夜の不調は「成長途中の調整機能」が影響します
夜尿症・夜泣き・疳の虫(かんのむし)は別々の悩みに見えますが、共通しているのは
夜間の切り替え(睡眠の深さ/排尿調整/情動コントロール)が成熟途中の時期に起こりやすいという点です。
ただし当院では、これらを「自律神経だけが原因」と単純化しません。
発達段階・睡眠リズム・排尿の調整・便通・冷え(循環)・日中の緊張などが、
複合的に“夜の切り替え”へ影響すると考えています。
そのためメディカルジャパンでは、まず状態を整理して見える化し、
安全性を優先しながら「整える順番」を決めてサポートします。
- このページで分かること:
夜尿症/
夜泣き/
疳の虫
の違いと共通点、受診目安、当院の評価とサポート
- 対象の目安:乳児〜学童(症状・背景により個別)
次に当てはまる場合は、まず医療機関へ
- ・日中も尿もれがある/排尿時痛/尿のにごり・発熱(尿路感染が疑われる)
- ・急に始まった夜尿(以前はできていた)+生活変化や強いストレスがある
- ・強い便秘(硬い便・痛み・出血)や腹痛が続く
- ・夜泣きで呼吸が苦しそう、チアノーゼ、けいれん、意識がはっきりしない
- ・体重が増えない/食事・水分がとれない/ぐったりしている
夜のトラブルは「切り替え」を整える
夜の不調は、単に「膀胱の問題」や「眠りの問題」だけで決まるわけではありません。
体は本来、日中の活動モードから夜の回復モードへと自然に切り替わります。
この「昼→夜のスイッチ(切り替え機能)」が乱れると、
夜尿・夜泣き・興奮状態などが起こりやすくなります。
ここでいう“切り替え”とは、よく言われる自律神経(交感/副交感)の話だけではなく、
睡眠の深さの調整、夜間の尿量調整、不安や興奮の鎮静といった
複数の機能が同じ方向へ整う状態を指します。
夜のトラブルに関係する主な要素
- 睡眠の深さ:深すぎても浅すぎても調整がうまくいかない
- 排尿調整:夜間尿量と膀胱の安定性のバランス
- 便秘・腹部緊張:膀胱・睡眠・不機嫌さに影響しやすい
- 冷え・循環:寝つき、夜間の体温調整、夜間尿量に関与しやすい
- 日中の緊張:交感神経優位が夜まで続くと切り替えが乱れやすい
- 生活リズム:体内時計が安定しないと夜の質が落ちやすい
なぜ「切り替え」を整えると改善しやすいのか
夜間は本来、回復モード(休息・修復・鎮静)へ向かう時間帯です。
この流れが整うと、結果として
夜間尿量の調整や睡眠の安定、興奮・不安の鎮静が起こりやすくなります。
- 夜の尿が「作られすぎない」方向へ整いやすい
- 膀胱が落ち着き、目覚めやすさ(気づき)が上がりやすい
- 浅い眠りでの“刺激反応”が増えにくい
一方で、便秘・冷え・寝不足・環境変化などが重なると、
夜になっても体が“活動モードのまま”になり、
睡眠や排尿調整、情動の鎮静がうまく働きにくくなります。
当院が最初に確認するポイント(短時間で押さえる要点)
- 睡眠:寝つき/中途覚醒/眠りの深さ/就寝起床のばらつき
- 排尿:回数/夜間尿量の傾向/日中の我慢癖/トイレ習慣
- 便通:便秘の有無(夜尿・不機嫌と関連しやすい)
- 冷え・循環:手足の冷え/寝汗/疲れやすさ
- 緊張反応:刺激に敏感/不安が強い/環境変化の影響
夜尿・夜泣き・疳の虫は「共通構造+個別要因」で整理できます
一見まったく別の問題に見えるこれらの症状も、
共通しているのは「夜間の調整が不安定になりやすい」という点です。
ただし、症状ごとに個別の要因もあるため、当院では共通構造を押さえつつ、個別要因を切り分けることを重視します。
- 夜尿:夜間尿量と膀胱容量(+便秘、睡眠の深さ)が噛み合わない
- 夜泣き:睡眠リズム移行が未成熟(+刺激反応、寝不足が重なる)
- 疳の虫:興奮・不安の鎮静が不安定(+環境変化、刺激過多が重なる)
小児は発達途中であるため、強い刺激ではなく、
段階的で負担の少ない方法で“整いやすい条件”を作ることが大切です。
夜尿症(おねしょ)
どんな状態?(目安)
一般に、5歳頃から「夜尿が続く」ことが問題として扱われやすく、
週1回以上続く場合に夜尿症とされます。年齢とともに減ることが多い一方、
生活への負担が大きい場合は評価と対策が有効です。
女の子に比べて男の子に多く、だいたい5歳で15~20%、10歳で5~10%、15歳で1~2%ぐらいにみられます。成人後でも0.5%(つまり200人に1人ぐらい)は夜尿症が完全にはなくならないとされています。
主に関わる要素
- 夜間尿量(ホルモン分泌リズムを含む)
- 膀胱容量(ためられる量)
- 睡眠の深さ(尿意で起きにくい)
- 便秘(膀胱を圧迫し悪化しやすい)
- 日中の排尿習慣(我慢癖、排尿回数の不足)
当院では「叱らない・責めない」を前提に、
便秘・睡眠・冷え・日中の排尿習慣を含めて整理し、
家庭でできる優先順位を提案します。
夜泣き
どんな状態?
