スタッフブログ – 立川No.1実績|選ばれる整体・鍼灸院|メディカルジャパン立川 - Page 6
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  • 骨盤と背骨のバランスで変わる!正しい姿勢の作り方

    デスクワークやスマホ時間が長くなると、知らず知らずのうちに姿勢が崩れていませんか?
    骨盤や背骨のポジションは、腰痛・肩こり・脚のむくみなど、全身の不調と深く関係しています。

    👣 姿勢チェック

    この方は「骨盤後傾+腰椎平坦+頭部前方位」という典型的な姿勢の乱れが見られました。
    その結果、以下のような不調が起こっていました。

    • 腰や首に負担がかかる
    • お尻や太ももが張って固くなる
    • 足首が不安定になりやすい

    💪 改善のために行った運動

    • 4D体操:胸を開いて背骨を伸ばし、骨盤前傾をサポート。
    • フローインを使った四つ這い運動:腸腰筋を意識しながら、股関節と体幹を正しく連動。

    この組み合わせで、「骨盤と背骨を正しい位置に戻す感覚」をつかんでいただきました。

    🌱 ポイント

    • 骨盤と腰椎は全身の土台
    • 腸腰筋を使えるようになると姿勢は安定しやすくなる
    • 簡単な体操や鍼灸治療でも姿勢改善・痛み予防が可能

    姿勢の乱れは、日常の「クセ」から起こります。
    当院では、運動×手技×鍼灸を組み合わせ、根本から整えるサポートを行っています。

  • 足首のアライメントとは?— 身体全体を支える“土台”のバランス

    1. 足首の構造と役割

    足関節(ankle joint)は以下の骨で構成され、これらが作る関節を距腿関節(きょたいかんせつ)と呼びます。

    • 脛骨(けいこつ / tibia)
    • 腓骨(ひこつ / fibula)
    • 距骨(きょこつ / talus)

    距腿関節は、背屈(つま先を上げる)底屈(つま先を下げる)の動きを担い、歩行・姿勢維持に重要な役割を果たします。

    2. アライメントを観察する3つの視点

    観察面 チェックポイント 主な異常例
    前額面(正面) 脛骨と踵骨が一直線か 内反(踵が内側)/外反(踵が外側)
    矢状面(横から) 背屈・底屈の可動域や重心バランス 過剰な底屈=前足荷重/過剰な背屈=踵荷重
    横断面(上から) 足の回旋(内旋・外旋) トゥイン(内向き)/トゥアウト(外向き)
    小さな歪みでも軽視は禁物。足首の「数ミリの傾き」が、膝や腰、首肩へのストレスにつながることがあります。

    3. 全身への影響

    足首のアライメント不良は、下肢から体幹へと「運動連鎖」を引き起こします。

    • 過回内 → 膝の内反 → 骨盤前傾 → 腰痛
    • 過回外 → 下腿外旋 → 股関節外旋 → 殿部やふくらはぎの張り

    4. 臨床・スポーツ現場での対策

    • 評価:距腿関節の可動域・踵骨傾き・足底圧を確認
    • 施術:筋膜リリース、関節モビライゼーション、鍼灸による調整
    • 補助具:インソールやテーピングでアライメントを保持
    • トレーニング:足底筋群・後脛骨筋・腓骨筋のバランス強化
    • 生活指導:靴の選び方、立ち方・歩き方の見直し
    当院では、リアライン・コアや足底圧解析などを組み合わせ、正しい足首アライメントの再教育を行っています。

    5. まとめ

    足首は建物で言う「基礎」。ここが傾けば、膝・骨盤・脊柱などの上位構造も崩れます。
    立ち姿や靴底の減り方を一度見直してみましょう。小さなズレが不調の原因になっているかもしれません。


  • 立ち仕事のむくみをとる足裏マッサージ法|たった5分で脚が軽くなるリンパケアとセルフケア習慣

    一日立った後の“脚のだるさ”、放置していませんか?

