・自律神経の異常 → 内科

    主な検査内容:

    • 聴力検査・平衡機能検査

    • MRI/CT(脳の異常チェック)

    • 心電図・血液検査


    💊 治療法

    • 薬物療法(抗めまい薬・循環改善薬)

    • 内耳リハビリ・体位訓練

    • 生活指導・自律神経調整療法


    6. よくある質問(FAQ)

    Q1. 一瞬のめまいでも受診すべき?
    → 繰り返す場合は要注意。特に耳鳴りや頭痛を伴うなら早めの受診を。

    Q2. めまいとストレスは関係ある?
    → 強い関係があります。自律神経の乱れがバランス感覚に影響します。

    Q3. 市販の薬で治る?
    → 一時的に緩和することもありますが、原因治療には医師の診断が必要です。


    7. まとめ:めまいは「種類と原因を知る」ことが第一歩

    • めまいには 回転性・浮動性・立ちくらみの3タイプがある

    • 原因は耳だけでなく、脳・血流・自律神経など多岐にわたる

    • タイプに応じたセルフケアで軽減できるが、繰り返す場合は受診が重要

    「なんとなくめまいがする…」という違和感のうちに正しい対策を始めることが、安心と健康への近道です。

  • 仰臥位での頸椎施術とは|首の歪み・筋緊張を安全に整える方法

    🩺 仰臥位での頸椎施術とは

    仰臥位(仰向け)は、患者が最もリラックスできる体位の一つです。
    この姿勢で行う頸椎施術は、整骨院やカイロプラクティックで多く採用されており、首や肩の筋肉の緊張を和らげ、関節の可動性を高める目的で行われます。

    施術の目的

    仰臥位で頸椎を施術する主な目的は次の通りです。

    • 頸椎の整復: ズレや歪みを整え、可動域を改善します。
    • 筋緊張の緩和: 首・肩周囲の硬くなった筋肉をやさしくほぐします。
    • 神経圧迫の軽減: 神経の通り道を確保し、しびれや痛みを和らげます。
    • 血行促進: 血液循環を高め、自然治癒力をサポートします。

    仰臥位での主な施術法

    1. 手技による調整: 施術者が軽い圧を加えながら頸椎の位置を整えます。
    2. ストレッチ: 首まわりの筋肉や靭帯を無理なく伸ばし、柔軟性を高めます。
    3. モビライゼーション: 軽い動きを反復し、関節可動域を広げる方法です。
    4. 温熱・冷却療法: 筋肉の炎症や緊張を緩和する補助的手法として用いられます。

    注意点

    • 力加減に注意: 頸椎はデリケートな部位のため、強い刺激は避けます。
    • 既往症の確認: ヘルニアや脊椎症がある方は、必ず医師の診断を受けましょう。
    • 専門家による施術: 安全性を確保するため、資格を持つ施術者が行うことが重要です。

    まとめ

    仰臥位での頸椎施術は、
    「リラックスした状態で安全に調整を行える」ことが最大の利点です。
    姿勢やストレスによる首肩の不調に対して、穏やかなアプローチで改善を目指します。

  • 頭皮鍼で期待できる髪・頭皮への効果

    ① 抜け毛・薄毛の改善

    頭皮鍼によって血流が促進され、毛根(毛母細胞)に酸素と栄養がしっかり届くようになります。
    また、自律神経やホルモンバランスを整えることで、ストレス性脱毛(円形脱毛症・びまん性脱毛など)の改善にも効果が期待されます。
    発毛・育毛の“土台作り”として、頭皮環境を整える重要なアプローチです。

    ② 髪のハリ・コシ・ツヤの向上

    頭皮への血流改善により、毛根が活性化し、細く弱った髪にハリ・コシが戻ります。
    髪の根元からしっかり栄養が届くことで、パサつき・ボリュームダウンを防ぎ、ツヤのある健康的な髪へ導きます。

    ③ 頭皮のコリ・緊張の改善

    長時間のデスクワークやスマホ使用で硬くなった頭皮を鍼刺激でほぐします。
    頭皮が柔らかくなることで、さらに血流が促進され、毛髪の成長をサポートします。
    「頭が軽くなった」「目がスッキリする」といった感覚を実感される方も多いです。

    ④ ストレス・自律神経の調整

    頭皮鍼はリラクゼーション効果が高く、交感神経の緊張を緩和します。
    ストレスによるホルモンバランスの乱れや睡眠の質の低下を整え、髪の健康を内側から支えます。