夜泣きは、生後半年〜1歳半頃にみられることが多い
理由の分からない夜間の泣きです。病気というより、
睡眠リズムが成熟途中の時期に起こりやすい反応と考えられています。
なぜ起こる?
浅い眠りのタイミングで目が覚め、刺激に反応しやすくなることがあります。
日中の経験、環境変化、寝不足などが重なると
夜の切り替えが乱れて泣きが強くなることもあります。
- 寝不足・刺激過多:日中の興奮が夜に残りやすい
- 生活リズムのズレ:体内時計が安定しない
- 冷え・便秘:不快感が睡眠の質を落としやすい
疳の虫(かんのむし)
「疳の虫」は医学的診断名ではありませんが、
夜泣き・癇癪・興奮しやすさなど、情動が不安定な状態を指す俗称です。
発達段階(人見知りなど)や刺激過多で、切り替えが難しい時期に起こりやすい傾向があります。
- 興奮しやすい/切り替えに時間がかかる
- 環境変化(保育園・引っ越し・家族の変化)で強くなる
- 寝不足・便秘・冷えが重なると不安定になりやすい
メディカルジャパンの東洋医学的サポート
小児は成人より刺激に敏感なため、当院では
刺入しない小児鍼(接触鍼)を基本に、状態に合わせて調整します。
目的は「強く刺激すること」ではなく、夜の切り替えが働きやすい条件を整えることです。
当院が重視するポイント
- 睡眠の質:緊張優位→寝つき悪化、夜間覚醒の増加を整える
- 便秘・腹部緊張:夜尿・不機嫌と関連しやすい条件を整理
- 冷え・循環:手足の冷え、寝汗、疲れやすさなど
- 過敏反応:刺激に敏感な状態を“落ち着きやすい条件”へ
医療機関の受診が優先となるサインがある場合は、当院で抱え込まず、受診目安を明確に共有し連携を前提に対応します。
家庭でできる優先順位(まずはここから)
- ① 生活リズム:就寝・起床時刻のブレを小さくする
- ② 便通:便秘があるなら最優先で整える(医師の指示があれば従う)
- ③ 水分とトイレ習慣:日中にしっかり水分、排尿回数を確保
- ④ 安心刺激:寝る前の刺激(動画・強い光・興奮)を減らす
よくある質問
- Q. 自律神経の問題としてまとめて大丈夫?
A. 「自律神経“だけ”」ではなく、発達・睡眠・排尿調整に自律神経が関与する、という整理が安全です。当院もその前提で評価します。
- Q. 夜尿は叱ったほうが治る?
A. 叱責は逆効果になりやすいです。便秘・睡眠・習慣を整え「失敗しにくい条件」を作ることが現実的です。
- Q. どれくらいで変化が出る?
A. 年齢・便秘の有無・睡眠状況で異なります。まずは条件整理を行い、家庭での優先順位を決めると変化が早まることがあります。
参考文献・参考リンク
運動器系
首・肩の痛みや不調
姿勢やバランスの問題
腰や背中の痛み
スポーツによる痛み・ケガ
膝や股関節の痛み
関節の痛みや疾患
神経系
自律神経に関連する症状
頭部に関連する症状
神経痛・しびれに関連する症状
その他の神経系の症状
感覚器系
聴覚に関連する症状
視覚に関連する症状
嗅覚および鼻に関連する症状
婦人科系
妊娠・出産に関する症状
月経・ホルモン関連