胸郭出口症候群(TOS) – 立川No.1実績|選ばれる整体・鍼灸院|15年以上の信頼と実績
特化型プログラム
メディカルジャパンの鍼灸特化型プログラム

概要

頸肩腕症候群

胸郭出口症候群は、鎖骨周囲にある胸郭出口で神経(腕神経叢:C5~T1の神経根)や血管(鎖骨下動脈・鎖骨下静脈)が、圧迫されることで起こる症状の総称です。圧迫の原因や影響を受ける組織によって、「神経性」「動脈性」「静脈性」に分類されます。
特に「神経性」によるものが全体の約90〜95%を占めていると報告されており、「動脈性」は1〜2%、「静脈性」は3〜5%と比較的まれです。

疫学

  • 性差女性に多く、特に20~40代の女性に好発し、女性ホルモンの関与も指摘されています。
  • 職業・ライフスタイルの影響:デスクワーク、長時間のパソコン作業、スポーツ(野球、バレーボール、水泳、ウェイトリフティングなど)による影響が大きい。
  • 解剖学的考察:頸肋(けいろく:通常より一本多い肋骨)を持つ先天的異常がある人においては、発症リスクが高いとされています。

病態生理

胸郭出口のいずれかの部位で神経・血管が圧迫され発生しますが、その病態は部位によって異なります。

1、斜角筋隙間(不等辺三角形)
  • 関与組織:前斜角筋、後斜角筋、第一肋骨
  • 影響を受ける部位:腕神経叢、鎖骨下動脈
  • 主に影響する病型:神経性TOS、動脈性TOS
2、肋鎖間隙間
  • 関与組織:鎖骨、第一肋骨、鎖骨下筋
  • 影響を受ける部位:鎖骨下動脈、鎖骨下静脈
  • 主に影響する病型:静脈性TOS、動脈性TOS
3、小筋胸下間隙
  • 関与組織:小胸筋、烏口突起
  • 影響を受ける部位:腕神経叢、鎖骨下動脈、鎖骨下静脈
  • 主に影響する病型:神経性TOS、静脈性TOS
胸郭出口症候群分類

分類と特徴

病型 発生頻度 病態 主な症状
神経性TOS 90~95% 腕神経叢が圧迫される 上肢のしびれ、感覚異常、筋力低下、肩や首のこり
動脈性TOS 1~2% 鎖骨下動脈が圧迫される 上肢の蒼白化、冷感、動脈腫瘍の形成、血流低下
静脈性TOS 3~5% 鎖骨下静脈が圧迫される 腕の浮腫(むくみ)、静脈うっ滞、血栓形成

予後と治療の必要性

胸郭出口症候群の症状は軽度の場合、生活習慣の改善や適切なリハビリで緩和されることが多い病状です。ただし、症状が進行すると上肢の機能障害や血管障害(血栓症・動脈腫瘍)があり、適切な治療が必要となります。
特に動脈性TOSや静脈性TOSは血流障害を伴うため、早期診断と治療が重要です。

治療法

保存療法(リハビリ・物理療法)、鍼灸・徒手療法、神経ブロック、外科的治療(第一肋骨切除、斜角筋切除など)があり、症状や病型に応じて選択されます。

原因

胸郭出口症候群は、首から腕に向かう神経(腕神経叢)血管(鎖骨下動脈・鎖骨下静脈)が、解剖学的な狭窄部位で圧迫されることによって発症します。

1、解剖学的検討(先天的・後天的な構造の問題)

胸郭出口部には当初狭さがある程度起こりやすい解剖学的な特徴がありますが、特定の解剖学的異常が存在する場合、TOSのリスクが大幅に上昇します。

頸肋(けいろく)
  • ・第7頸椎から発生する比較的短い肋骨(頸肋)が存在することで、腕神経叢や鎖骨下動脈が圧迫されやすくなります。(人口の約0.5〜1%に見られる)
  • ・特に動脈性TOSと関連が強く、動脈腫瘍や閉塞症のリスクが高まっています。
頸肋(けいろく)
  • ・第7頸椎から発生する比較的短い肋骨(頸肋)が存在することで、腕神経叢や鎖骨下動脈が圧迫されやすくなります。(人口の約0.5〜1%に見られる)
  • ・特に動脈性TOSと関連が強く、動脈腫瘍や閉塞症のリスクが高まっています。
斜角筋の異常発達
  • 前斜角筋・中斜角筋の肥厚や短縮により、腕神経叢や鎖骨下動脈が圧迫されやすくなります。
  • ・筋緊張が持続することで、神経や血管の通り悪くなり、TOSの発症につながります。
小胸筋の緊張・短縮
  • ・小胸筋が短縮されると、小胸筋下間隙で神経や血管が圧迫されやすくなります。
  • 猫背や巻き肩が影響し、長時間のデスクワークや運動不足が発症リスクを高めます。
鎖骨と第一肋骨の形態異常
  • ・鎖骨と第一肋骨の位置関係により、肋鎖間隙間が狭くなることで、鎖骨下静脈や動脈の挟み込みが発生しやすくなります。
  • 骨格のアライメント異常により、特定の姿勢で症状が起こることがあります。