    「仕事が終わるころには脚がパンパン」
    「靴下の跡がくっきり残ってる」
    そんな経験はありませんか?

    長時間の立ち仕事は、脚に常に重力がかかり、血液やリンパの流れが滞るため、むくみやだるさが起きやすくなります。
    そのまま放っておくと、冷え・疲労感・下肢静脈のトラブルにつながることも。

    でもご安心ください。
    自宅や職場でもできる「足裏マッサージ」で、むくみをリセットして脚を軽く保つ方法があります。
    この記事では、

    • むくみが起こる仕組み

    • 足裏マッサージが有効な理由

    • 立ち仕事の方におすすめのセルフケア方法
      を、専門的にわかりやすく解説します。


    1. なぜ立ち仕事でむくみが起きるのか?

    ▶ 原因①:血流・リンパの流れが滞る

    私たちの脚は、心臓から最も遠い場所にあります。
    立ちっぱなしの状態では、重力によって血液が下半身に溜まりやすく、
    ふくらはぎや足首の静脈・リンパ管が「渋滞」状態になります。

    本来、ふくらはぎの筋肉(第二の心臓)が血液を上に押し戻しますが、
    長時間動かさないことでポンプ作用が低下し、むくみが生じるのです。


    ▶ 原因②:足首・足裏の動きが少ない

    立ち仕事では、足裏や指が靴の中でほとんど動かず、
    筋肉の働きが弱まり、血液の循環が鈍くなります
    これが「夕方になると足が重い」「冷えてだるい」原因のひとつです。


    ▶ 原因③:靴・姿勢・冷えも影響

    ヒール・合わない靴・硬い床などは足裏を圧迫し、血流をさらに悪化させます。
    また、空調や冷たい飲み物などによる「冷え」も、血管収縮を起こしてむくみやすくします。


    2. 足裏マッサージがむくみに効く理由

    ▶ ポイント①:足裏の反射区を刺激し、全身の循環を促す

    足裏には**全身の臓器や器官とつながる反射区(ゾーン)**が存在します。
    特に「腎臓・膀胱・リンパ」に対応するエリアを刺激することで、
    体内の水分バランスや老廃物排出を助け、むくみを軽減できます。


    ▶ ポイント②:筋肉と血管を“下から上へ”動かす

    足裏をほぐすと、足底筋やふくらはぎの筋肉が柔らかくなり、
    血管とリンパ管が拡張して、血流がスムーズになります。
    「足裏 → 足首 → ふくらはぎ」へと順にマッサージすることで、
    重力に逆らって流れを戻すサポートになります。


    ▶ ポイント③:リラックス効果で自律神経も整う

    足裏の刺激は副交感神経を高め、全身の緊張をほぐします。
    精神的なストレスによる冷え・むくみ対策にも有効です。


    3. 立ち仕事向けセルフマッサージ法(足裏〜ふくらはぎ)

    🌿 ステップ①:足裏マッサージ(基本)

    1. 椅子に座り、片足を太ももにのせる

    2. 親指で土踏まずを押しながら円を描くようにほぐす

    3. かかと→足指の付け根に向かって、ゆっくり押し流す

    💡 ゴルフボールやペットボトルを足裏で転がしてもOK!
    冷たいペットボトルを使えば、炎症や熱っぽいむくみに効果的です。


    🌿 ステップ②:足首回し+指マッサージ

    1. 片手で足首を持ち、もう片方の手で足指を握る

    2. 足首を大きく10回回す(内回し・外回し)

