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  • 【健康コラム】春に起こりがちな自律神経の乱れによる不調の解決策

    春の訪れとともに、多くの人々が自律神経の乱れに悩まされることがあります。気候の変化や生活環境の変化が、身体や心のバランスを乱し、不調を引き起こす原因となります。この記事では、春に起こりがちな自律神経の乱れの背景や原因、症状について詳しく解説します。

    また、自律神経の乱れに対する診断方法や治療法、予防策についても紹介します。読者は、自分自身や身近な人が不調を感じた際に、適切な対処法を見つけるための知識を得ることができます。この記事を読むことで、春に起こりがちな自律神経の乱れに関する知識が深まります。自身の体調や環境の変化に敏感になり、早めに対処することで不調を軽減し、健康な生活を送るための手助けとなります。

    1.春に起こりがちな自律神経の乱れの背景

    春の到来は、自然界だけでなく人間の身体にもさまざまな変化をもたらします。これに伴い、自律神経のバランスが乱れることがあります。その背景には、以下のような要因が関係しています。

    1).気候の変化

    春は冬からの季節の移り変わりで、気温や湿度、気圧などの気候要因が大きく変動します。特に春先は気温の不安定さが顕著であり、これらの急激な変化は身体にストレスを与え、自律神経の調節機能が乱れる可能性があります。

    2).日照時間の増加

    春先は日照時間が長くなり、昼間の時間が増えます。体内時計や睡眠リズムが変化し、自律神経のリズムにも影響を与えることがあります。適切な光の刺激がない場合や、生活リズムの変化が急激な場合には、自律神経のバランスが崩れる可能性があります。

    3).花粉症やアレルギー

    春は花粉症やアレルギーが悪化する季節でもあります。花粉やアレルゲンに対する身体の過剰な反応は、炎症反応や免疫反応を引き起こし、自律神経のバランスを崩す可能性があります。特にアレルギー症状が重度である場合は、交感神経が過剰に活性化されることがあります。

    4).生活環境の変化

    春先には新しい生活環境や社会的な変化が多いことがあります。新学期や新しい仕事の始まり、生活リズムの変化などがストレスを引き起こし、自律神経のバランスを崩す要因となります。また、これらの変化によって睡眠や食事のパターンが乱れることもあります。

    これらの背景要因が重なることで、春には自律神経のバランスが乱れやすくなります。そのため、春先は特にストレス管理や健康維持に注意を払い、自律神経の調節機能をサポートすることが重要です。春に起こりがちな自律神経の乱れは、季節の変化や環境の変化によって引き起こされる身体的な不調です。

    2.自律神経の機能と影響

    自律神経の概要と役割

    自律神経は、身体の自動的な機能を調節し、内臓器官や血管、腺などの活動を制御する神経系です。この神経系は、意識的な制御を必要としないため、「自律」と呼ばれます。自律神経は、主に交感神経と副交感神経の2つの部分に分かれています。

    交感神経

    この神経は、「戦闘または逃走(fight or flight)」反応を調節し、身体のエネルギー消費を増加させます。ストレスや興奮時に活性化し、心拍数や血圧を上昇させ、血糖値を増加させます。さらに、血液の流れを増加させて、筋肉への酸素と栄養の供給を増やします。

    副交感神経

    副交感神経は、「休息と消化(rest and digest)」反応を調節し、身体のリラックスと回復を促進します。食事後や睡眠時に活性化し、消化器官の活動を増加させ、代謝を正常化します。また、心拍数や血圧を安定させ、身体のリラックス状態を維持します。

    自律神経は、交感神経と副交感神経、相互のバランスが重要です。バランスが崩れると、身体の機能が正常に制御されず、さまざまな不調が生じる可能性があります。そのため、自律神経のバランスを整えることは、健康維持や身体の調和を促す上で重要です。