2、姿勢や動作の関与(後天的関与)

TOSの多くは、生活習慣や職業・スポーツによる影響でその後天的に発症します。

悪い姿勢(猫背・巻き肩)
  • ・デスクワークやスマホの長時間使用により、肩が前方に巻き込まれ(巻き肩)、小胸筋が短縮し、胸郭出口の圧迫を助けます。
  • ・猫背の姿勢が続くことで、首・肩・背中の筋バランスが崩れ、斜角筋や小胸筋の過緊張を心がけます。
長時間の同じ姿勢(デスクワーク・運転など)
  • PC作業や運転などの繰り返し的な動作が、筋肉の緊張や血行障害を覚悟し、TOSのリスクを高めます。
  • ・キーボードやマウスを使う際の姿勢が悪いと、肩が内旋しやすくなり、小胸筋の短縮や鎖骨の下方が、胸郭出口の狭さを助長します。
重い荷物を片方だけで持つ習慣
  • ・バッグを常に片方の肩にかけろことは、肩を持ち上げる僧帽筋の緊張を強め、胸郭出口の圧迫習慣につながります。
  • 特に鎖骨下部での静脈圧迫(静脈性TOS)を起こしやすく、むくみや血流障害を助長することになります。
スポーツや特定の職業による負荷
  • ・スポーツ(野球、バレーボール、水泳、ウェイトリフティングなど)では、腕を何度も挙げる動作が多く、胸郭出口部に負担がかかります。
  • 美容師、ピアニスト、料理人などの職業では、腕を長時間上げたり、特定の姿勢を維持することが求められるため、TOSの発症リスクが高くなります。

3、外傷や病変の影響

過去の外傷や病気がTOSの引き金となるケースもあります。

頸部や鎖骨周囲の外傷
  • ・交通事故によるむち打ちや、鎖骨骨折の後遺症として、鎖骨の変形や神経の損傷がTOSの原因になることがあります。
  • 肩関節脱臼の既往がある場合、肩甲帯のバランスが崩れ、胸郭出口部の負担が増加します。
筋肉や関節の炎症
  • ・肩関節周囲炎(五十肩)や、慢性的な筋膜炎が進行すると、周囲の筋肉が硬くなり、神経や血管が圧迫されやすくなります。
  • ・肩甲帯の過緊張が続くと、筋肉のバランスが崩れ、TOSの発症リスクが高まります。
血管や神経の腫瘍・嚢細胞
  • ・神経鞘腫(シュワン細胞腫)や動脈腫瘍が胸郭出口部に発生すると、圧迫によってTOSの症状が考えられます。

症状

神経性、血管性の症状が混在する場合もあります。

項目 神経性TOS 動脈性TOS 静脈性TOS
発生頻度 90~95% 1~2% 3~5%
原因 腕神経叢(C5-T1)の圧迫 鎖骨下動脈の圧迫 鎖骨下静脈の圧迫
主な症状 ・長時間のデスクワークで悪化
・腕を上げるとしびれや痛み
・肩や首のこり

感覚異常(しびれ・チクチク感・灼熱感)
・手や腕のしびれ(特に小指・薬指側)
・針で刺されたようなチクチク感
・燃えるような痛みや違和感
筋力低下・運動障害
・握力低下(物を落としやすい)
・細かい作業がしにくい
・腕を上げる動作が困難
首・肩・腕の痛みやこり
・肩や首のこりが慢性化
・腕を上げると痛みが増す
・肩甲骨周囲の違和感(特に内側)
・手や腕の冷え(温めても改善せず)
・手が蒼白化
・脈拍が弱くなる

血流不足による症状(上肢虚血)
・腕や手が青白くなる(チアノーゼ)
・動くとすぐに疲れる、握力が落ちる
・指先の冷感や皮膚の温度低下
動脈血流の乱れによる異常
・脈が弱くなる、痛みが出る(橈骨動脈の脈拍減少)
・長時間同じ姿勢で腕がだるくなる
・血圧の左右差(患者側が低下)
重度の場合(血栓形成や動脈腫瘍)
・手指に壊死や潰瘍(レイノー現象類似)
・血栓が詰まり塞栓症を引き起こす
・腕のむくみ(浮腫)
・長時間の運転で悪化
・血栓リスクが高い

鬱血による腕のむくみ(浮腫)
・朝起きると腕がパンパンに腫れる
・腕の重だるさが続く指輪がきつくなる
・手を下げるとむくみが悪化
血行障害による静脈鬱血症状
・腕全体が紫色または青白くなる(チアノーゼ)
・血管が浮き出る(静脈怒張)
・手や指の皮膚温度が下がり冷感がある
血栓症(パジェット-シュロエッター症候群)
・突然の腕の腫れと痛み(急性血栓症)
・手を動かすと痛みが起こる
・皮膚の色が暗紫色になり、圧迫すると軽く戻る
手のしびれ ◎(特に小指・薬指) △(血流低下による) △(血行滞留による)
手や指の冷感 △(交感神経の影響) ◎(動脈圧迫による虚血) ◎(静脈圧迫による血流障害)
肩や首のこり
手のむくみ ◎(静脈圧迫による浮腫)
頭痛・めまい ◎(自律神経症状)
手を上げた時の症状
重度の場合の
症状
・握力低下、細かい作業が難しい
・腕を上げる動作が困難
・手指に壊死や潰瘍(レイノー現象似)
・血栓が飛び塞がる(塞栓症)
・腕の紫色変化(チアノーゼ)
・突然の腕の腫れと痛み(急性血栓症)