    3. 各指の間を軽く広げながら揉む

    これにより足首の可動域が広がり、リンパ流が促進されます。


    🌿 ステップ③:ふくらはぎのリンパ流し

    1. 両手でふくらはぎを包み込み、足首から膝へ向かってさする

    2. 手のひらで「下→上」方向にゆっくり流す

    3. 強く押さず、皮膚が温まる程度でOK

    💡 10回繰り返すだけでも、脚の重さがスッと軽く感じられます。


    4. むくみにくい脚をつくる日常習慣

    ▶ 仕事中:10分に1回、つま先立ちをする

    「ふくらはぎのポンプ機能」を活性化させる簡単エクササイズ。
    足を上下に動かすだけでも血流が変わります。


    ▶ 休憩中:脚を少し高くする

    椅子や台を使って足首を10cmほど上げるだけで、
    滞った血液が心臓へ戻りやすくなります。


    ▶ 就寝前:温め×マッサージでリセット

    お風呂上がりに軽くストレッチやマッサージを行うと、
    1日の疲労物質を流し、翌朝の脚が軽くなります。


    ▶ 食事・生活:水分・塩分・冷え対策も忘れずに

    ・水分をこまめに摂る(冷たい飲み物は控えめに)
    ・塩分過多を避ける
    ・足元を冷やさない靴・靴下選びを

    これらを意識するだけでも、むくみの頻度が減っていきます。


    5. よくある質問(FAQ)

    Q1. 足裏マッサージは毎日していいですか?
    → 毎日OK。特に仕事後やお風呂上がりに行うと効果的です。

    Q2. ツボを押すと痛いけど大丈夫?
    → “痛気持ちいい”くらいがベスト。鋭い痛みは避けましょう。

    Q3. 靴を履いたままのケアは?
    → 休憩中に「つま先上げ」や「足首回し」を意識すると◎。

    Q4. 冷えが強い時はどうすれば?
    → 温めたタオルで足裏〜ふくらはぎを包んでからマッサージすると血流がより改善します。


    6. まとめ:足裏からめぐりを整え、立ち仕事でも“軽い脚”へ

    • むくみの正体は、血液・リンパの“滞り”

    • 足裏から順にマッサージすることで、全身のめぐりが改善

    • 継続することで「疲れにくい脚」に変わります

    今日から仕事終わりの5分間を、自分の脚のケアタイムに。
    足裏から始めるマッサージ習慣が、明日の立ち仕事をもっと快適にします🌿✨

  • 整体×鍼灸で“つらい腰痛”を根本改善へ

    「ずっと腰が重い…」「朝起きると腰が痛い」「湿布や薬では良くならない」
    そんなお悩みを抱える方はとても多く、日本ではおよそ4人に1人が腰痛持ちだと言われています。

    特に、3か月以上続く「慢性腰痛」は、一時的な筋肉の疲れではなく、身体のバランスや神経・血流などの深い部分に原因が隠れています。

    病院で「骨には異常がありません」と言われても、痛みが取れないことがありますよね。
    それは、**“画像に映らない原因”**があるからです。

    この記事では、整体と鍼灸という2つのアプローチで、慢性腰痛を根本から改善するためのヒントをわかりやすくご紹介します。

    1. なぜ腰痛が増えているのか?

    現代人の生活は、腰に負担をかける要素であふれています。
    たとえば…

    ・長時間のデスクワークやスマホ姿勢

    ・運動不足による筋力低下

    ・睡眠不足やストレスによる自律神経の乱れ

    これらが積み重なることで、筋肉の緊張や血流の滞りが慢性的に続く状態になります。
    一度バランスを崩すと、身体は「かばう姿勢」を覚えてしまい、結果として痛みが長引くのです。

    つまり、慢性腰痛は「老化」や「疲れ」だけでなく、**日常の積み重ねで起こる“生活習慣の病気”**といっても過言ではありません。

    2. 慢性腰痛の原因

    慢性腰痛の原因はひとつではありません。
    主な要因を、4つの視点から見てみましょう。

    ① 骨格・姿勢のゆがみ

    骨盤や背骨のバランスが崩れると、特定の筋肉ばかりに負担がかかります。
    猫背や反り腰、足を組む癖なども腰痛のもとになります。

    ② 筋肉・筋膜の硬さ

    腰の筋肉だけでなく、太ももやお尻・背中の筋肉も関係しています。
    筋膜(筋肉を包む膜)が癒着すると、引っ張られるような痛みや重だるさを感じやすくなります。

    ③ 血流と自律神経の乱れ

    長時間同じ姿勢を続けると、血液の流れが悪くなり、酸素や栄養が届きにくくなります。
    その結果、筋肉が疲れやすく、回復しにくい状態に。
    また、ストレスが続くと交感神経が優位になり、筋肉が常に緊張してしまいます。