    自律神経の乱れが引き起こす可能性のある症状と影響

    自律神経の乱れは、身体や心の様々な機能に影響を与えるため、さまざまな症状が現れる可能性があります。以下に、自律神経の乱れが引き起こす可能性のある主な症状と影響を示します。

    1).不規則な心拍や血圧

    自律神経の乱れによって、心拍数や血圧が不安定になることがあります。これにより、頻脈や不整脈、血圧の上昇や低下などが生じる可能性があります。

    2).消化不良や胃腸の不調

    自律神経のバランスが乱れると、消化器官の動きが不安定になり、消化不良や胃腸の不快感が現れることがあります。これにより、食欲不振や腹痛、下痢や便秘などの症状が生じる可能性があります。

    3).疲労感や睡眠障害

    自律神経の乱れは、身体のエネルギー消費や睡眠の質に影響を与えることがあります。疲労感が増大し、日中の眠気や集中力の低下、夜間の睡眠障害が生じる可能性があります。

    4).不安やストレスの増大

    自律神経のバランスの乱れは、精神的な安定にも影響を与えることがあります。不安やストレスが増大し、心身のバランスが崩れることがあります。これにより、不安感やイライラ、焦燥感が増大し、心理的な負荷が高まる可能性があります。

    5).血糖値の変動

    自律神経の乱れによって、血糖値の調節が不安定になることがあります。血糖値が急激に上昇したり、下降したりすることで、めまいや倦怠感、集中力の低下などの症状が生じる可能性があります。 これらの症状や影響は、自律神経の乱れが進行するとさらに悪化することがあります。そのため、早期の対処や適切な管理が重要です。

    3.不調の診断と理解

    自律神経の乱れを診断するためには、医師の診察や健康診断、血液検査などが行われることがあります。
    また、自身の体調や生活環境に注意を払い、不調の症状が現れた際には早めに医師に相談することが重要です。不調の症状を正しく理解し、適切な対処法を見つけるためにも、医師とのコミュニケーションが欠かせません。

    4.春の自律神経の乱れに対する継続的な対処法

    春に起こりやすい自律神経の乱れには、以下のような対処法があります。これらの方法は、初心者でも簡単に実践できるものばかりです。

    1).ストレス管理

    日常生活でのストレスを軽減するために、リラックスする時間を設けることが重要です。瞑想や深呼吸、ストレッチなどのリラックス法を取り入れましょう。ストレスフルな状況から離れるために、自分に合った趣味や趣向を楽しむ時間を作ることも有効です。

    2).適切な睡眠

    定期的な睡眠リズムを確保するために、毎日同じ時間に寝る習慣を身につけましょう。十分な睡眠時間を確保し、質の良い睡眠を心がけます。就寝前には、リラックスするためのルーティンを作ることが有効です。入浴や読書など、落ち着いたアクティビティを取り入れましょう。

    3).バランスの取れた食事栄養

    バランスの取れた食事を心がけましょう。野菜や果物、良質なタンパク質、健康な脂肪を含む食品を摂取し、栄養豊富な食事を心がけます。食事の時間や量を規則正しくすることで、消化器官の働きを安定させ、自律神経のバランスを整えることができます。

    4).適度な運動

    適度な運動を定期的に行うことで、ストレスや疲労を軽減し、自律神経のバランスを整えることができます。ウォーキングやヨガなどの穏やかな運動が効果的です。

    5).リラックス法の実践

    日常生活の中で、リラックス法を積極的に実践しましょう。深呼吸やプログレッシブ・マッスル・リラクゼーション、マインドフルネスなどのテクニックを取り入れることで、心身の緊張を解きほぐすことができます。

    5.予防とアドバイス

    不調を招かないようにするための健康維持には、以下のような注意が必要です。

    健康的な生活習慣の維持

    適切な睡眠、バランスの取れた食事、適度な運動を継続することが重要です。生活リズムを整えることで、自律神経のバランスを保つことができます。
    ストレスを適切に管理し、ストレスフルな状況から適切に距離を置くことも大切です。