    ⑤ 頭皮環境の改善

    皮脂の分泌バランスが整うことで、フケ・かゆみ・炎症などのトラブルを軽減。
    清潔で健康的な頭皮環境を維持し、育毛しやすいコンディションを保ちます。

    こんな方におすすめ

    ・ストレスや血行不良による抜け毛・薄毛が気になる方
    ・年齢とともに髪のボリュームが減ってきた方
    ・頭皮の張り・コリを感じる方
    ・睡眠の質が悪い、疲れが抜けにくい方

  • なぜ肩こりが腰痛・頭痛を引き起こす?姿勢と整体・鍼灸のアプローチ

     

    「肩こり」は、肩・首・背中の筋肉が硬くなり、重だるさや痛み、張り感を感じる状態を指します。
    日本人の約7割が経験するといわれる、非常に一般的な不調です。

    肩こりは大きく分けて次の2タイプがあります。

    さらに近年では、「ストレートネック」「猫背」「巻き肩」などの姿勢不良が原因の肩こりが増えています。
    見た目の問題だけでなく、放置すると体全体に影響を及ぼすため注意が必要です。

    1. 肩こりの主な原因

    肩こりは、単に「筋肉が硬い」だけの問題ではありません。
    以下のように、生活習慣や姿勢・自律神経・眼精疲労などが複合的に関係しています。

    ◆主な原因一覧

    ①姿勢の崩れ(猫背・巻き肩・ストレートネック)
    → 頭が前に出ることで首・肩への負担が3倍以上に。

    ②筋肉のアンバランス
    → 僧帽筋・肩甲挙筋・菱形筋など、肩甲骨まわりの筋肉が緊張。

    ③血行不良と代謝低下
    → 長時間の同じ姿勢で筋肉ポンプが働かず、老廃物が蓄積。

    ④眼精疲労・スマホの見すぎ
    → 目の奥の筋肉(毛様体筋)の緊張が首〜肩の筋膜につながる。

    ⑤ストレス・自律神経の乱れ
    → 緊張状態が続くことで交感神経が優位に。筋肉が弛緩しにくくなる。

    ⑥運動不足・冷え
    → 筋力低下により姿勢保持ができず、血流低下を助長。

    2. 肩こりが他の部位に与える影響・波及メカニズム

    「肩こりなのに腰が痛い」「頭痛がする」という経験はありませんか?
    それは、肩こりが“全身のバランス”を崩すサインです。

    ◆頭痛との関係

    首や肩の筋肉(僧帽筋・後頭下筋群)が硬くなると、
    頭部へ走る血管や神経を圧迫し、緊張型頭痛や後頭部の鈍痛を引き起こします。
    肩こり→首こり→頭痛という流れで悪化するケースが非常に多いです。

    ◆腰痛との関係

    猫背や巻き肩の姿勢が続くと、背骨全体のS字カーブが崩れます。
    結果として、腰椎への負担が増え、慢性的な腰痛が発生します。
    肩こりが「体幹バランスの乱れ」を生み、腰痛を誘発するのです。