診断

徒手検査

  • アドソンテスト:斜角筋間隙での圧迫を評価
  • ライトテスト:小胸筋下間隙での圧迫を評価
  • エデンテスト:肋鎖間隙での圧迫を評価

徒手検査

画像診断

  • レントゲン:頸肋の関係、鎖骨と第一肋骨の位置関係を評価
  • MRI:神経や血管の圧迫部位を特定
  • 超音波検査(エコー):動脈や静脈の血流を評価
  • エコー

血液検査

  • ・血管造影:動脈や静脈の異常を確認
  • ・静脈ドプラー検査:血栓の有無を評価

メディカルジャパンにしかできない介入例

Mキューブ波グローブ治療

Mキューブ波グローブ治療では、電気刺激を流しながら指先を使って筋肉を引っ張る動きを取り入れています。これにより、単に電気を流すだけではなく、手技を加えることで筋肉のリリース効果が高まります。

首の深い部分にある「斜角筋」という筋肉にアプローチしながら、指先で筋肉を軽く引っ張る動きを加えることで、より深層に働きかけることができ、筋肉の緊張を効果的に解消します。

マイオプレッシャー(歩行診断機)

約二万個のセンサーが可動するトレッドミルの上を歩行すると、自身の足圧、重心移動、左右荷重値が分かります。さらに二台のカメラを使用することにより、自身の歩行姿勢も目で確認できます。

歩行診断をすることで、自分の歩き方のバランスを知れて正しい歩き方ができるようになります。歩き方が改善されると体の無駄な動きが減り、正しく使えなかった部分が使えるようになるので体本来の動きを出すことができるようになり体の負担が減ります。また、歩行バランスの悪さからくる体の諸症状の改善もされます。
歩行診断の様子になります。
1年半のリハビリを経てここまで変化がありました!!

インソール・靴処方

マイオプレッシャー(歩行診断機)にて測定した結果に基づき、より体に合ったインソールの作成を可能としています。歩行時の重心バランスの偏りや足の軌道のぶれなどが自身でも確認することができるため、より正確な指標で足裏全体を正しく使って歩けるように改善されます。

体に合ったインソールをいれることで足本来の機能を引き出し、足のアーチがしっかりサポートされ、正しい重心がかけやすくなります。パフォーマンスアップ、持久力向上、疲労軽減、筋肉や人体へのストレスも軽減され、普段の歩き方も楽になります。

メディカルジャパン東洋医学的アプローチ(胸郭出口症候群)

神経血管束が圧迫されていると思われる部位の筋緊張緩和や頸肩部筋のスパズム除去
【処方例】天鼎(てんてい)、屋翳(おくえい)、中府、天柱、肩井

医師からの推薦

東京美専クリニック渋谷院 医師院長
土田 諒平

経歴・実績

・京都大学工学部物理工学科 卒業
・ハーバード大学医学部 特別研修修了
・奈良県立医科大学 卒業
・美容外科医、美容皮膚科医、整形外科医

私は東京美専クリニック渋谷院で院長を務めております、医師の土田 諒平です。当院では、整形外科の専門知識を基に、さまざまな運動器の症状に対応しています。レントゲン室も完備し、精度の高い診断を行っています。

運動器の症状に広く対応していますが、特にメディカルジャパンで提供されている施術は、信頼できる治療法として強くおすすめしています。

例えば:
痛みやしびれを根本から改善する鍼灸・整体
肩こりや腰痛、関節炎、筋膜症、神経痛など、痛みやしびれの原因を根本から改善し、持続的な回復を目指します。

再発を防ぐリハビリと評価分析
詳細な評価を基に個別のリハビリ計画を立て、膝や肩の関節疾患、繰り返し起こる腰痛などの再発防止を図ります。

体を強化するトレーニング
回復後の体を強化し、再発防止やスポーツ障害、筋力低下の予防を行います。

メディカルジャパンは根拠に基づいた総合的な健康サポートを行っており、肩こり、腰痛、関節炎、筋膜症、スポーツ障害など、運動器のトラブルにお困りの方には特におすすめの治療院です。

参考文献

来院された方の喜びの声

頭痛
気になっていた痺れが取れました!
デスクワークの仕事をしていて、腕から手の方までダルさや痺れが起きてしまい治療をお願いしました。
こちらの先生方は知識や経験が多い様で安心して治療を受けれました。
姿勢がひどく崩れていたようで整体・鍼・運動・矯正など色々な治療をしてもらい良くなりました。