    春の季節特有の症状に対する注意

    花粉症やアレルギー症状がある場合は、適切な対処を行いましょう。薬物療法やアレルギー対策などを行うことで、自律神経の乱れを防ぐことができます。
    天候の変化や環境の変化に対する適応力を高めるために、適切な対策を行いましょう。

    以上の予防策を実践することで、将来の不調を防ぎ、健康的な生活を送ることができます。

    6.専門家による治療法

    自律神経の乱れには、医師や専門家による適切な治療法が必要です。医師は症状を詳しく聞き、必要に応じて検査や検査を行い、適切な治療法を提案してくれます。薬物療法やカウンセリング、リハビリテーションなど、様々なアプローチがあります。

    診断をもとに自律神経の乱れに対する専門家のアプローチを受けることで、症状の緩和や改善が期待できます。

      

    大学病院や専門クリニックなどで使用される、高精度自律神経診機【TAS9 VIEW】。

    末梢血管の容積の変化を脈波と捉え、加速度脈波に変換し、末梢血液循環分析( 血管老化度)を、また脈波の波高の間隔から脈拍を抽出し、その変化を分析することにより自律神経バランス分析ができます。

    メディカルジャパンは高精度末梢血流診断機のほか、自律神経診断機、バイタルモニターや体内酸素飽和度測定など、大きな医療機関でも使用しているエビデンス【科学的根拠】に基づいた器機で、確かで有益な情報結果に合わせ、正しい知識と技術を駆使し、個別プログラムを作成、アドバイスいたします。

  • WHOも認める『耳つぼ健康法』

    耳には100以上のつぼが存在し、これらは耳介療法(耳つぼ)として知られ、世界保健機構(WHO)によっても認められています。特に頭痛、慢性腰痛、高血圧、喘息、歯痛など350種類の症状や疾患に効果的であるとされています。耳介療法士の濵之上陽子さんは、家庭でできる耳つぼ健康法について解説しており、自ら開発した耳つぼ指圧具「オレイユ」を用いたマッサージ施術を展開しています。耳は全身の縮図とされ、「反射区」と呼ばれる全身の各部位や器官に対応するエリアが存在し、耳つぼを刺激することで血流の向上、痛みの緩和、自律神経の調整などの効果が期待できます。

    濵之上さんは、腰痛、肩こり、鼻づまりに効果的な耳つぼの位置を紹介しています。例えば、腰痛には耳の穴の入り口の枠にあたる部分、肩こりには耳の輪郭に沿った縦部分の外端、鼻づまりには耳たぶの上部や耳と顔の付け根にある膨らみなどが挙げられます。これらのつぼを刺激することで、不調の緩和が期待できるとしています。ただし、妊娠中の人、乳幼児、心疾患や持病のある人、体調不良を抱える人は、耳つぼを刺激する際に注意が必要です。

    今後、濵之上さんは「耳つぼ体操」の開発を目指しており、耳つぼの専門家として人々の健康に寄与する取り組みを続けていく予定です。この記事は、耳つぼ健康法の基本的な理解と、家庭でできる簡単な刺激方法を提供することで、日常生活における健康管理の一助となることを目的としています。

    参考文献

  • 季節の変化がもたらす疲れと鍼灸のアプローチ

    季節の変化が私たちの健康に与える影響は多くあり、特に疲労感や不調に悩まされる方が多いです。気象や気温の変動が体調にどのような影響を及ぼすのか、そしてそれに対処する方法について考えてみましょう。

    季節ごとの症状や疲労の傾向、そして鍼灸療法が季節の変化に与える効果に焦点を当てます。さらに、実践的なアドバイスや健康促進策についても詳しく解説します

    季節の変化と疲労の基本理解

    季節変化の生理学的影響

    季節が移り変わると、私たちの身体もそれに応じて調整を行います。例えば、気温の変動により血行が変化し、免疫系や代謝にも影響が及びます。これらの生理学的変化が疲労感を引き起こすことがあります。