    ④ 心身のストレス・脳の記憶

    近年では、「脳の痛み記憶」が慢性化の一因とも言われています。
    「また痛くなるかも」という不安が、痛みを感じやすくすることも。
    心のケアも、慢性腰痛の改善には欠かせません。

    3. 整体・鍼灸による“根本改善”アプローチ

    薬やマッサージで一時的に楽になっても、すぐに痛みが戻ってしまう…。
    そんな方にこそ試していただきたいのが、整体と鍼灸の組み合わせです。

    ● 整体で「姿勢」と「骨格」を整える

    整体では、骨盤や背骨の歪みを整え、関節の動きをスムーズにします。
    これにより、筋肉の緊張がほぐれ、身体のバランスが安定します。
    「痛いところを押す」のではなく、身体全体の使い方をリセットするのが目的です。

    ● 鍼灸で「筋肉」と「神経・血流」を整える

    鍼灸では、深い筋肉や神経に直接アプローチできます。
    ツボを刺激することで血流が改善し、自律神経のバランスも整います。
    結果として、自然治癒力が高まり、痛みの根本が鎮まるのです。

    整体と鍼灸を組み合わせることで、
    ・構造(骨格)
    ・機能(筋肉・神経)
    ・循環(血流・自律神経)
    この3つのバランスを同時に整えることができます。

    4. セルフケア・生活習慣改善で治療効果を最大化

    施術を受けるだけでなく、日常生活の工夫が腰痛改善のカギです。
    今日からできるセルフケアをいくつか紹介します。

    🌿 姿勢を意識する

    椅子に座るときは「骨盤を立てる」意識を。
    背もたれに頼らず、お尻を軽く前に出して深く座るのがポイントです。

    🌿 軽いストレッチを習慣に

    朝や入浴後に、太もも裏(ハムストリング)やお尻の筋肉をゆっくり伸ばすだけでも効果的。
    痛みを感じる手前で止める「気持ちいい範囲」でOKです。

    🌿 深呼吸でリラックス

    深い呼吸は自律神経を整え、腰の緊張をやわらげます。
    寝る前に「ゆっくり4秒吸って、6秒吐く」を3回繰り返してみてください。

    5.まとめ

    慢性腰痛は「一生付き合うもの」ではありません。
    痛みの原因を正しく理解し、身体のバランスを整えていくことで必ず改善できます。

    整体や鍼灸は、身体の深い部分にある“治る力”を引き出すサポートです。
    ぜひ、あなただけの原因に合わせたケアを見つけていきましょう。

  • 子どもの姿勢が脳と体に与える影響とは

    1. イントロダクション

    「姿勢」は見た目だけの問題ではありません。
    背すじが自然に伸び、胸が軽く開いた姿勢は、呼吸が深くなり、脳へ酸素が届きやすくなります。結果として集中力・記憶の定着・持久力が上がり、肩こりや目の疲れも起こりにくくなります。逆に、猫背やうつむき姿勢が続くと、胸がつぶれて呼吸が浅くなり、疲れやすく、やる気が続きません。
    本記事では、学生期(小中高)の日常に合わせて、なぜ姿勢が学習・運動・睡眠を左右するのかをやさしく解説し、今日からできる環境づくりとホームワーク(簡単エクササイズ)まで具体的に紹介します。