    ◆呼吸・自律神経への影響

    肩まわりの筋肉が硬くなると、胸郭の動きが制限され、呼吸が浅くなります。
    呼吸の浅さは自律神経を乱し、不眠・疲労感・集中力低下にもつながります。

    3. 整体できるアプローチ

    整体では、肩こりを「全身のバランスの乱れ」としてとらえるのが特徴です。
    肩をもむだけではなく、根本原因を整えていきます。

    ◆主な整体アプローチ

    ・骨格調整(姿勢矯正):猫背・骨盤の傾きを修正

    ・筋膜リリース:筋膜の癒着を解消して血流を改善

    ・肩甲骨はがし・ストレッチ:動きを取り戻して姿勢を安定

    ・体幹強化指導:再発防止のために正しい姿勢を保つ筋肉を鍛える

    整体の目的は、一時的な緩和ではなく「自然に肩こりが起きない体」に導くことです。

    4. 鍼灸(鍼・灸)で肩こりに働きかける方法

    鍼灸は、筋肉の奥深くに直接アプローチできるため、
    整体だけでは届かない深層筋の硬さ・血流の滞りに有効です。

    ◆鍼灸の主な作用

    ①トリガーポイント刺激:痛みの原因点をピンポイントで刺激

    ②血流促進・代謝改善:筋肉内の酸素不足を解消

    ③自律神経の調整:ストレス緩和・睡眠の質向上

    ④灸による温熱効果:冷え・循環不良を改善

    特に、肩甲挙筋や僧帽筋、後頭下筋群などに鍼を行うと、
    首の可動域が広がり、頭の重さが軽く感じるようになります。

    また、最近では**低周波パルス鍼(通電療法)**も人気で、
    鍼に微弱な電気を流して筋肉をやさしく動かすことで、より高いリリース効果が得られます。

    5. 自宅ケア・生活習慣改善で肩こり予防

    整体や鍼灸で整えても、日常の姿勢が悪ければ再発してしまいます。
    以下のセルフケアを意識して、日常生活から予防しましょう。

    ✅ 姿勢チェックポイント

    ・デスクの高さ・椅子の位置を調整する

    ・スマホは目の高さで見る

    ・長時間同じ姿勢を避け、1時間に1回はストレッチ

    💆‍♀️ おすすめセルフケア

    ・肩甲骨をゆっくり回すストレッチ(前後10回)

    ・胸を開く深呼吸を1日数回

    ・入浴で肩を温めて血流改善

    🌙 生活習慣改善

    ・睡眠をしっかりとる(枕の高さを見直す)

    ・栄養バランスを意識(鉄・ビタミンB群・マグネシウム)

    ・軽い運動を取り入れる(ウォーキング・ストレッチ)

    ★肩こりに関する詳細はこちら

  • これからの季節におすすめ!自律神経を整える習慣|寒暖差・気圧変化に強い体づくり

    1. イントロダクション

    季節の変わり目、こんな不調を感じていませんか?

    朝晩の寒暖差が大きくなったり、天気が不安定になるこの時期、
    「なんとなく体がだるい」「頭が重い」「イライラしやすい」「眠りが浅い」などの不調を感じていませんか?

    こうした症状の多くは、自律神経の乱れによって起こります。
    特に春・秋・梅雨・初冬などは、気温や気圧の変化が激しく、身体が環境に対応しようとして負担を感じやすい季節です。


    自律神経とは?なぜ季節の影響を受けるのか

    自律神経は、私たちの意思とは関係なく、体の状態をコントロールしてくれる神経です。
    呼吸、心拍、血圧、体温、消化などを調整しており、「体のバランスを保つ司令塔」ともいえます。

    しかし、寒暖差や気圧変化が続くと、体はそのたびに温度調整や血管収縮を繰り返します。
    この負荷が積み重なると、自律神経が疲れてしまい、交感神経(活動モード)と副交感神経(休息モード)の切り替えがうまくいかなくなるのです。


    放っておくとどうなる?

    軽い不調なら「そのうち治る」と思いがちですが、
    自律神経の乱れを放置すると、以下のような慢性的な問題につながることがあります。

    • 頭痛、肩こり、めまい、耳鳴り

    • 不眠・寝起きのだるさ

    • 冷えやほてり

    • 動悸・息苦しさ

    • 便秘・下痢など消化器の不調

    • メンタルの不安定(焦燥感・気分の落ち込みなど)

    つまり、自律神経を整えることは、**季節の変わり目を快適に過ごす「体のリセット習慣」**でもあるのです。


    この記事でわかること

    この記事では、これからの季節に起こりやすい自律神経の乱れについて、

    • どんな要因で乱れやすいのか

    • 日常でできる整え方(朝・昼・夜の時間帯別)

    • 食事・運動・入浴など具体的な方法

    • 専門家がすすめるセルフケアのポイント

    をわかりやすく解説します。

    「体も心もスッキリ整える」ヒントを、今日から実践できる内容でお伝えします。


    2. 季節の変わり目が自律神経に与える影響 ― なぜ不調が出やすいのか

    気温や湿度、日照時間などの環境が変化すると、体は一定の状態を保とうとします。
    この調整を担うのが自律神経ですが、変化が激しいと常にフル稼働状態となり、バランスが崩れてしまいます。


    気温差がもたらすストレス

    1日の気温差が5℃以上ある日は、体温を一定に保つために血管の収縮・拡張が繰り返されます。
    これが自律神経への負担となり、肩こり・冷え・疲労感などを引き起こします。


    気圧の変化と頭痛・めまい

    低気圧の日には、血管が拡張しやすくなり、血流や内耳の圧が変化します。
    結果として、偏頭痛やめまい、倦怠感が起こりやすくなります。


    日照時間の短さとメンタル不調

    秋〜冬にかけて日照時間が短くなると、「幸せホルモン」と呼ばれるセロトニンの分泌が減少します。
    これも自律神経のバランスを崩す原因となり、気分の落ち込みや不眠につながります。


    “寒暖差疲労”とは?