    季節ごとの一般的な疲れの傾向

    一般的に、季節によって疲れやすい傾向があります。寒冷な冬や蒸し暑い夏、気温の急激な変化が起きる春先や秋において、体調不良を感じやすくなります。これらの季節ごとの疲れの特徴について理解することは、効果的な対処法を見つける第一歩となります。

    季節性の症状と疲労への影響

    各季節の特有の症状と疲れの傾向

    春の花粉症、夏の暑さによるだるさ、秋の乾燥によるのどの不調、冬の寒冷による体のこりなど、各季節には特有の症状が現れます。これらの症状が疲労感を引き起こしやすいため、季節ごとの注意が必要です。

    季節変化がもたらす健康への影響

    気温や湿度の変動は免疫系やホルモンバランスにも影響を与え、体調不良や疲労感の原因となります。これに対処するためには、季節ごとの健康管理が不可欠です。

    鍼灸療法の基本原則と季節の適応

    鍼灸が季節性の症状に与える影響

    鍼灸は体内のエネルギーのバランスを整え、免疫力や代謝を向上させる効果があります。これによって、季節の変化による症状に対処できる可能性があります。

    季節ごとの経穴の選択と治療法の変化

    鍼灸治療では、季節ごとに特に効果的な経穴の組み合わせがあります。例えば、冬季には体を温める経穴が重要ですが、夏季には体温を調整する経穴が適しています。季節によって選ばれる経穴が異なることを理解することで、鍼灸の治療効果を最大化できます。

    季節ごとの健康促進のための実践的なアドバイスとヒント

    各季節に適した食事、運動、睡眠などの生活習慣のアドバイス

    春には新鮮な野菜や適度な運動が、夏には水分補給や体力向上の運動が、秋には栄養補給やバランスの取れた食事が、冬には温かい食事やリラックスした睡眠が重要です。これらのアドバイスを実践することで、季節の変化による疲労を軽減できます。

    鍼灸と組み合わせた実践的な健康増進策

    鍼灸療法と生活習慣の組み合わせが、より効果的な健康増進につながります。鍼灸治療のサポートを受けつつ、季節ごとの食事や運動を工夫することで、身体のバランスを保ちやすくなります。

  • 【健康コラム】ひどい腰痛の際にベッドで寝たままできる!大腰筋ストレッチ

    デスクワークや立ち仕事の方にぜひ読んでいただきたい「大腰筋ストレッチ」の紹介です。大腰筋の役割についてもご紹介していますので、しっかり知識をつけてチャレンジしてみましょう。

    記事内容
    • 1.こんな症状の人にお勧め
    • 2.大腰筋とは
    • 3.寝たまま実践!大腰筋ストレッチ
    • 4.当院ができるサポート
    • 5.まとめ

    1.こんな症状の人にお勧め

    下記の症状に悩まされていませんか?このコラムは以下の症状の方に、特に読んでいただきたい内容となっています。

    ○腰痛を抱える人
    腰痛を感じる人は、大腰筋が硬くなることで症状が悪化する可能性があります。大腰筋のストレッチは腰部の痛みを和らげるために有効な方法とされています。

    ○長時間座っている人
    デスクワークや長時間の座位が続く仕事をしている人は、大腰筋が緊張しやすくなる傾向があります。ストレッチを行うことで筋肉の緊張を緩和し、姿勢を改善する助けになります。

    ○運動やスポーツをする人
    スポーツや運動をする際にも大腰筋の柔軟性は重要です。特に屈曲動作が多いスポーツ(例: サッカーやバスケットボール)をしている人は、大腰筋ストレッチが運動パフォーマンス向上に役立つかもしれません。

    ○姿勢改善を目指す人
    前かがみの姿勢や反り腰の姿勢を改善したい人にも大腰筋ストレッチは適しています。柔軟性を向上させることで、正しい姿勢を維持しやすくなる可能性があります。