    2. 姿勢が「学習の質」に与える影響

    2-1. 集中度・やる気(エンゲージメント)が上がる

    良い姿勢=体が安定して頭が働きやすい土台が整います。
    椅子に深く腰かけ、骨盤を立てて背すじを軽く伸ばすと、視線が自然に前へ向き、黒板や教材に意識を向けやすくなります。結果として「話を聞き逃さない」「板書が楽」「集中が切れにくい」といったメリットが生まれます。

    ポイント

    • 椅子に深く座り、おへそを前へ(骨盤を立てる合図)

    • みぞおちの少し下をそっと長くするイメージで背すじを保つ

    • 顎を軽く引いて、視線は目線より少し下に教材が来る高さへ

    2-2. 呼吸・血流・脳への酸素供給がよくなる

    胸郭(胸まわり)が開くと、横隔膜が動きやすくなり呼吸が深くなります。深い呼吸は血中の酸素量を高め、脳の働き(注意・思考・記憶)を助けます。浅い胸式呼吸が続くと、疲労や眠気、イライラにつながりやすくなります。

    1分でできる呼吸リセット

    1. 背もたれに軽く後頭部をタッチ

    2. 鎖骨を“やや笑顔”のように横へ広げる意識

    3. 4秒で鼻から吸い、6秒で口から細く吐く×5回

    2-3. 眼精疲労・首肩こりを減らす

    姿勢が整うと、画面やノートとの距離が安定し、目・首・肩の負担が分散します。結果として「目がしょぼしょぼしない」「首が突き出ない」「肩が張りにくい」状態が保ちやすくなります。

    チェック

    • 画面やノートは目から30〜40cm

    • 視線は水平より少し下

    • 肘は**約90°**で机面にのる高さ


    3. 姿勢と「自律神経・睡眠」の関係

    3-1. 姿勢×自律神経(交感/副交感)のバランス

    猫背やうつむき姿勢は、呼吸が浅くなり交感神経(緊張モード)に偏りやすいと考えられます。ほどよく胸が開いた姿勢でゆっくり吐く呼吸を行うと、副交感神経(休息モード)が働きやすくなり、落ち着きと集中の切り替えがスムーズになります。

    3-2. 睡眠の質を底上げする“就寝前の姿勢”

    就寝前にスマホをのぞき込む姿勢は、首肩がこわばり、呼吸が浅くなりがち。寝る30〜60分前は画面を目線より低くしない胸を開く軽いストレッチゆっくり呼吸を数分だけでも行うと、入眠と回復がスムーズになります。


    4. 姿勢が「運動・ケガ」に与える影響

    4-1. 胸郭の動きと肺活量=持久力の土台

    猫背は胸郭の可動性が下がり、吸気量が減りやすいため、持久走や長時間の練習でバテやすくなります。胸を開ける姿勢・呼吸は持久力の基礎体力を支えます。

    4-2. 競技パフォーマンスと障害予防

    姿勢不良は、フォームの崩れや同じ部位に負荷集中を招きます。体幹と骨盤が安定すると、四肢の動きがまっすぐ伝わるため、スピード・コントロール・再現性が向上し、ケガの予防にもつながります。


    5. なぜ子どもの姿勢は崩れるのか(原因)

    5-1. 家具の不適合(足が床につかない/机が高い)

    体格に合わない机椅子は、骨盤が後ろに倒れやすく猫背の原因に。足が浮いていると体が安定せず、背中で支えようとして丸くなります。

    5-2. スクリーン時間と“うつむき固定”

    タブレットやスマホを低い位置で長く使うと、首の前傾がクセになります。高さ調整や置き台の使用で、目線と距離を保ちましょう。

    5-3. 体幹・背筋の弱さと生活習慣

    運動時間の減少や、座り時間の増加で姿勢保持の筋力が不足しがち。短時間でもこまめに立つ・伸びる習慣が助けになります。

    5-4. 周囲のモデリング(大人の姿勢)

    子どもは大人の姿勢をまねします。保護者・先生が椅子に深く座る・画面の高さを整えるなど、見本を示すことが近道です。


    6. 家庭と学校でできる「正しい座位環境」ガイド

    6-1. デスク/チェアの基準値

    • 膝90°足裏フラット(足置きで調整OK)