    最近よく聞く「寒暖差疲労」とは、温度変化によって体温調節を繰り返すことで起きる疲労症状です。
    冷え性、肩こり、頭痛、肌荒れなど、さまざまな不調を引き起こします。


    このように、自律神経の乱れは環境ストレスによって起きやすくなります。
    次の章では、時間帯別にできる「1日のリズムを整える方法」を紹介します。

    3. 朝・日中・夜の時間帯別アプローチ:リズムを利用して整える

    自律神経は1日の中で「交感神経(活動モード)」と「副交感神経(リラックスモード)」が交互に働いています。
    この切り替えリズムを上手に使うことで、心と体のバランスを自然に整えることができます。


    🌅 朝 ― 体内時計をリセットして一日のスタートを整える

    朝は「副交感神経 → 交感神経」に切り替わる時間帯。
    このスイッチをうまく入れることで、頭も体もシャキッと目覚めます。

    ▪ 朝日を浴びる

    起きてすぐにカーテンを開け、5〜10分程度、自然光を浴びましょう。
    太陽の光は体内時計をリセットし、セロトニンという“幸福ホルモン”の分泌を促します。
    曇りの日でも明るさを感じることで効果があります。

    ▪ 朝の白湯・水分補給

    寝ている間にコップ1杯ほどの水分を失っています。
    常温または白湯をゆっくり飲むことで血流が促進され、胃腸が目覚めます。

    ▪ 軽いストレッチ・深呼吸

    ベッドの上で伸びをするだけでもOK。
    体温が上がり、交感神経が自然に活性化します。
    深呼吸を3回ほど行いながら、背中や肩をほぐしましょう。

    ▪ 朝食で代謝をオンに

    朝食は「体を動かすスイッチ」。
    炭水化物・たんぱく質・ビタミンB群を含む食事が理想的です。
    (例:ご飯+納豆+味噌汁 or トースト+卵+ヨーグルト)


    🌞 日中 ― 交感神経を保ちつつ“疲れない働き方”を意識

    昼間は交感神経が優位になりやすい時間帯。
    しかし、過剰に働きすぎると夕方の疲労やイライラにつながります。
    「緊張と緩和のバランス」を意識しましょう。

    ▪ こまめに立ち上がる

    デスクワーク中は1時間に1回、椅子から立って肩や首を回しましょう。
    長時間同じ姿勢は血流を悪化させ、自律神経を乱します。

    ▪ 呼吸の切り替え

    ストレスを感じた時は、4秒吸って、6秒吐く呼吸を3回。
    副交感神経が働き、脳の興奮を鎮めます。

    ▪ 水分と栄養補給

    交感神経が優位だと血流が偏り、のどの渇きを感じにくくなります。
    こまめな水分摂取と軽食(ナッツ・果物)でエネルギーを維持しましょう。

    ▪ 太陽光を浴びる・軽い散歩

    昼の光を取り入れることで、夜のメラトニン分泌(睡眠ホルモン)が整います。
    ランチ後の10分ウォーキングもおすすめです。


    🌙 夜 ― 副交感神経を優位にして“深い眠り”へ導く

    夜は一日の疲れを癒し、回復のスイッチを入れる時間。
    副交感神経を高めることで、睡眠の質が大きく改善します。

    ▪ 入浴はぬるめのお湯で15〜20分

    38〜40℃のぬるめのお湯にゆっくり浸かると、心拍数が落ち着き、血流が改善します。
    熱すぎるお湯は交感神経を刺激するため避けましょう。

    ▪ スマホやPCは就寝1時間前にオフ

    ブルーライトは脳を「昼」と勘違いさせ、睡眠ホルモンを抑制します。
    読書や音楽など、光を使わないリラックスタイムを。

    ▪ 呼吸+ストレッチでリセット

    ベッドに入る前に、肩甲骨を回したり、足首をゆっくり回したりして筋肉を緩めます。
    「吸って、長く吐く」呼吸で体を休息モードに導きましょう。

    ▪ 睡眠環境を整える

    部屋を少し暗くし、20〜22℃前後を目安に。
    アロマや間接照明を取り入れるのも効果的です。


    💡ワンポイント:生活の「リズム」が自律神経の基盤

    自律神経を整える最大のコツは、決まった時間に起きて、決まった時間に寝ること
    どんな健康法よりも「生活リズムの安定」が神経バランスに直結します。
    休日の寝すぎ・夜更かしは、1週間のリズムを崩す原因になるので注意しましょう。