    ○ストレスを感じる人
    長期間のストレスは筋肉の緊張を引き起こすことがあります。

    次に、大腰筋について解説していきます。

    2.大腰筋とは

    大腰筋は、人体の中で主に腰の部位に位置する筋肉のグループを指します。正式な名前は「腸腰筋(ちょうようきん)」で、主に腸骨と仙骨から成る腰部の部位に付着しています。大腰筋は複数の筋肉の組み合わせで構成されており、大腰筋自体も複数の部位からなっています。

    ①役割

    大腰筋は、体の中心部から大腿骨にかけて走る重要な筋肉であり、いくつかの役割を果たします。以下にその主な役割を説明します。

    ー股関節の屈曲ー
    大腰筋は股関節の屈曲を助ける役割を果たします。歩行や走行の際に、大腿骨が前に移動する際に大腰筋が収縮し、膝を持ち上げる動作を支えます。これによって脚を前に進める動作が可能になります。

    ー腰椎の安定性ー
    大腰筋は腰椎との関連が強く、腰椎の安定性を保つ役割も果たします。特に上半身を起こす際や体を直立させる際に、大腰筋は腰椎をサポートして安定性を提供します。

    ー姿勢の維持ー
    大腰筋は体幹の安定性にも関与し、正しい姿勢を維持するのに重要です。背中を支え、前かがみや後ろかがみの姿勢を制御する役割を果たします。

    ー内転ー
    大腰筋は股関節の内側に位置しており、内転(足を中央に引く動作)を助ける役割もあります。足を中央に引く動作は歩行時や姿勢変化時に関与します。

    大腰筋は、日常生活の動作や姿勢をサポートする上で重要な役割を果たしています。しかし、筋肉の不均衡や過度の緊張がある場合には、腰痛などの問題を引き起こす可能性もあるため、適切なエクササイズや姿勢の改善などを検討することが重要です。

    ②大腰筋の筋力が弱くなると?

    大腰筋が弱くなると、いくつかの身体的な問題が生じる可能性があります。大腰筋は、股関節の動作や腰椎の安定性、姿勢の維持などに重要な役割を果たしているため、その弱化はこれらの機能に影響を及ぼす可能性があります。以下に、大腰筋が弱くなることによって引き起こされる可能性のある問題をいくつか説明します。

    ・腰痛
    大腰筋が弱いと、腰椎の安定性が低下し、腰痛のリスクが高まることがあります。適切なサポートがないまま重い物を持ち上げたり、姿勢が悪いまま長時間座っていると、腰部に負担がかかりやすくなります。

    ・姿勢の乱れ
    大腰筋の弱化は、正しい姿勢を維持するのが難しくなる可能性があります。特に前かがみの姿勢や反り腰の姿勢が強調されることがあり、これによって腰痛や体の不調が引き起こされることがあります。

    ・股関節の制限
    大腰筋の弱化は股関節の動作の制限をもたらすことがあります。股関節を屈曲したり、内転したりする動作が制限されることで、歩行や運動のパフォーマンスに影響が出る可能性があります。

    ・バランスの低下
    大腰筋は体幹の安定性に関与しており、その筋力が低下するとバランスが損なわれる可能性があります。歩行や日常動作の際にバランスを保つのが難しくなるかもしれません。

    ③大腰筋の柔軟性が低下すると?

    大腰筋の柔軟性が低下すると、さまざまな身体的な問題が生じる可能性があります。大腰筋は股関節の屈曲に関与するだけでなく、腰椎の安定性や姿勢の維持にも関連しているため、その柔軟性が制限されることは様々な機能への影響を及ぼすことがあります。以下に、大腰筋の柔軟性が低下することによって引き起こされる可能性のある問題をいくつか説明します。

    ・腰痛
    大腰筋が硬くなると、腰椎の動きが制限されるため、腰痛のリスクが高まることがあります。腰椎が正常な動きを行えないと、姿勢の乱れや腰部への負担が増加する可能性があります。