    • **肘90°**で机面に自然にのる高さ

    • 背もたれは骨盤を立てやすい角度に(浅く寄りかからない)

    6-2. 視距離・画面位置・照明

    • 目と教材は30〜40cm

    • 画面は目線やや下(スタンドで高さ調整)

    • 照明は反射・暗すぎに注意(手元ライトも有効)

    6-3. 休憩ルール(マイクロブレイク)

    • 25〜30分ごとに30〜60秒、立って伸びる/胸を開く

    • 連続2時間以上の座位は避け、科目間で小休止を挟む


    7. 科学的に妥当な「ホームワーク(姿勢エクササイズ)」設計

    ※安全第一。痛みが強い場合は中止し、軽い動きに戻します。

    7-1. 基礎3種(毎日3〜5分)

    1. 胸郭オープナー
      立位または座位で両手を腰。肘を軽く後ろへ引き、鎖骨を横に広げながら3呼吸。肩はすくめない。

    2. 骨盤ニュートラル呼吸
      椅子に深く座り、おへそを前へ(骨盤を立てる)。鼻4秒吸う→口6秒吐く×5回。腰を反りすぎない。

    3. ヒップヒンジ(立ち座り練習)
      お尻を後ろへ引いて前屈、膝はつま先より前に出過ぎない。股関節で曲げ伸ばし×8回。背中は長く。

    7-2. 自律神経を整える呼吸(就寝前1〜2分)

    • 4秒吸う→6〜8秒吐く(吐く方をやや長く)

    • 胸を**前でなく“横に”**広げる意識で

    7-3. 学校でもできる“ミニドリル”(30秒ずつ)

    • 鎖骨スマイル:鎖骨を横へ/肩はストン

    • 骨盤立て:座面のやや前に座り、坐骨で座る感覚へ

    • チン・タック:あごを軽く後ろへ引き、首の後ろを長く


    8. Before/Afterの見える化(家庭チェック表)

    8-1. 5指標(週1回でOK)

    1. 呼吸のしやすさ(1〜5)

    2. 集中の自覚(1〜5)

    3. 首肩のこわばり(1〜5:低いほど良い)

    4. 視距離の安定(1〜5)

    5. 座位時間の区切り(休憩できた回数)

    8-2. 写真・動画の撮り方

    • 側面(耳・肩・股関節・くるぶしの一直線を目安)

    • 学習前→ホームワーク後で同じ条件(同じ場所・同じ距離)

    • 変化が分かれば、続ける動機になります


    9. よくある質問(FAQ)

    Q. タブレット学習のとき、正しい姿勢は?
    A. 目と画面30〜40cm、画面は目線やや下。肘90°、足裏フラット。高さはスタンド足置きで調整。

    Q. 姿勢を良くすると本当に眠気が減りますか?
    A. 胸が開くと呼吸が深くなり、酸素供給が安定。結果としてだるさ・眠気の軽減が期待できます。就寝前のゆっくり呼吸も効果的。

    Q. スポーツのパフォーマンスに効きますか?
    A. 体幹・骨盤が安定すると力の伝達効率が上がり、反復してもフォームが崩れにくくなります。ケガ予防にもつながります。


    10. まとめと行動プラン(今日からのチェックリスト)

    • 机・椅子の高さを合わせた(肘90°/足裏フラット)

    • 画面の高さを整えた(目線やや下/30〜40cm)

    • 25〜30分ごとに30秒リセットを入れた

    • 基礎3種ホームワークを3〜5分行った

    • □ 週1回、5指標をチェックして写真で比較した

    最初は**「環境>運動」**の順でOKです。まずは座りやすい環境を作り、小さな成功体験(“息が入りやすい”“首が楽”)を積み重ねることが、学習・運動・睡眠の質を押し上げる一番の近道です。