    ・姿勢の悪化
    大腰筋が硬くなると、背中が丸まりやすくなり、前かがみの姿勢が強調されることがあります。これによって上半身の姿勢が悪化し、脊柱の負担が増加する可能性があります。

    ・股関節の制限
    大腰筋の柔軟性が低下すると、股関節の屈曲や内転などの動作が制限されることがあります。これによって歩行や運動のパフォーマンスが低下する可能性があります。

    ・動作の制限
    大腰筋の柔軟性が低下すると、日常生活の中でのさまざまな動作が制限される可能性があります。座ったり立ったりする際や、物を持ち上げる際にも不便を感じるかもしれません。

    ・バランスの低下
    大腰筋が硬くなると、体幹の柔軟性とバランスが低下する可能性があります。バランスを保つためには体幹の柔軟性が必要であるため、制限されることが問題となることがあります。

    3.寝たまま実践!大腰筋ストレッチ

    今回は寝たままできる簡単なストレッチをご紹介します。

    【ストレッチ】寝たままできる大腰筋ストレッチ

    当院では、臨床化によるホームケア指導を各SNSでも実施しています。

    4.当院ができるサポート

    当院は鍼灸・整骨整体・マッサージ・トレーニング・リハビリなど様々な施術からあなたに合うテーラーメイドのプログラムを行います。

    腰痛改善では、AI姿勢診断と国家資格を保持した臨床家による姿勢動作評価によって、現在の身体のバランスと今後起こりうる症状を導き出し治療と予防方法を提案します。さらに2Dエコーを使用し、どこの筋肉によって症状が出ているのかを明確にし患部に直接働きかける治療を行います。

    症状の状態を見て予防策となる運動指導も行い、治すだけでなく再発しない体づくりまでをサポートします。

    ↓腰痛プログラム↓

    慢性腰痛

  • 【健康コラム】肩こり改善|広背筋のストレッチ

    肩こりの発症にはさまざまな原因がありますが、そのほとんどが「姿勢」に問題があると言われています。
    正しい姿勢は、重心が体の中心に整っており筋肉がバランスよく使いわれている状態ですが、猫背などの不良姿勢の場合、重心が足裏から頭に向かって斜め前になり、背面の筋肉を過剰に緊張させて姿勢を維持することになります。このような状態が慢性化してしまうと使い過ぎた筋肉は血行不良によって凝りや痛みをうみます。
    肩こりもこのような原因によって生じることが多い問題です。

    今回は、肩こり改善において知っておきたい「広背筋」の知識と、その筋肉の柔軟性を高めるためのストレッチをご紹介します♪

    記事内容
    • 1.広背筋とは?
    • 2.広背筋のストレッチ
    • 3.治らない肩こりのための治療

    1.広背筋とは?

    ①どこの筋肉?

    広背筋(こうはいきん)は、背中の中央に位置する大きな筋肉で、具体的には背骨の両側から肩甲骨にかけて広がっています。
    胸郭の下部(背面)にあたる場所なので呼吸動作に寄与しています。そのため、呼吸補助筋とも呼ばれています。

    ②どんな役割をしている筋肉?

    広背筋は主に、1)呼吸補助 2)姿勢維持 3)肩甲骨動作 の際に使われる筋肉の一つです。

    1)呼吸補助
    広背筋は呼吸補助において重要な役割を果たしています。呼吸において広背筋がどのように機能するかを以下に説明します。

    広背筋は、背中に位置する大きな筋肉であり、その一部は呼吸筋としての機能を果たしています。具体的には、広背筋の上部は横隔膜と連動して呼吸の深さや強さに影響を与えます。

    呼吸時には、広背筋が収縮することで背中の領域が広がり、胸郭が拡張します。この拡張によって肺に空気を取り込む際、広背筋はその拡張を補助します。広背筋の収縮によって背中が広がり、胸郭が上下左右に広がることで、肺に十分な空気が取り込まれ、呼吸が効果的に行われます。

    深い呼吸や腹式呼吸を行う際、広背筋の柔軟性と強さが重要です。広背筋が柔軟であると、背中がより広がり、肺が最大限に広がって空気を取り込むことができます。これによって、体全体に酸素が効率的に供給され、新鮮な酸素を吸い込んで老廃物を排出する呼吸プロセスが効果的に行われます。

    緊張した広背筋や姿勢の悪さは、呼吸を制限しやすくなります。そのため、広背筋を柔軟にし、正しい姿勢を保つことで、呼吸が深く、効果的に行われるようになります。忙しさや緊張などのストレスによって呼吸が浅くなることは多いかと思いますが、筋肉の状態によっても深い呼吸がしづらい、自然な深呼吸ができないと感じる場合があります。正しい呼吸は体全体の健康に寄与するため、広背筋の健康維持は重要です。

    2)姿勢維持
    広背筋は姿勢維持において主要な役割を果たしています。正しい姿勢を維持する際に広背筋がどのように機能するかの説明です。

    広背筋が強化されていると、前傾や猫背などの不良姿勢が防がれ、首や肩の筋肉が正常な位置で働けるようになります。これにより肩が正しい位置に安定します。

    また、広背筋は背骨に広がる大きな筋肉であり、これが強力で柔軟な状態にあると、体幹の安定性が向上します。体幹が安定していると、全体の姿勢が安定しやすくなります。

    正しい姿勢を保つためには、身体の様々な筋肉がバランスよく協力して働く必要があります。広背筋が強化され、柔軟性が保たれていると、他の筋肉とのバランスがとれ、姿勢が崩れにくくなります。

    総じて、広背筋が適切に機能することで、背中や肩周りの筋肉が適正な状態を保ち、それが正しい姿勢の維持につながります。姿勢が良好な状態では、体重の分散や脊椎への負担が適切に分散され、日常生活や活動時に快適な姿勢を維持することが可能です。

    3)肩甲骨動作
    肩甲骨の動きにおいて、広背筋は重要な役割を果たします。肩甲骨の動作とその際に広背筋がどのように機能するかについて紹介します。

    広背筋は肩甲骨の下部を様々な方向に引っ張ることができ、肩関節の動きを生み出します。
    また、肩甲骨の安定性にも影響しています。正しい姿勢や動作時に広背筋が適切に働くことで肩甲骨が適切な位置に安定します。これによって、腕の動きや上半身の動作が安定し、効果的に行われることが可能になります。

    さらに、広背筋は肩甲骨と連動して腕の動きにも影響を与えます。例えば、腕を後ろに引く動作や外側に広げる動作では、広背筋が活動して肩甲骨を引き寄せ、腕の動きを支えます。

    広背筋は肩甲骨の動きや位置調整において中心的な役割を果たし、これが正常な上半身の運動や姿勢の制御に寄与しています。広背筋の柔軟性と強さを維持することが、肩甲骨の正常な機能を維持し、肩や上半身のトラブルを予防するのに重要です。

    これらの役割からわかるように、広背筋は日常生活の様々な場面で重要な動作を担当しており、その健康な状態は姿勢や動作の質、そして肩こりなどの問題の予防にも寄与します。

    ③姿勢と肩こりとの関係性

    正しい姿勢が保たれているかどうかは、慢性症状によって現れやすいです。
    正しい姿勢では、体の重心が中心に整っており、筋肉がバランスよく使われています。この状態では、広背筋や他の筋肉が正常に機能し、肩や首の周辺の筋肉が無理なく働きます。しかし、不良な姿勢(例えば、猫背や前かがみの姿勢)の場合、以下のような問題が生じる可能性があります。

    ーアンバランスな姿勢による筋力・柔軟性の低下ー
    不良姿勢では、体の重心が中心からずれてしまいます。これにより、背面の筋肉、特に広背筋が不自然な負荷を受け、過剰に緊張します。
    不良姿勢が続くと、特定の筋肉が過剰に使われ、他の筋肉が弱まることがあります。
    例えば、猫背の場合、背中の筋肉が緊張しすぎ、胸の筋肉が弱まりやすくなります。

    ー血行不良と痛みー
    使い過ぎたり緊張しすぎたりした筋肉は血行が悪くなり、それによって凝りや痛みが生じやすくなります。特に肩こりは、不良な姿勢が原因で広背筋や首の筋肉が緊張し、血行不良が起こることが多いです。

    したがって、良い姿勢を維持することは、肩こりの予防や改善に重要です。姿勢の良し悪しは日常の座り方や立ち方、歩き方に影響されるため、意識的に正しい姿勢を保つことが大切です。適切な座り方や立ち方、デスクワークやスマホの使用時などにも注意を払うことが、肩こり対策に役立ちます。

    また、姿勢は習慣的なものであると同時に、ご自身の習慣化された姿勢バランスに合わせるよう筋肉は変化していくため、姿勢改善を検討する場合は、硬化した筋肉を緩める治療や、骨の歪みを矯正するなど、医療的な面でもアプローチすることが重要です。
    姿勢改善がうまくできない、正しい姿勢がわからないという方は是非ご相談ください。

    2.広背筋のストレッチ

    当院の国家資格保持臨床家による広背筋の柔軟性を高めるストレッチ解説動画です。

    ホームワークは心と体への大切なメンテナンスです!

    ご自身の症状に合わせて、お風呂上がりや就寝前など心を落ち着かせて深い呼吸と共にできる時間を確保しましょう♪
    少しのメンテナンスが未来の体の健康を作ります。

    3.治らない肩こりのための治療

    軸の取れてない緊張したカラダは、パフォーマンス低下、怪我、故障のリスクが高くなります。
    治らない肩こりの原因を把握し、適切な治療を行うことが重要です。

    ーメディカルジャパン東洋医学的アプローチー

    圧痛、硬結除去など、必要に応じて精神安定や自律神経の調整、頸肩部、肩甲間部の圧痛、硬結やその他対応経穴に施術します。
    【肩こりにおける鍼灸・指圧処方例】 天柱、風池、肩井、膏盲(こうこう)、身柱

    ーメディカルジャパンにしかできない介入例ー

    腱板炎・腱板損傷とは違い、基本的には血行不良によって引き起こされるもののため、血流の改善を目的とした治療となります。
    首~肩~背部、更には腰や足…と全身からアプローチすることで、ご自身で自覚されている部位だけでなく、隠れている要因も改善していきます。 また、それに伴い呼吸法や姿勢矯正を行うことで、可動範囲の拡大や柔軟性の向上を目指します。

    早期の改善をめざすため、一人一人に合わせたカウンセリング、カスタマイズ施術、オーダーメード施術をご提供します。

    「肩甲間部への鍼パルス治療」
    鍼を硬くなった筋肉刺入して、そこに低周波を流すことで慢性的な痛み、筋肉のこりや血行不良に安定した効果を発揮する優れた治療法です。さらに肩甲骨の位置を自動運動で下制・内転することにより、頭部の位置を正常に修正します。
    大切なことは、『姿勢保持する筋力をアクティブすること』です。決して、もみほぐしだけでは改善しません。

    「AI姿勢分析システム」
    現在の姿勢から、筋肉が硬くなる部位や痛みの原因となる部位、未来の姿勢などを推定し、施術の方針や効果をよりわかりやすく説明することができます。患者様自身にも体の状態を理解してもらいやすくなりました。
    これによって、どこの筋肉を緩めたら良いのか、どこの筋肉をトレーニングしたら良いのかがわかります。自分の身体を認識すれば、何を改善すればよいのかがわかります。 もちろん、更に的確な施術も可能となります。そして、このような分析をもとにあなたに合ったトレーニング法と、ストレッチ法をお伝えすることができます。

    お困りの方はご相談ください。